▼入塾時期
2浪の4月
▼成績
第2回全統記述模試(偏差値)
英語:60台
数学:50台
化学:60台
生物:60台
▼合格校
浜松医科大学医学部医学科
聖マリアンナ医科大学(一次合格後、辞退)
関西医科大学(一次合格後、辞退)
▼使っていた参考書/問題集
英語
シス単
FACTBOOK
和文英訳教本
速読英熟語
速読英単語
基礎英文問題精講
数学
Focus Gold1A、2B、3
化学
宇宙一わかりやすい高校化学
エクセル化学
化学の良問問題集
生物
エクセル生物
生物の良問問題集
生物の教科書
国語
古文単語330
ジャンプアップノート古文文法
漢文早覚え速答法
地理B
きめる!共通テスト地理B
共通テストへの道 地理
▼勉強時間(推移)
▼英語の勉強で重要だったこと
英語を読めるということは、英語→日本語→意味を理解、ではなく、英語→意味を理解(イメージ)、という意味だということを実感した。秋頃まで、速読英熟語で速読の練習をしていたとき、脳内で日本語を介して訳してから意味を理解していたように思う。右ページの現代語訳を覚えて左ページの英語を音読しながら日本語を脳内で再生しようとしていた。
そうではなくまず日本語で内容を理解して、内容が分かった状態で英語を見た瞬間その内容を脳内で即イメージするよう意識すると、日本語を介さず速く読めるようになった。今思うと当たり前のことだが、難しく考えすぎて当時はできていなかった。浜松医大の長文は医療系の論文が多いが、日本語に訳すのではなく、内容を掴む、というイメージで読むと、案外すんなり読めた(内容を理解できた)。脳内で日本語に訳そうとすると、知らない単語が出てきた瞬間わけがわからなくなってしまっていた。
秋以降、いろんな大学の過去問を通して船登先生からフィードバックをいただき、内容を読み取る練習をし、正しいやり方で音読をしたおかげだと思う。
また、シス単の単語をほぼ全て暗記したことが、英語の点数が安定するようになった要因だと思う。医療系の単語も多く含まれているので、シス単の単語を覚えるだけで浜松医大の長文はかなり読みやすくなった。一つ目の長文問題の大問1の、似た意味の単語を選択する問題で聞かれている単語は、ほとんどがシス単にあった単語だった。
そして、長文の読み方(最初の文→最後の文→各段落一文目→問題)を徹底することで、解き方の型が身につき、かなり解きやすくなった。
▼数学の勉強で重要だったこと
問題を解いた後、それを抽象化してIf-thenを理解して(=どういうときにその知識を使うのか)、この問題から学べる知識は何だったのかをその都度思い返すことが重要だったと思う。分野を超えて同じIf-thenが求められていたので、より理解が深まった。松濤舎オリジナルの補助教材でまとめてくださっていたので、全て目を通した。
また、例題で誘導あり、練習で誘導なし、の問題がいくつかFocus Goldにあり(ベクトルの内心など)、誘導ありの例題を理解した直後で誘導の流れを覚えていたために、練習問題を誘導なしで解くことができ、一回目で◯マークをつけていたが、浜松や私立の過去問で誘導なしでいきなり聞かれることがあり、僕は解けなかったため、時間を置いてから誘導なしの練習問題をいきなり解けるかどうかも確かめたほうがいいと思った。私立の後にそれをしたことで、深く理解することにも繋がった。
▼化学の勉強で重要だったこと
基礎を徹底するということは、標準問題を通して深く理解するということだと思った。一浪のときはエクセル化学ばかり解いて問題を覚えてしまっており、“この問題は解けるが、別の角度から聞かれると答えられない”、“表面的にしか理解できていない”という状態になっていた。
化学の良問問題集に移ってから、分かったつもりでも曖昧だった部分が多くあることを実感した。数学よりも抽象化しづらいと思うので、良問問題集で多くの問題に触れたことが、深く理解することに繋がったと思う。
国立・私立の本番や過去問の問題は、ほぼ全て良問で見たことがある問題だった。(実際に聖マリではリン酸の電離平衡がほぼそのまま出てきた)
曖昧なところが出てきた時、必ず宇宙一に戻った。浜松医大の過去問に入ってからも、緩衝液や反応速度で曖昧だった部分があり、宇宙一を読み返すとスッと理解できた。それが深く理解することに繋がり、その分野に自信を持てるようにもなった。曖昧な部分を発見して、宇宙一を読み返して解決することの繰り返しが、深い理解につながったと思う。
また、特に共通テストに関して、丁寧に解くのはもちろん、問題を解くスピードも重要だと思う。普段問題集を進めるときも、スピードを意識して素早くわかりやすい図や式を書く練習が大事だと思った。それがミスを減らすことにもつながるし、深く理解できているかどうかの確認にもなると思う。
自分は普段スピードをあまり意識しておらず丁寧にじっくり計算していたため、マーク模試では焦ってぐちゃぐちゃに計算したり問題を読み飛ばしたりして、ミスが多かった。問題集を解くときから本番を想定しておくといいと思う。
▼生物の勉強で重要だったこと
化学と同様に、曖昧な部分が出てきたら即教科書に戻って解決することの繰り返しが深い理解に繋がると思う。問題集に出てきた論述問題は、教科書からその答えとなる部分を見つけ、必ずマーカーで線を入れた。発生や体温調節など、論述するのが少し複雑なものは、論述に含める要素を箇条書きにして教科書にメモした。(浜松医大で体温調節の論述が出てきたので、要素を全て含めて難なく書けた。)問題集にある一見複雑な実験考察問題も、“なんか難しく書いてあるけど、つまり言いたいことってアノコトだよね”と教科書の内容と結びつけることを船登先生から教えていただいてから、抵抗が少なくなり、本番や過去問でも、解ける実験考察問題と解けない実験考察問題を見抜けるようにもなった。
▼松濤舎の指導でよかったこと
▽個別の課題作成、スケジュール立て
今後の見通しや、今こなしている課題の意図も教えていただけるので、先を見通しながら勉強できた。
▽指定された教材
シス単、速熟、FG、良問化学生物、が特に良かった。理科に関して、良問をある程度こなすことで模試や過去問で“一度解いたことのある問題の類題”が圧倒的に増えた。浜松医大は二次の問題が難しいイメージがあったが、シス単FG良問だけで解ける問題がしっかり存在するので、それを確実に得点源にしたことで合格できたと思う。
▽勉強のやり方、問題集の使い方
塾生ページに、問題集の使い方をかなり詳しく書いてくださっており、補助教材も充実していたので、かなり進めやすかった。電話面談で、変な勉強のやり方をしてないかこまめに確認してくださったので、踏み外してもすぐに矯正できた。速読に関しても、秋に先生に電話で矯正していただいた。
▽補助教材
数学のFGの補助教材に、If-thenをすべてまとめてくださっているので、ありがたかった。“問題から得るべきこと”を認識しながら進められた。
▽週1面談、週1電話サポート
これが1番ありがたかった。
月曜が来るたびに気を引き締めることができ、間違ったやり方をしていてもすぐに矯正できた。模試の後、共通テストの直前、共通テストの直後、二次試験の直前など、船登先生の電話サポートがなければダメになってしまっていただろうな、という場面が多くあった。マーク模試で8割に遠く及ばなかった時、“最終的には記述模試の偏差値に収束するから心配する必要は全くない”と言い続けてくださったので、腐らず目の前のことに集中できた。
共通テストの直後、例年では医学部受験生としてあり得なかった点数を取ってしまい、もう今年は無理かもしれないと思っていた時すぐに電話をくださり、“これも想定内。今年は難化したからおそらくみんな取れてない。いつもこっから受からせてるので、ここからです。心配する必要は全くないです。”と言ってくださり、諦めず二次に向けて切り替えることができた。
私立の試験の後、電話でフィードバックをしていただいたことで変な問題の解き方をしてしまっていたことが判明し、国立までに直せた。
国立二次の直前、過去問の点数が思うようにとれなかった時、“記述模試の偏差値はしっかりとれてる。大西さんより偏差値取れてない人が大勢受かってる。自信持っていい。”と言い続けてくださり、それが本番の大きな自信になった。船登先生との電話がなかったら、共通テスト後か過去問の時点で諦めて投げやりになっていたと思う。
▽質問対応
自由英作のフィードバックをしていただいたのが、とてもありがたかった。内容面でも文法面でも不安があったが、フィードバックを多く受けたことで大きな自信となり最終的に得点源となったと思う。
▽進捗管理シート、過去問管理シートなどのツール
進捗管理シートは一目で見てわかるようになっていたので、モチベーションを維持できる要素になっていた。
過去問管理シートに関しても、どの科目でどのくらい取れるのか、目で見てイメージすることができたのでよかった。現実を突きつけられるのでしんどかったが、過去問のときに点数をしっかり出しておくことで、本番ではあまり緊張せずいつも通り受けられた。
▽定期テストや模試の日程確認、リマインド
模試の申し込みの案内をしてくださったのがありがたかった。忘れずに申し込みできた。また、どの模試をいつ受けるのか事前にわかっていたので、模試を意識して普段の勉強を進められた。
▽模試指導
マーク模試の点数が伸びなかった時に、“最終的には記述模試の偏差値に収束する”と言い続けてくださったので、不安に陥ることなく、自信を持って課題を進められた。また、記述もマークも変な解き方をしていたので、それを矯正していただいて、本番までに直せた。
▽志望校決め、進路相談
さまざまな指標から、現実的に受かる可能性の高い大学を教えていただいた。数校まで絞っていただき、そこから過去問を解いてさらに絞っていった。
共通テスト後、センターリサーチでは浜松医大は河合がD駿台がEだったが、それにとらわれることなく、記述模試の偏差値や面接点の小ささ、二次比率の大きさから、出願をすすめていただいた。
ダメだった時に納得できるような、後悔のない出願ができた。結果的に二次で逆転できた。
▽受験情報の収集、提供
国公立医学部合格者の全統模試の偏差値内訳がすごくありがたかった。自分がどれくらいのレベルなのか、模試を通して実感することができた。
▽過去問演習サポート
変な解き方をしていないか、細かく聞いてくださったことで、それを発見でき、矯正できた。
浜松医大の数学は難問が多く、年によっては解ける問題がほとんどないこともあったが、先生が問題を実際に見てチェックしてくださり、“数学以外で合否が決まる、浜松医大の数学はその場で実験したりして試行錯誤する必要がある、それのやり方を過去問を通して身につけてください”と言っていただき、不安が払拭された。
本番も解けない問題があったが、過去問と同じように、解ける問題を解いた後に試行錯誤して書けることだけを書いた。
▽各大学の入試終了後の電話サポート
私立のあと、変な解き方をしていたことを指摘していただき、国立までに直すことができた。実際の試験で問題をどのように解いたか、細かく聞いてくださったことで判明した。
▽受験全般の相談、サポート
模試の後、共通テスト前後、二次試験直前の、電話サポートが本当にありがたかった。それがなかったら立ち直れず、諦めて投げやりになっていたと思う。また、少しでも道を逸れたらすぐに矯正してくださったのがありがたかった。
▽学習観の記事
“受験を、自分が1番成長できる機会と捉える”という言葉が非常に心に残っている。覚悟を持って1年間頑張れた。二次試験本番では全科目でしっかり実力がついてるな、と感じた。人生で一番成長できた一年だったと思う。
▼役に立った松濤舎の記事
松濤舎にお世話になろうと思ったきっかけであるFocusGoldの記事が非常にありがたかった。“多くの難関高校で採用されている”という点になるほど、と思った。
▼これから受験する人に向けた応援メッセージ
僕は高2の秋に部活をやめるまで勉強をほとんどしておらず、sin,cosが理解できていないという状況からのスタートでした。現役のセンター(最後のセンター)は数学が合わせて100点ちょっと、という医学部受験生として絶望的な点数でした。
(もちろん他の科目も)1年間の自宅浪人のあと、二浪目に松濤舎の通信コースに通い始め、松濤舎のしっかりとしたサポートのもと勉強し、なんとか浜松医科大に合格できました。
二浪目の記述模試の偏差値はそこそこ取れていたものの、これといった得意科目はなく、まして浜松医大は難問が解けないと勝負できない大学というイメージがあったため、浜松医大に出願した時は正直不安がありました。
「自分は医学部に合格するだけのレベルに本当に達しているんだろうか…」スタートが周りよりも遅れていたために医学部受験生のレベルを過大評価し、自信が全くなかった僕に、“記述模試の偏差値がしっかり取れてるから自信持っていい、変な解き方さえしなかったら大丈夫”とずっと言い続けてくださったのは船登先生でした。そう言い続けてくださったことが最終的にすごく大きな自信になり、当日の朝も、その言葉に支えられました。しんどかったですが、船登先生のサポートのおかげで諦めることなく、精神的にも安定して最後まで頑張ることができました。
浜松医大に受かったのは、“これといった得意科目はないけど、全科目標準問題をしっかりできるようになっていた”のが1番の要因だと思います。本番でも、難しい問題はがむしゃらに解かず、解ける問題を素早く正確に、丁寧に解くことを心がけました。その結果、合格点に達していました。
シス単やFG、良問問題集や宇宙一で見たものと同じような問題もあり、一年前の自分なら解けなかっただろうな、と思いながら解いた問題が多くありました。共通テスト直後はどうなることかと思いましたが、結果二次で逆転して合格することができました。
結局、模試で出た偏差値が一番信頼に値するものだと思います。試験直前、自信になったのは、“網羅的な問題集を徹底的に固めた”という事実と、ある程度取れた模試の偏差値でした。
松濤舎では船登先生が常に事実をもとに導いてくださるため、自分と松濤舎を信じて目の前の課題をしっかり考えながらこなしていれば、いつのまにか合格ラインに達していると思います。卑下せず、自分と松濤舎を信じ、自信を持って、頑張ってください。
1年間、何度も不安に陥りそうになりましたが、自分と船登先生を信じて、最後まで頑張ることができ、その結果ずっと行きたかった医学部に行くことができました。松濤舎に通っていなければ、一人で戦っていたら、絶対に掴めなかった合格でした。
最後になりましたが、常に冷静で穏やかで、多くの事実、データをもとに導いてくださった船登先生、自由英作文の添削などでお世話になった松濤舎の先生方、本当にありがとうございました。
▼松濤舎代表による指導レポート
入塾時の成績と1浪時に使っていた問題集を聞いたとき、1浪時に合格できなかったのは、網羅性の低い基礎問題集しかやっていなかったことが原因だと考えました。例えば、数学は『基礎問題精講』だけ、理科は『エクセル』シリーズだけ、国語と社会はあまり勉強する時間を確保してもらえなかったということで、私立医学部はそれでもいいかもしれませんが、国公立医学部を確実に合格するのは厳しいです。
そのため、基礎レベルは埋まっていない問題だけ、標準レベルは網羅的に解けるようになることで、確実に国公立医学部に合格できる状況に持っていく計画にしました。
状態ゴールとしては、数学は『Focus Gold』をStepUp問題まで、理科は『エクセル』シリーズで穴を埋めたあと『良問問題集』まで習得している状態に持っていくことと定めました。なお、化学と生物は『良問問題集』が非常に優秀で卒業生からの評判もいいので、教科書傍用問題集が終わった人には強くおすすめしています。
さて、共通テストは難化したこともあり思うように解けなかったのですが、練習で受けた私立医学部を通して解き方の修正を実施。出願校は、合格者の共通テストの平均点が低く、個別試験の割合が高い大学である浜松医科大学を選択。本番は解ける問題を確実に解けていたので、結果的に危ういところなく合格しました。
基礎は一定やってきたが国公立医学部に確実に合格できる成績にはなっていない人は、今回の指導が好例となるはずです。
参考になれば幸いです。