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【決定版】青チャート(『チャート式基礎からの数学』)の使い方とレベル

[推奨]松濤舎の指定問題集です。

 

 

目次

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)を使った合格実績

以下、松濤舎の合格実績です。

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)のみで合格

医学部医学科

金沢大学、新潟大学、浜松医科大学、愛媛大学、大分大学、富山大学、弘前大学、秋田大学、東京慈恵会医科大学、順天堂大学、日本医科大学、国際医療福祉大学、自治医科大学、昭和大学、東京医科大学、東邦大学、日本大学、聖マリアンナ医科大学、東海大学、東京女子医科大学、埼玉医科大学 など

他学部

京都大学(文系)、大阪大学、名古屋大学、北海道大学、東北大学、神戸大学、千葉大学、筑波大学、東京学芸大学、岩手大学(共同獣医学科)、鳥取大学(共同獣医学科)、慶應義塾大学、早稲田大学、東京理科大学、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学 など

青チャート(『チャート式基礎からの数学』) + 他教材 で合格

医学部医学科

大阪大学、横浜市立大学、広島大学 など

※Focus Goldなど、代替教材での合格実績も含みます。

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)で合格できる大学

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)だけで偏差値70まで取得可能*です。

(*)ロジック:①実際に全統記述模試と問題集を紐づけ、解けるべき問題を割り出して算出。②実際に生徒が取得した偏差値と習得レベルとの関係を踏まえ、現実的な偏差値を割り出しています。

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)だけで偏差値70が取得可能ということは、河合塾のボーダー偏差値**で、偏差値67.5の大学まで対応可能を目安と考えてください。

(**)ボーダー偏差値は河合塾が発表している値で「昨年、その偏差値を取った人の50%が合格した偏差値」が定義です。科目別では発表されません。パスナビで表示される偏差値も、この河合塾のボーダー偏差値です。

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)で取得可能な偏差値

松濤舎では、各問題集に「習得レベル」を定義しており、偏差値(全統記述模試)との関係がわかっています

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)の習得レベル

レベル1コンパス1,2個例題8割以上手を止めずに解ける
レベル2コンパス1,2個練習8割以上手を止めずに解ける:偏差値55
レベル3コンパス3個例題8割以上手を止めずに解ける
レベル4コンパス3個練習8割以上手を止めずに解ける:偏差値65
レベル5コンパス4,5個例題8割以上手を止めずに解ける
レベル6コンパス4,5個練習8割以上手を止めずに解ける:偏差値67.5
レベル7Exercise5割以上手を止めずに解ける
レベル8Exercise8割以上手を止めずに解ける:偏差値70

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)の偏差値と問題数

目標とする偏差値が決まれば、青チャート(『チャート式基礎からの数学』)で解けるようになるべき問題数が決まります。

偏差値55コンパス2までの8割約400問(数1A2Bは約300問
偏差値65コンパス3までの8割約700問(数1A2Bは約500問
偏差値67.5コンパス4までの8割約800問(数1A2Bは約600問
偏差値70Exerciseまでの8割約1,400問(数1A2Bは約1,000問

数学1

合計C1C2C3C4C5
1. 数と式42920850
2. 集合と命題1847700
3. 2次関数708262691
4. 図形と計量403191530
5. データの分析1553610
※「C」は「Compassコンパス」の意味です

数学A

合計C1C2C3C4C5
1. 場合の数353131540
2. 確率282121211
3. 図形の性質390201810
4. 整数の性質424141590
※「C」は「Compassコンパス」の意味です

数学2

合計C1C2C3C4C5
1. 式と証明333161130
2. 複素数と方程式353151241
3. 図形と方程式584301851
4. 三角関数367131060
5. 指数関数と対数関数25115630
6. 微分法381161452
7. 積分法261111130
※「C」は「Compassコンパス」の意味です

数学B

合計C1C2C3C4C5
1. 平面上のベクトル414171640
2. 空間のベクトル436161650
3. 数列5741923101
4. 確率分布と統計的な推測28613621
※「C」は「Compassコンパス」の意味です

数学3

合計C1C2C3C4C5
1. 複素数平面447716131
2. 式と曲線426151380
3. 関数1416520
4. 極限411201730
5. 微分法2128830
6. 微分法の応用463211660
7. 積分法4622010140
8. 積分法の応用3911214102
※「C」は「Compassコンパス」の意味です

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)を課題に組み込む

以上のように、「志望校が決まる」⇒「偏差値が決まる」⇒「問題集の習得レベルが決まる」⇒「やるべき問題数が決まる」というロジックが成り立ちます。

松濤舎ではこのロジックをもとに、定量的な課題を作成して、徹底した管理指導を行い、高い合格率を誇っています。

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青チャート(『チャート式基礎からの数学』)の使い方

数学は積み上げの科目なので、数1A,2B,3を並行するのではなく数1A⇒数2B⇒数3というように進め、再び数1Aに戻るようにしましょう。すると、復習間隔が最大限あき、自動的に分散学習にもなります。

その前提で、次のように使っていってください。

コンパス1,2個問題の例題を解く

まずは、コンパス1,2個問題(計算問題・基本問題に該当)の例題を解きます。問題を見て解き方がわからなかったら、×マーク(=復習すべきという意味)をつけ、すぐ下の解説を読みます。

数学は知識があれば解けるので、知識がない状態で考えても効率が悪いです。すぐに解説を読んでしまいましょう。

解説を読む際には「この問題は、どんな知識があったら解けたか?」を考えながら読むようにしてください。数学に解ける知識とは「〜という文言があったら、〜と式を置く」「〜という形の式があったら、〜と変形する」といったIF-THENの形になっています。

IF-THENの形で知識が明記されていないことも多いので、自分で解説の中から該当箇所を探し出し、線を引いたり、余白にメモしてください。

青チャートに載っているほとんどの問題が、3つ以下の知識があれば解ける問題ばかりなので、それを探すようにしましょう。

解説をただ漫然と読んで頭に入れようとしても定着率が悪く、何度も復習しなければならなくなって学習効率も低いので注意が必要です。

注意:「この問題を解くための知識」<「この手の問題を解くための知識」

知識を探す際に大事にしてもらいたいのが、「この問題を解くための知識」ではなく「この手の問題を解くための知識」を探すようにすることです。

「その問題を解くための知識」になってしまうと、粒度が細かくて応用性が低いのと、丸暗記に近くなって頭に定着しないことがあるからです。

1つの問題を通して応用性の高い知識を見つけ出すことは難易度が高いですが、間違っていてもいいので「この手の問題が出たらこう解いたらいいのでは?」と、自分なりに攻略法を見つける姿勢で解説を読むことが超重要です。

本当にその知識は応用性の高い知識なのかは、STEP.3で練習問題を解いたときに確認できます。

例題を自力で解いてみる

例題は解説を読んで終わりにするのではなく、自分なりに見つけた知識(IF-THEN形の知識)を使った本当に解けるか手を動かして確認しましょう。

この際、解説を見ながらただ解説を写すということは絶対にしないでください。あくまで、現時点で頭の中にある知識で解けるかを確認するのが目的です。解説を見ずに解こうとして手が止まってしまったのであれば、その時点で解説を読み、どんな知識が足りなかったから手が止まってしまったかを考え、メモとして残しましょう。

練習を解いてみる

続いて、下の練習に移ります。練習を解く目的は、本当に例題で身につけるべき知識が身についているかを確認するためです。

また先述の通り、例題では「できるだけ応用性の高い知識を探そうとすること」が大事だと伝えましたが、その知識が類題でも使えるものなのかをここで確認します。

基本的に、例題が解けなくても、そのすぐしたの練習は解けることの方が多いです。練習とほぼ同じ問題であり、例題で解法を(短期記憶であっても)習得しているからです。練習が解けたら◯マーク(=復習しなくていいマーク)をつけましょう。

結果、例題には×マークがついていて、練習には◯マークがついている問題が増えるはずです。復習時には例題だけやればOKです。

コンパス1,2個問題が8割以上解けるようになったらコンパス3~4個問題へ

まずはコンパス1,2個問題のみを対象に何度も復習し、8割以上の問題が自力で解けるようになったらコンパス3~5個問題に移りましょう。やり方はコンパス1,2個問題とまったく同じです。

なお「8割以上」としているのは、ここで9割10割解けるようになるまで追うのは、「短期的に繰り返して短期記憶になりやすい」「コンパス3個問題を通して勝手にできるようになっていることがある」「時間が経つと頭が整理されて勝手にできるようになっていることがある(戦略的放置)」という理由からです。

終わったら過去問orさらに上の問題集へ

コンパス5個問題までが8割以上解けるようになれば、河合塾の全統記述模試で偏差値65以上は取得可能です(逆に、取れなければ青チャートのやりこみが甘いです)ボーダー偏差値65以下の大学を受験するのであれば、基本的に過去問に入ってOKです。偏差値67.5以上の大学を志望する人や、偏差値65でも青チャートだけでは足りない一部大学(東工大など)を志望する人は、さらに上の問題集を追加します。

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)1問にかける時間

以下のように見積もると無理なく計画に組み込めます。

例題、練習

コンパス1,2問題:1テーマ20分
コンパス3,4問題:1テーマ30分

1テーマ=1例題+1練習の意味です。
1周目は、時間がかかっても問題ありません。2周目以降はそれほど勉強時間がかからず、平均すると上記時間に収斂していくからです。

Exercise

1問20分

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)の難易度

コンパス1,2

コンパス1,2は、難関大学ではそのまま入試には出ない計算問題・基本問題ですが、あらゆる問題の構成元となるので、必ず瞬殺(すぐに手が出る&手を止めずに完答)できるようにしてください。

なお、コンパス1,2の問題は『サクシード』『4STEP』『4プロセス』(いずれも数研出版)と同レベルであり、これだけできるようになっても偏差値55しか出ず、いわゆる難関大には合格しません。

あくまでも青チャート(『チャート式基礎からの数学』)のコンパス3~5が解けるようになるための下地であることを念頭に置き進めましょう。

コンパス3~5

コンパス3~5の問題は典型問題です。

典型問題は、解き方を覚え、出題されたら瞬殺できるようにしておく必要があります。そもそも解法を知らなければ解けない問題が多いですし、その場で考えていては時間が足りなくなるからです。

コンパス3の問題が青チャート(『チャート式基礎からの数学』)の約3−4割を占めます。レベル的にもコンパス1,2の問題から一段上がるため、コンパス3個の問題に取り組むところに、もっとも時間がかかります。コンパス3個の問題が青チャート(『チャート式基礎からの数学』)の登竜門であることを認識しながら進めましょう。

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)のExerciseについて

コンパス5の問題まで終わり、志望校のボーダー偏差値が67.5以上の場合は、Exerciseに入りましょう。先述の通り、Exerciseまで習得することで偏差値70が取得可能です。

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)の章末問題以降は不要

「章末問題」以降、は問題数が少なく、難易度も本番で解く必要のないレベルなので、やらなくてよいです。

これらの難易度の問題を解きたいのであれば、『1対1対応の演習』または『スタンダード演習』をやりましょう。

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青チャート(『チャート式基礎からの数学』)を使う際の注意点

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)は、集中学習しない

間隔を置かずに複数回繰り返す勉強を集中学習と言いますが、集中学習は記憶の長期記憶に寄与しないことが科学的にわかっています。

必ず時間を置いて複数回する勉強である分散学習をするようにしてください

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)の問題に取り組む際の、優先順位は以下となります。

  1. 未着手問題
  2. 一度も解けていない問題
  3. 何度かやったあと解けた問題
  4. 初めから解けた問題

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)は解けない問題に時間をかける

もっとも無駄な時間は「解ける問題を解いている時間」です。

忘れてしまったんじゃないかと不安になり、できる問題を短期スパンで復習するという勉強は絶対にしないよう注意してください。

どのみち、受験生の11月以降になると、メインの勉強が「新しい解法の習得」から「知っている解法の復習とスムーズな運用・忘却を避けるためのメンテナンス」に切り替えます

だからこそ、それまでは一度できた問題の復習は模試前だけに留めましょう

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)は解説をよく読む

解説をよく読み、解き方や考え方を理解しましょう。ただ解き方の手順を暗記するだけでは意味がありません。

各章最初の「まとめ」には教科書的な内容が書かれており、頭に入りづらいので飛ばして良いです。用語の定義がわからない場合に読みましょう。

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)使用前に知っておくべきこと

数学は「典型問題が網羅的に解けるようになっていること」が最も重要

数学で最も重要なのは、典型問題の解法を網羅的に習得することです。

理由は、数学の問題はすべて典型問題に帰着できるからです。

典型問題の解き方がわからなければ、複合問題を解けるはずがありません。逆に、典型問題に還元できない問題は他の人も予め対策できないため、正答率が著しく下がります。つまり捨て問にして良いのです。

もう1つの理由は、典型問題で失点しないことが必須だからです。大学受験は相対評価なので、周りが解ける問題で落とさないことが鉄則です。

また、限られた試験時間内で合格最低点以上の問題を解く必要があるので、典型問題をその場で考えていては、いくら時間があっても足りません。瞬殺できるよう、あらかじめできるようにしておく必要があります。

網羅系問題集を解くことの副次的効果

網羅的に勉強すると、他の問題との相違点や類似点がわかるため、当該テーマの理解が飛躍的に高まるという副次的な効果もあります。

難問だけを少数集めた問題集が多く出版されていますが、そのような問題集だけやっても十分な知識は身につきません。青チャート(『チャート式基礎からの数学』)で網羅的に知識を入れるようにしてください。

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)をやったあとであれば、いくらでも問題集を積み上げていくことができるようになります。

青チャート(『チャート式基礎からの数学』)の次にやること

繰り返し述べている通り、青チャート(『チャート式基礎からの数学』)だけで偏差値70まで取得可能なため、9割以上の大学は青チャート(『チャート式基礎からの数学』)だけで十分で、そのまま過去問演習に入ることができます。

しかし、最難関大学を目指す人、難関大学で数学で高得点を狙う人、高1,2からしっかり取り組み時間に余裕がある人は、次の問題集に入りましょう。

1対1対応の演習シリーズ

 

 

1対1対応の演習/数学II 新訂版 (大学への数学 1対1シリーズ)
東京出版編集部
東京出版
売り上げランキング: 744

1対1対応の演習/数学B 新訂版 (大学への数学 1対1シリーズ)
東京出版編集部
東京出版
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スタンダード演習シリーズ

『1対1対応の演習』ではなく『新数学スタンダード演習』『数3スタンダード演習』に入ることもあります。

『1対1対応の演習』とレベルがほぼ同じで、難しい問題の割合が少しだけ高いです。

『1対1対応の演習』と違い、各問題のテーマは解説を見ないとわからないようにしてあるため、「学ぶ」というより「チェック」が必要な人に使用します。

時間がない人は、志望校の頻出分野(「確率」「数列」「空間ベクトル」「複素数平面」「微積分(数3)」など)のみやることもあります。

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【決定版】数学の勉強方法と年間スケジュール

難関大学受験生向けに数学の勉強方法と年間スケジュールをまとめました。参考にしてみてください。

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解法暗記というと、ただ回数をこなしながら漠然と解説を暗記しようとする人が9割以上です。問題集を使った効率的な知識習得法を下記にまとめたので参考にしてみてください。

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