▼入塾時期
再受験時の4月
▼入塾前の成績
第2回全統記述模試(偏差値)
英語:60台
数学:60台
化学:60台
物理:60台
▼合格校
昭和大学医学部医学科(正規合格)
▼使っていた参考書/問題集
英語
シス単
FACTBOOK
ネクステージ
和文英訳教本
速読英熟語
速読英単語(必修編)
基礎英文問題精講
数学
Focus Gold1A、2B、3
化学
宇宙一わかりやすい高校化学
エクセル化学
化学の良問問題集
物理
エクセル物理
物理の良問問題集
▼勉強時間(推移)
▼英語の勉強で重要だったこと(松濤舎の教え)
直前期に過去問を回していても最終的には語彙量が物を言う、と感じた。単純暗記のためとにかくコンスタントに単語学習、暗記を続けること。
長文ではまずは大枠、話の筋をつかむこと。松濤舎で指導を受ける以前は、テーマも筋も掴まないまま頭から字面を追うような読み方をしていたため、抽象的な話や長文1題のかわりに超長文というスタイルの問題では字を追うだけで全く内容を整理できなかった。加えて、模試や過去問演習時に「全く理解、整理できなかったどうしよう」といった不安が募り、長文問題を解く際の心理的ハードルが高くなっていた。指導によってこれらが緩和され、英語に関して問題集を進めるだけでは得られないブレイクスルーがあったように感じた。
ナチュラルスピードで直読直解できるようになるべく、文構造の理解を伴った音読を継続すること。音韻処理の自動化の説明も納得感があったが、取り組んでいて発音できない音は大抵聞き取れないし、聞き取れない音は大抵発音できないもの、と感じたのでリスニング対策として有効だと再認識できた。
▼数学の勉強で重要だったこと(松濤舎の教え)
FG星3,4レベルまでの問題、知識を網羅的に習得すること。
その知識、解法の流れをスムーズに引き出せるようになっておくこと。
普段計算ミスに対して甘くなっており、過去問演習、本番期に非常に後悔したので、計算が少し重い問題もあるが普段から検算を習慣化し、自分のミスの傾向の蓄積と分析をしておくこと。
▼化学の勉強で重要だったこと(松濤舎の教え)
まずは宇宙一などを利用して、薄く全体感を把握すること。
それが済んだら数学と同様にエクセル等で網羅的に解法、知識をインプットすること。
無機と有機の内容の大半は単純暗記なので、英単語と同様に暗記から逃げないこと。
最終的には、何が起きているか理解でき、量的関係が整理でき、比の計算ができれば良い、と感じたので問題集を取り組む際にもその点の理解ができているかの確認をし、それ以外の細かな点は理解できなくてもスキップしていた。
▼物理の勉強で重要だったこと(松濤舎の教え)
力学の導入部分で触れる物理独特の考え方を理解し、慣れること。
特に力学と電磁気の間にはアナロジーがあり(ex. 無限遠基準で力は距離の2乗に反比例、エネルギーは距離に反比例 物体の単振動と交流の電気振動 など)、力学は物理全分野に共通する重要な考え方が詰まっているため、力学は特に理解を重視して進めること。
問題を解くにあたって、まずは公式の運用を正確にできるようになること。次になぜその道具を使っているか理解し、説明できるようになること。(ex. 扱っている物体系に外力が働いていない→運動量保存、摩擦も含めたらエネルギーは保存してる→エネルギー保存 など)
少し難度が上がった問題になると、易しい問題で慣れている考え方の逆を使うこともあるが、全ては基本事項に還元できるのでその都度理解の確認をすること。(ex. ma=Fについて、等加速度運動をしている→○○Nの力が働いている、逆に、物体に○○Nの合力が働いている→加速度or質量を求められる など)
それ以外の粒度の高いこととしては、数学、化学と同様に標準問題個別の解法を当該分野に共通する知識、考え方(補助教材を使い)と併せて習得すること。
▼松濤舎の指導でよかったこと
▽個別の課題作成、スケジュール立て
生徒個別に課題の進捗状況や成績、加えて性格的な特徴をもとに最適化されるよう課題を随時修正していただけた。その際に説明と相談を丁寧にしていただけため、納得感をもって課題を進められた。
▽指定された教材
前提として自分の好みは多少あるものの、数多くの参考書、問題集に目を通したわけではなく良し悪しの基準も不明瞭なため、多くの問題集に目を通し実際に執筆もされている船登先生が選定しているという事実に信頼感を感じた。
実際使ってみて取り組みやすく、英語なら直読直解できるようになる、数理なら標準問題を網羅的に解けるようになるという共通した状態ゴールに達成できるだろう、その過程に沿っている、と感じられる選定だったため、非常に納得感をもって課題に取り組めた。
▽勉強のやり方、問題集の使い方
個人的に、解くべき問題より優先順位の低い瑣末な知識の理解に執着することがあったため、その際に進むべきルートから逸れないようアシストしていただき学習効率を維持できた。
▽補助教材
問題を解いた後に解答と併せてに確認することで、自分は引き出すべき知識を引き出せているかの確認ができ学習効率を高められたと感じた。
また多数ある問題に共通する少数の考え方がポイントとして示されていることで、解法暗記のための記憶容量が圧縮されたように感じた。
加えて、瑣末な知識、優先度の低い問題はその旨を示してあるので、時間を掛けないための判断がしやすかった。
▽週1面談、週1電話サポート
課題の取り組み方や勉強に対するマインドで、適切な形から逸れたりズレたりしている場合に客観的に指摘していただくことで学習効率維持になった。現役生と異なり浪人生の場合、客観的な学習姿勢や成績状況を知れる環境がなくなるため、こうしたサポートをしていただくのは不可欠だと感じた。
▽質問対応
メールでの質問のため質問をするための待ち時間が無く、”待つのが面倒で質問せずに放置”ということが少なくなった。
また返答いただけた解説も分かりやすく、面談の際に補足的に説明していただけたため、文面だけの解説で結局理解できていない、といったことはなかった。
▽進捗管理シート、過去問管理シートなどのツール
短期的にやるべき課題が明確になっているため、程よく緊張感を持ちながら課題を進められた。情報がすべてシートにまとまっているため、手帳で細かく課題の管理をする必要がなくなり、リソースをより勉強に割くことができた。
▽模試指導
模試を受けることの位置付けが明確に示されているため、成績の良し悪しで気分に大きく影響を与えることがなく、冷静に捉えて模試の復習、普段の課題取り組みの改善につなげることができた。
▽志望校決め、進路相談
現時点での最新情報と指導経験をもとに、合格可能性を最大化できるような提案をしていただけた。合格者の平均偏差値など気にするべき指標を示していただけたため、出願に関して自分であれこれ悩む時間を減らせた。
▽受験情報の収集、提供
過去には様々なサイトで勉強法の記事などを読んで時間を浪費していたが、エビデンスベースドな方法や考え方を提示され、それぞれに強い納得感があったため入塾以降は松濤舎以外の情報は見ることはほぼなくなり、課題の習得に集中できた。
▽過去問演習サポート
実際解いたものを見ながらフィードバックいただくことで、主観だけでは気付けない自身の癖にも気づくことができたため、反省を蓄積し次の演習に活かす、という良いループに入れた。
▽各大学の入試終了後の電話サポート
過去問演習と本番では緊張状態などが全く異なり、本番でしか経験できないことが多数あるので、本番終了後すぐに一緒に振り返りを行えることで主観だけでは気付けないミスや改善点を明らかにでき、続く試験への良い備えになった。
▽受験全般の相談、サポート
1人暮らしで受験勉強をしていたため、人とのコミュニケーションが限られ1人で悩みがちな環境だったため、面談以外にも気さくに話しかけていただけたことでメンタルのコンディションを保つ上で非常に助かった。
▽学習観の記事
最難関校合格者の各教科の捉え方や勉強における当たり前の基準、受験に対するマインドセットを知れることで自分とのギャップに気付け、学習効率向上やモチベーション維持に役立った。
▼役に立った松濤舎の記事
▼これから受験する人に向けた応援メッセージ
浪人生で私のように孤独に弱いと感じている受験生は特に気持ち的にコンディションを崩しやすいので、粘着しない範囲で家族や友人と電話等でコミュニケーションを取る、といった気晴らしをお勧めします。先の見えない受験生活で不安は募りますが、勉強していて見つけた面白いと感じた知識、大学進学後にやりたいことを想像することなどを勉強継続の原動力にして頑張ってください!!!
また地域枠を複数校、複数枠受験する場合は作成する志望理由書も増え、家族以外の保証人の印をもらったりと直前期にやるべき事務作業が激増するので、必要書類を事前に確認して余裕を持って用意しましょう。
▼松濤舎代表による指導レポート
再受験1年目は医学部予備校で勉強し、2年目は松濤舎の通信コース、3年目は松濤舎の通塾コースで勉強しました。再受験生とは言え受験勉強に全時間が使えたので、浪人生と同じく1日12時間ほど勉強しています。
さて、入塾面談を通じ、重要なことは基礎から穴なく積み上げることだと考えました。センター試験の点数や記述模試の偏差値的に、基本的な問題はいくつかできるようになっているけれど多数の穴がある状態。例えば、数学は基礎問題精講だけやっていた状態だったので、Focus Goldから詰め直しました。2年目は、日本医科大学などに一次合格するものの、補欠合格が回ってこないという状態で、3年目を迎えました。
2年目の反省点は、数学はFocus Goldの星4個問題やコラムの細かいところに気が向いてしまい、理科の典型問題に穴がある状態で入試を迎えてしまったこと。3年目は理科を重視し、教科書傍用問題集で再び穴を埋めたのち良問問題集に入り、模試や入試でオーソドックスな問題から少し”ずれた”問題にも対応できるようにしました。
結果、昭和大学医学部に正規合格。昭和大学は年齢制限があるようなことも言われますが、今回のように再受験生でも十分合格可能です。
問題集の些末な箇所で止まってしまったり、難しい箇所にばかり目が行ってしまい要領よく進めないという人は、改めて各問題集の状態ゴール、つまり「入試前にその問題集がどういった状態になっているべきか」を確認しましょう。大学受験において、枝葉末節に目がいってしまうということは本質が見抜けていないことの裏返しであり、受験が時間という限られた資源を最適分配する戦略ゲームの一種であることがわかっていない証拠です。
もしも、特定科目の細かいところばかり気になり、放置している科目・テーマがあるようであれば、優先順位を間違えているので早急に軌道修正しましょう。
以上、参考になれば幸いです。