1)典型問題を網羅せよ
生物は扱うテーマが指導要領によって決まっており、教科書外からの出題はありません。そもそも受験は相対評価のため、教科書外から出題があったとしても他の人が解けない問題は落としても大丈夫です。
よって、生物は教科書準拠問題集を使い典型問題を網羅することが最適な戦略となります。松濤舎ではエクセル生物という教科書準拠問題集の中でも最も網羅性の高い教材を使って勉強していきます。セミナーやリードαなどを使っている人にも2冊目として推奨しています。
エクセルシリーズは市販でも解答が手に入る唯一の教材となるため浪人生でも使えます。
2)エクセル生物だけで偏差値67.5まで取得可能
エクセル生物を発展B問題まで習得することで、偏差値67.5まで出ることがわかっています。つまり、ほとんどの大学において偏差値ボーダーを超えるので、そのまま過去問演習に入れます。
3)並行して教科書を潰そう
生物が数学や化学と少しだけ違うのは、すべての用語や問題を典型問題集でも網羅することができないということです。そこで、生物の学習で重要となるのが教科書です。エクセル生物で問題演習しつつ、教科書の該当ページのインプットをするのです。これは東大現役合格者も行っており、松濤舎でも実績の出ている学習法です。
知識問題か?その場で考える問題か?の境界線がはっきりとする
教科書のインプットをする理由は、問題集では知識を網羅しきれないからだけではありません。特に難関大学になるほど考察問題が増え、どこまで知っていないといけないのか、どこからその場で考えるものなのか、試験時に曖昧になってしまいます。それをなくすために、確固たる自信を持って「ここまでは教科書に書いてあった。これは知らないからこの場で考えるべきなんだ」と判断できるようになるべく、教科書を読んで暗記していくことが非常に有効な学習となります。
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4)入試問題で典型問題を少しずらして網羅する
エクセル生物を1冊極めながら教科書インプットするだけで十分ですが、過去問演習しても必ずしも網羅的に対策できるわけでなく、また過去問で出題された問題はその大学では二度と出題されません。よって、網羅的に、しかも入試問題を使って対策したいと思ったときに推奨しているのが、生物の良問問題集です。
生物の良問問題集によって偏差値70オーバーが可能で、ここまでやったら過去問演習に入ってOKです。
東大のように考察問題中心の大学は、問題集を積み重ねるよりもサッサと過去問に入り、過去問を通して考え方や独特な解き方を学んでいったほうが効率的です。
5)教科書を辞書として使う
生物でわからないことがあったときは教科書を紐解きましょう。辞書式の参考書も売られていますが、教科書範囲外の知識も多く載っており、使用すると「覚えるべき知識かどうかの境目」が曖昧になってしまいます。生物の教科書は「コラム」も充実しており、最新の入試問題で扱われたトピックについても多く触れられています。良くも悪くも資料集と同じくらい情報が充実しているのです。
※コラムに載っている内容は覚える必要はありません。
とにかく、問題集や模試や過去問をやったら教科書に戻って内容を覚えていくという、「問題(アウトプット)↔教科書(インプット)の往復」を無数にやることを通し、教科書内容を頭に入れていってください。