[推奨]松濤舎の指定問題集です。
『英語長文Rise 読解演習』で取得可能な偏差値
『英語長文Rise 読解演習 1. 基礎編』(約300words) :偏差値55
『英語長文Rise 読解演習 2. 基礎〜標準編』(約450~500words) :偏差値60
『英語長文Rise 読解演習 3. 標準〜難関編』(約500~800words) :偏差値65
『英語長文Rise 読解演習 4. 最難関編』(600~1,000words) :偏差値70
*全統記述模試(河合塾)の偏差値
『英語長文Rise 読解演習』を使った合格実績
松濤舎での合格実績を以下に記載します。
・医学部医学科
大阪大学、横浜市立大学、筑波大学、広島大学、金沢大学、新潟大学、熊本大学、岐阜大学、浜松医科大学、鳥取大学、愛媛大学、大分大学、高知大学、富山大学、弘前大学、秋田大学、東京慈恵会医科大学、順天堂大学、日本医科大学、国際医療福祉大学、自治医科大学、昭和大学、東京医科大学、東邦大学、日本大学、聖マリアンナ医科大学、東海大学、東京女子医科大学、埼玉医科大学 など
・他学部
東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、北海道大学、東北大学、神戸大学、千葉大学、筑波大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、東京理科大学、MARCH など
『英語長文Rise 読解演習』の習得レベル(松濤舎の定義)
レベル1:正しい解き方で問題をひと通り解いた。
長文問題集を解き直しても意味がありません。うまく訳せなかった和訳問題が訳せるようになっているか確認したり、広く長文問題に応用できそうなTIPSがあったら付箋を貼ったりしておく程度ならいいですが、ガッツリと解き直しても意味がありません。
Riseシリーズを使う目的は、正しい解き方を身につけるためです。
初見の長文を、最初と最後の文を読んだり、各段落の最初の文章を読んで概要を掴み、関係ないところはザッと読むスキルを身につけるために使います。内容を知っている長文でやっても意味がないので、2度解く必要はありません。
また、結果としての正答率も気にする必要はありません。過程としての解き方に注意を払いましょう。
語彙量や多読多聴の量、解き方の習得が伴ってくれば、正しい読み方をしているうちに、だんだんと読めるようになってきます。
Riseシリーズは合計4冊、全56長文あります。56長文を通して長文の読み方を完璧に習得しましょう。
『英語長文Rise 読解演習』の使い方
本書『英語長文Rise 読解演習』は、問題を解くための読み方(=レントゲン読解法)を身につけるために使用するので、正しい使い方をしなければ意味がありません。必ず、以下の手順で解くようにしてください。
概要を掴むために、
①最初と最後の文(最終文だけでわからない場合、最終2~3文でもOK)を読む
②各段落の最初の1文を読む
を行います。ディスコースマーカーに注目する読み方など、テクニカルな読み方が色々と提唱されていますが、そういった型にはまらない文章はよく出題されます(特に難関大の場合)
そういった場合でも、このSTEP.1の手順を踏めば、文章展開の可能性を大きく絞ることができます。
文章展開の「推測」に認知容量を使わなくて済むため、内容理解に集中できるようになります。
続いて、小問(1)に目を通し、文頭から該当の下線部までザッと読みます。ザッと読めるのは、STEP.1において文章全体でどんなテーマになっているか(最初と最後でどんな話が書かれているのか)がわかっているからです。下線部まで読んだら、問いに関する箇所をしっかり読んだ上で、解答します。
続いて、小問(2)に目を通し、先ほど読んだところから該当の下線部までザッと読む・・・これを繰り返していきます。
この方法で解いていくことで、問題で問われている部分だけをしっかり読めるようになります。
松濤舎の塾生には、正しい読み方で読んだ際のオリジナル解説を作成しています。問題を解いたら、Riseの解説を読む前に補助教材を読むようにしましょう。
一般に、長文問題集の解説は「この問題はこれが答え」ということしか書かれておらず「初見の長文に通用する考え方や解き方」については触れていないものが多いです。
オリジナル教材では、正しい解き方で解いたときに東大生(=英語が得意な人)がどのように考えて解いていたか、一般的にその手の問題はどのように考えて解くのか、などが書かれており、大変勉強になります。
解説を読んで丸付けしましょう。その際、解説の一番上に書かれた「英文の主題」も確認するといいでしょう。STEP.1がきちんとできていれば、大意は掴めているはずです。
本書『英語長文Rise 読解演習』は長文の解き方習得が主目的ですが、和訳対策や説明問題対策も行えます。解説に載っている文章の構造解析には必ず目を通し、きちんと構造が見抜けていたか確認するようにしましょう。
英語でもっとも重要なのが語彙量です。単語帳を使った英単語暗記は効率的ですが、絶対量としては足りません。長文問題集を通して語彙量を増やすことは、本書に限らず必ずやるようにしましょう。
ここでは『VENN4000』を使用します。『VENN4000』に掲載されている英単語はみんなが覚えている可能性が高いもので、掲載されていない英単語はみんなが覚えていない可能性が高い英単語(=文脈判断すべきもの)と判断できるからです。
また、多読を通じ、語彙量が増えるだけでなく語彙の想起スピード、語彙のコアイメージも鍛えることができます。多読に寄って”使える語彙”をどんどん増やしていきましょう。
『英語長文Rise 読解演習』の和訳問題の解き方
和訳問題の正しい取り組み方を、『英語長文Rise 読解演習』の和訳問題を通して身に付けてください。
「英語を英語の順でざっと読む」を下線部でもやる
英語は英語の順で読む(=返り読みしない)が鉄則ですが、いざ和訳問題の下線部が来ると、英語の順に読むのをやめ、構造解析をして精読する人が多いです。それから逐語訳をし、最後に意訳をして表現を丸くする・・・という解き方をしてしまいます。しかし、この読み方では英単語を日本語に置き換えただけとなり、ガタガタな日本語になりがちです。採点者から見ると、内容を理解していないまま英語を日本語に置換していると思われ、減点の対象になります。
ではどうしたらいいかというと、下線部が引かれていないものとして他の文章と同じように英語を英語の順でざっと読み、内容を理解するのです。
下線部は文章構造が複雑なものが多いのも確かですが、ざっと読んでみると、意外と単語や文法から内容がおぼろげに把握できるものです。下線部がないものとして読むので、前後の内容も頭に残ったままですから、下線部の意味も文脈から予測しやすくなっています。
これが重要なのです。先に意味があり、”ざっくりの意味”を骨子として漏れなく英語を日本語に訳していくという手順を踏むので、不自然な和訳になりにくいのです。
この和訳方法を模試や入試でもやります。Riseシリーズを使って練習しましょう。
なぜ下線部になったら精読してしまうのか
下線部になった瞬間に英語を英語の順に読むのを辞め、構文解析してしまうのには理由があります。和訳の問題集が下線部だけを切り出して作られているからです。結果、和訳問題は”そういうもの”だと思ってしまうのです。
下線部を(下線部が引かれていないものとして)長文の流れで読み、先に意味をざっくり理解した上で、漏れなく精緻に和訳するということを、『英語長文Rise 読解演習』シリーズで習得してください。
『英語長文Rise 読解演習』の1問にかける時間
1問30分
『英語長文Rise 読解演習』の補助教材
英語長文の正しい読み方(=レントゲン読解法)で読んだ場合の解説を、オリジナルで作成しました。
普通、英語長文の解説は、”後出しジャンケン的な解説”に終止します。「ここにこう書いてあるから、これが正解」という解説をいくら読んでも、初見の英語長文が読めるようにはなりません。レントゲン読解法で読んだとき、その問題を解く時点でどのようなことがわかっていて、どのように考え、その問題を解いたのかという、思考の棚卸しをしています。
『英語長文Rise読解演習』を勉強するときは、この補助教材とセットでやると学習効果が非常に高いです。
『英語長文Rise 読解演習』の特徴
『英語長文Rise 読解演習』の特徴①|汎用性の高い読み方・解き方が載っている
レベル3に限って言うと、長文を読むのに必要な、汎用性の高い知識が押さえられている点が大きな特徴です。例えば、次のようなコンテンツが載っています。
・隠れたディスコースマーカー(=見えない論理展開を意識して読む)
・コロン、セミコロンの用法
・内容一致問題の解き方
・物語文は、情景描写や会話を通じて登場人物の心情が述べられている
・下線部なしの内容説明問題では、指示文が大きなヒントになる
・字数制限のある内容説明問題は、実際に解答を作ってから字数調整する
長文問題集は往々にして「この長文問題を解くための解説」が書かれており、解いてみたものの何を学んだかと言われると・・・やってよかったかと言われると微妙・・・といった感想を抱きがちです。本当に必要なのは「どんな長文問題が出ても解けるようになるための解説」です。
本書『英語長文Rise 読解演習』のレベル3には、特に難関大の英語で必要となる知識が網羅的に押さえられており、これだけしっかり載っている問題集はありません。
『英語長文Rise 読解演習』の特徴②|答案例とその理由
和訳問題・内容説明問題は独学しにくいですが、Z会から出版されているだけあって、複数の答案例とその添削、採点基準、減点理由などが明記されています。これによって、より和訳問題・内容説明問題に対応しやすくなります。
『英語長文Rise 読解演習』の特徴③|構文解析
複雑な文章は5文型で文章を解析し、構造を可視化してくれています。原則として返り読みは推奨しませんが、複雑な文章では解説にあるように返り読みしてOKです。
『英語長文Rise 読解演習』の問題数
・『英語長文Rise 読解演習 1. 基礎編』
高2〜センター試験基礎レベル(約300words):12題
・『英語長文Rise 読解演習 2. 基礎〜標準編』
センター試験レベル(約450~500words):15題
・『英語長文Rise 読解演習 3. 標準〜難関編』
センター試験〜難関国公立・難関私立レベル(約500~800words):15題
・『英語長文Rise 読解演習 4. 最難関編』
東大・早慶上智レベル(600~1,000words):15題
『英語長文Rise 読解演習』の前にやるもの
「速単シリーズ」で多読多聴をしてから、『英語長文Rise 読解演習』に入ります。『英語長文Rise 読解演習』だけでは多読多聴量が担保できない一方、多読多聴だけしていても英語長文が解けるようになるわけではありません。解くための読み方を身につけるべく『英語長文Rise 読解演習』もやらなければなりません。
松濤舎では、『英語長文Rise 読解演習』と「速単シリーズ」をサンドイッチ形式で交互に進めていくことがもっとも効率的に成績を伸ばす長文対策であることを突き止めました。
その結果、次のように偏差値が2.5刻みで段階的に伸びていくことがわかっています。
偏差値55
偏差値57.5
偏差値60
偏差値62.5
偏差値65
偏差値67.5
偏差値70
偏差値72.5
参考記事
『英語長文Rise 読解演習』と語彙量のバランス
長文読解は、語彙量が一定ある状態でやるからこそ、単語を想起する訓練になり、意味の想起がスムーズにできるようになります。
各レベルの問題集が終了した時点で入っていたい語彙量は以下となります。語彙量が足りていない場合は、長文を止め、長文読解にかけていた時間を単語暗記に充ててください。
・Rise1 :シス単1,000語
・速単入門編 :シス単1,200語
・Rise2 :シス単1,500語
・速読英熟語 :シス単1,800語
・Rise3 :シス単2,200語
・速単必修編 :シス単派生語&熟語
・Rise4 :VENN4000 3,600語
・速単上級編 :VENN4000 4,200語
『英語長文Rise 読解演習』の後にやるもの
私立文系を志望する人は『話題別英単語 リンガメタリカ』に入ります。ここで扱うテーマが入試で出題されることが多いからです。
『英語長文Rise 読解演習』と代替可能な問題集
『英語長文Rise 読解演習』のレベル設計は非常によくできているので(=問題集と偏差値の対応は前述の通り)、本書を使うことをお勧めします。
『英語長文Rise 読解演習』に関するQ&A
- 目安時間内に解き終わらないのですが大丈夫ですか?
- 『英語長文Rise 読解演習』を使う理由は正しい読み方を身につけることなので、目安の時間は気にしなくてよいです。今後、レントゲン読解法に慣れ、「速単シリーズ」で多読多聴量が増え、語彙量も増えていけば、長文を読むスピードも上がっていくので心配不要です。
【決定版】英語の勉強方法と年間スケジュール
英語の勉強方法と年間スケジュールをまとめました。参考にしてみてください。