原理原則を理解しているか?
受験というのは、高校3年間でどれだけ勉強時間を割いたかを競うものではありません。勉強時間が少なかったとしても、合格最低点を上回っていれば合格し、合格最低点を下回っていれば不合格になります。まずはこの点を勘違いしないようにしましょう。
受験の原理原則を押さえずに勉強すれば成績は伸び悩むため、学力不足を生まれながらの才能に帰着してしまうという誤った原因分析をしてしまいがちなのです。
重要なのは知識量です。
志望校合格に必要十分な知識を持っていれば合格しますので、もし入試本番までに必要な問題集を終えることができれば、その後は遊んでいても良いわけです。
ただ、難関大学に合格したければ必要な知識量は必然的に増えるので、結果として必要となる勉強量は多いことは認識しておきましょう。
勉強時間を増やすこと自体は簡単
まずは手帳を用意してください。年間・月間カレンダーが付いており、1日のタイムラインの記録と自由記述欄が豊富な、下記の手帳がお勧めです。
ポイントは、1日のタイムラインの記録です。
何にどんな時間をかけているのかを視覚化し、勉強時間以外の無駄な時間を削っていけばよいのです。結果、勉強時間を増やすことはできます。
このように、無駄な時間を削っていけばいいだけなので、勉強時間を増やすこと自体はまったく難しいことではありません。
重要なのは「納得感のある短期計画」
勉強時間より大事なのは、納得感のある短期計画を立て、日々のTODOを終わらせることです。
まずは納得感のある長期計画、そしてそこから1日単位に落とし込んだ短期計画を作ります。
この計画作りのロジックに対し納得感が強いほど、1日の学習へのコミットが上がります。
原理原則を踏まえれば、納得感の強い学習計画を立てることができます。あとは計画を淡々とこなしていく、ただそれだけです。
その他
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単に勉強時間を追うことの弊害
勉強時間をかけている割に学力への寄与が少ないため、やっている感はあるものの成績が伸びず、自己効力感が下がります。結果、学習性無気力(=自分はどうせやってもダメ、と認識してしまうこと)へと繋がります。
勉強時間を消化することが目的になっていると感じているのであれば、学習計画への落とし込みをするようにしてください。
”頭の働いている勉強時間”を増やす
勉強時間を増やすことは簡単ですが、意味のある形で勉強時間が増やせていないかもしれません。
問題を解いているときは、頭の回転がトップギアになっている状態にしてください。ここをダラダラとやっては問題演習の効果が半減します。
問題を見て瞬殺できる状態にしましょう。
解説を読んでいるときは理解重視
解説を読んで理解する時間は重要です。ここは時間をかけてもよいので、理解し、頭に残そうとすることを重視してください。
理解せずにただ丸暗記することは絶対にやめてください。理解したと思ったら、解答解説を見ず、自分で解けるようになっているか確認しましょう。
人間は常に集中し続けることはできません。このように集中と理解を繰り返すことで、集中する時間を最大化することができます。