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【決定版】『基礎 英語長文問題精講[3訂版]』の使い方とレベル

[推奨]松濤舎の指定問題集です。

 

【決定版】英語の勉強方法と年間スケジュール

難関大学受験生向けに、英語の勉強方法と年間スケジュールをまとめました。参考にしてみてください。

『基礎 英語長文問題精講』の対象

本書は、多読多聴用の教材として、受験英語が必要な人全員に推奨できる問題集となっています。

『基礎 英語長文問題精講』のレベル

レベル(難易度)は、いわゆる難関大を受験する人にとってはちょうどよいです。難しすぎず簡単すぎず、適度に負荷をかけて長文読解できます。

多読多聴教材として許容できる中で最長かつ最も複雑な文章が載っていると考えてください。本書を多読多聴したら、あとは過去問演習でOKです。

『基礎 英語長文問題精講』の特徴

音源がついている

長文問題集で音源付きのものは多くありませんが、長文問題集に音源は必須です。なぜなら、

  • 音は流れていくため、強制的に語順通りに意味を取るようになる
  • ネイティブスピーカーのナチュラルスピードがわかる
  • 音がナチュラルスピードで流れていくので、日本語を介する余裕がなく、結果として日本語を介さず英語を英語のまま理解できるようになる
  • 音読が「音韻処理の自動化」に繋がるが、音源がなければ正しく音読ができない

といった理由があるからです。

本書の2訂版までは音源が付いていませんでしたが、3訂版から音源がつきました。これが本書を指定教材として使っている最大の理由の1つのです。

※1. 音源ダウンロードはこちらからできます。

※2. アプリ「英語の友」をイントールしても音源が手に入ります。

コスパが高い

合計40題が掲載されて1,250円(税別)というコスパの良さ。一般的な長文問題集は15問前後で1,500円といったところなのでコスパが高いです。

語彙・熟語が増える

長文問題集には「単語の宝庫」という認識を持ちましょう。本書には、適度な難易度の語彙や熟語が多数掲載されており、一冊を通して圧倒的に語彙量を増やすことができるでしょう。

『基礎 英語長文問題精講』の注意点

本書には注意点もあります。完璧な参考書/問題集はないように、本書にも足りない点はあります。

「読み方」や「解き方」を指南してくれるわけではない

長文で点を取るためにいかに読み、いかにして解くか、といったことについてはあまり詳しく書かれていません。「この文章のこの問いはこれが答えになる」という解説はありますが「この手の問題はこう解いたらいい」といった一般化・抽象化された読み方については載っていないのが残念なところ。

よって、本書は問題を解くことにはそこまで意味はなく、多読多聴用教材の色合いが強いです。

長文の解き方という点で言えば、『基礎 英文問題精講[4訂版]』の「文脈編」、『英語長文Rise 読解演習 3.標準~難関編』がオススメです。

5文型による解説がないので読み方に注意

長文読解で必要なのは、S,Vを見つけ、意味のカタマリで文章を読み下していき、複雑な文章は5文型の構造を見抜いて精読する力です。

しかし、本書の解説には5文型による構造解析の載っていません。同シリーズの『基礎 英文問題精講[4訂版]』で構造解析する力は身につくので、本書の前にやるとよいでしょう。

『基礎 英語長文問題精講』の使い方

問題を解く

まずは問題を解きます。1問あたり20分を目安に解いてください。

解説を読む

解説を読んで採点します。わからない単語は単語帳で調べ、単語帳に載っていないものはストックノートにストックします。「精講」に目を通して文法や文章構造で疑問点が残らないようにしましょう。全訳も確認し、英語と日本語を紐付けます。

リスニングする

英文が黙読できるようになったら、リスニングをして聴き取れるか確認しましょう。リスニングは「負荷を高めた長文読解」です。聴き取れなかったり、意味がとれなかったら、解説を読んで確認しましょう。

パラレルリーディングする

リスニングできたら、次は「文章を目で追い」「音源を聴きながら」「音読する」というパラレルリーディングを行ってください。パラレルリーディングは作業にならないよう注意が必要です。必ず、パラレルリーディングしながら英文の意味も理解している状態にしてください。

上記ができたら1長文は終了です。1長文あたり1時間はかかると思いますが、やりきれば、比較的難しい長文を素早く読み取れるようになるでしょう。

『基礎 英語長文問題精講』の習得レベル

レベル1:問題が自力で解ける状態になっている

レベル2:リスニングして、長文の内容が理解できる

レベル3:パラレルリーディングしながら、長文の内容が理解できる

『基礎 英語長文問題精講』の問題掲載数

40問

『基礎 英語長文問題精講』の構成

問題 語数 大学
1 225語 専修大学
2 277語 関西大学
3 306語 和洋女子短期大学
4 361語 実践女子大学
5 256語 立教大学
6 288語 尾道市立大学
7 409語 京都府立大学
8 257語 獨協大学
9 283語 玉川大学
10 317語 龍谷大学
11 317語 成城大学
12 372語 北海道大学
13 497語 藤女子大学
14 354語 関西学院大学
15 380語 早稲田大学
16 448語 成蹊大学
17 330語 立命館大学
18 253語 早稲田大学
19 236語 青山学院大学
20 356語 島根大学
21 328語 学習院大学
22 321語 成蹊大学
23 479語 中央大学
24 363語 熊本大学
25 366語 中央大学
26 481語 関西学院大学
27 356語 東京大学
28 428語 法政大学
29 395語 上智大学
30 235語 慶應義塾大学
31 362語 早稲田大学
32 246語 成蹊大学
33 246語 立正大学
34 458語 大阪大学
35 325語 神奈川県立外語短期大学
36 597語 岡山理科大学
37 253語 跡見学園女子大学
38 420語 杉野女子大学
39 594語 福島大学
40 654語 中央大学