[推奨]松濤舎の指定問題集です。
Z会 (2013-03-08)
売り上げランキング: 71,861
Z会 (2013-03-08)
売り上げランキング: 109,189
【決定版】英語の勉強方法と年間スケジュール
難関大受験生向けに、英語の勉強方法と年間スケジュールをまとめました。参考にしてみてください。
『英語長文Rise 読解演習』の位置づけ
大学受験の英語において、長文問題はもっとも配点が高いです。そのため英語の対策≒長文対策となります。長文対策には3つの柱+αが存在します。それは、①語彙量、②多読多聴、③解き方習得です(+αは文法)。
本書『英語長文Rise 読解演習』は、③解き方習得のために使用します。
一般的に考えられている英語対策の順番は、
単語+文法⇒精読⇒和訳⇒長文
ですが、この方法のデメリットは、近年の長い長文(1,000words〜)に対応できないということです。ほとんどの大学において、次のような学習が圧倒的に点数に繋がります。
単語(+文法)⇒多読多聴⇒解き方習得
こうして素早く長文の意味がつかめるようになってから和訳問題に取り組んだ方が、「文脈からこういう内容になるはず」とトップダウンのアプローチで和訳が書けるようになります。東大・京大・阪大のように難しい構造の和訳が出題される大学は、最後に和訳練習をしたほうが圧倒的に効率的です。英作文も同じく、多読多聴したあとの方が語彙や表現が増えているため、効率的に対策できます。
単語(+文法)⇒多読多聴⇒解き方習得⇒和訳+英訳
『英語長文Rise 読解演習』の特徴
『英語長文Rise 読解演習』の特徴①:汎用性の高い読み方・解き方が載っている。
レベル3に限って言うと、長文を読むのに必要な、汎用性の高い知識が押さえられている点が大きな特徴です。例えば、次のようなコンテンツが載っています。
- 隠れたディスコースマーカー(=見えない論理展開を意識して読む)
- コロン、セミコロンの用法
- 内容一致問題の解き方
- 物語文は、情景描写や会話を通じて登場人物の心情が述べられている
- 下線部なしの内容説明問題では、指示文が大きなヒントになる
- 字数制限のある内容説明問題は、実際に解答を作ってから字数調整する
長文問題集は往々にして「この長文問題を解くための解説」が書かれており、解いてみたものの何を学んだかと言われると・・・やってよかったかと言われると微妙・・・といった感想を抱きがちです。本当に必要なのは「どんな長文問題が出ても解けるようになるための解説」です。
本書『英語長文Rise 読解演習』のレベル3には、特に難関大の英語で必要となる知識が網羅的に押さえられており、これだけしっかり載っている問題集はありません。
『英語長文Rise 読解演習』の特徴②:答案例とその理由
和訳問題・内容説明問題は独学しにくいですが、Z会から出版されているだけあって、複数の答案例とその添削、採点基準、減点理由などが明記されています。これによって、より和訳問題・内容説明問題に対応しやすくなります。
『英語長文Rise 読解演習』の特徴③:構文解析
複雑な文章は5文型で文章を解析し、構造を可視化してくれています。原則として返り読みは推奨しませんが、複雑な文章では解説にあるように返り読みしてOKです。
『英語長文Rise 読解演習』の使い方
普通に問題を解いていきます。本書は「問題を解く際の読み方」を身につけるために使うので、以下の手順で解くようにしてください。
概要を掴むために、
①最初と最後の文(最終文だけでわからない場合、最終2~3文でもOK)を読む
②各段落の最初の1文を読む
を行います。ディスコースマーカーに注目する読み方など、テクニカルな読み方が色々と提唱されていますが、そういった型にはまらない文章はよく出題されます(特に難関大の場合)
そういった場合でも、このSTEP.1の手順を踏めば、文章展開の可能性を大きく絞ることができます。
文章展開の「推測」に認知容量を使わなくて済むため、内容理解に集中できるようになります。
続いて、小問(1)に目を通し、文頭から該当の下線部までザッと読みます。ザッと読めるのは、STEP.1において文章全体でどんなテーマになっているか(最初と最後でどんな話が書かれているのか)がわかっているからです。下線部まで読んだら、問いに関する箇所をしっかり読んだ上で、解答します。
続いて、小問(2)に目を通し、先ほど読んだところから該当の下線部までザッと読む・・・これを繰り返していきます。
この方法で解いていくことで、問題で問われている部分だけをしっかり読めるようになります。
松濤舎の塾生には、正しい読み方で読んだ際のオリジナル解説を作成しています。問題を解いたら、Riseの解説を読む前に補助教材を読むようにしましょう。
一般に、長文問題集の解説は「この問題はこれが答え」ということしか書かれておらず「初見の長文に通用する考え方や解き方」については触れていないものが多いです。
オリジナル教材では、正しい解き方で解いたときに東大生(=英語が得意な人)がどのように考えて解いていたか、一般的にその手の問題はどのように考えて解くのか、などが書かれており、大変勉強になります。
解説を読んで丸付けしましょう。その際、解説の一番上に書かれた「英文の主題」も確認するといいでしょう。STEP.1がきちんとできていれば、大意は掴めているはずです。
本書『英語長文Rise 読解演習』は長文の解き方習得が主目的ですが、和訳対策や説明問題対策も行えます。解説に載っている文章の構造解析には必ず目を通し、きちんと構造が見抜けていたか確認するようにしましょう。
英語でもっとも重要なのが語彙量です。単語帳を使った英単語暗記は効率的ですが、絶対量としては足りません。長文問題集を通して語彙量を増やすことは、本書に限らず必ずやるようにしましょう。
また、多読を通じ、語彙量が増えるだけでなく語彙の想起スピード、語彙のコアイメージも鍛えることができます。多読に寄って”使える語彙”をどんどん増やしていきましょう。
『英語長文Rise 読解演習』の習得レベル
レベル1:正しい読み方で問題をひと通り解くことができた。
長文問題集を解き直しても意味がありません。うまく訳せなかった和訳問題が訳せるようになっているか確認したり、広く長文問題に応用できそうなTIPSがあったら付箋を貼ったりしておく程度ならいいですが、ガッツリと解き直しても意味がありません。
Riseシリーズを使う目的は、正しい解き方を身につけるためです。初見の長文を、最初と最後の文を読んだり、各段落の最初の文章を読んで概要を掴み、関係ないところはザッと読むスキルを身につけるために使います。内容を知っている長文でやっても意味がないので、2度解く必要はありません。
また、結果としての正答率も気にする必要はありません。過程としての解き方に注意を払いましょう。
語彙量や多読多聴の量、解き方の習得が伴ってくれば、正しい読み方をしているうちに、だんだんと読めるようになってきます。
Riseシリーズは合計4冊、全56長文あります。56長文を通して長文の読み方を完璧に習得しましょう。
『英語長文Rise 読解演習』問題掲載数とレベル
『英語長文Rise 読解演習 1. 基礎編』
高2〜センター試験基礎レベル、300語程度、12題
『英語長文Rise 読解演習 2. 基礎〜標準編』
センター試験レベル、450~500語程度、15題
『英語長文Rise 読解演習 3. 標準〜難関編』
センター試験〜難関国公立・難関私立レベル、500~800語程度、15題
『英語長文Rise 読解演習 4. 最難関編』
東大・早慶上智レベル、600~1,000語程度、15題
『英語長文Rise 読解演習』の前にやること
英語長文に必要なのは、①語彙量、②多読多聴、③解き方の習得 でしたが、③解き方の習得、の前に、②多読多聴を行っていなければ、ザッと長文を読むことができません。多読多聴の下地があってこその、解き方の習得なのです。
松濤舎では、Z会の「速読シリーズ」を用いて多読多聴しています。共通テストでしかリスニングを使わない人もリスニング&音読しましょう。これが短期間で圧倒的に英語の成績を伸ばしている松濤舎の秘訣です。
『速読英単語』シリーズ
速読英単語シリーズで、長文をナチュラルスピードで、語順通り、日本語を介さずに読める状態にしてから『英語長文Rise 読解演習』に入りましょう。
Z会 (2013-03-08)
売り上げランキング: 71,861
Z会 (2013-03-08)
売り上げランキング: 109,189