血糖値を急激に上げずに糖を摂取しよう
脳はブドウ糖を消費して活動します。ブドウ糖は炭水化物や糖分などを分解して作られますので、何らかの形で炭水化物を摂取する必要があります。
しかし、白いご飯やうどん、砂糖といった、精白された炭水化物(=白い炭水化物)を摂取すると、血糖値が急激に上昇します。体がこれを感知すると、インスリンが大量に分泌され、血糖値が急激に下がります。
この血糖値の急激な低下が、食後の眠気や気だるさ、集中力低下の原因です。結果的に学習意欲の低下につながります。
白い炭水化物から、茶色い炭水化物(玄米・蕎麦等)へ
では、急激な血糖値の上昇を押さえながら炭水化物を摂取するにはどうしたらよいでしょうか。
それは、白い炭水化物を、茶色い炭水化物に変えることです。
茶色い炭水化物とは、玄米や蕎麦、大麦、全粒粉の小麦粉などを指します。
玄米は、糠や胚芽を残したままのお米のことで、炭水化物の吸収が遅く、血糖値の急激な上下動を避けることができます。蕎麦もできるだけ十割そばにすると、食物繊維が多く残っているため炭水化物の吸収が遅くなります。
模試や入試本番でも、白い炭水化物を摂取すれば、眠気や集中力低下などパフォーマンスに影響が出ます。
果物、野菜、はちみつ、豆類、ナッツ、全粒穀物など、血糖値の急激な上昇につながらない食物を摂取するようにしましょう。普段から食後のパフォーマンスに気を配り、自分にとって最適な食事を見つけるようにするとよいです。
食後の眠気、気だるさを一切感じなくなる
昼食の後に眠気や気だるさ、集中力の低下を感じたことがある人は多いでしょう。おそらくそれは、白ご飯やパン、あるいは甘いデザートや飲み物を飲んだからです。自制心が足りないからでも、自分の集中力が低いからでもありません。こういった悩みから開放されるべく、白い炭水化物はできるだけ避けましょう。
食事を見直すだけで、学習効率は改善できます。
参考図書
東洋経済新報社
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