『必携英単語 LEAP』の習得レベル
レベル1:5割以上の例文(コロケーション)の意味を頭の中で想起できる
レベル2:8割以上の例文(コロケーション)の意味を頭の中で想起できる
レベル3:5割以上の「頻出」コンテンツがテスト形式で答えられる
レベル4:8割以上の「頻出」コンテンツがテスト形式で答えられる
『必携英単語 LEAP』の特徴
ニュアンスを掴むための情報がある
英単語暗記でもっとも重要なのは、その英単語のニュアンスを掴むことです。英単語はそもそも日本語と厳密に対応するものではなく、英単語が持っている独特のニュアンスというものがあって、それを”一番意味の近い”日本語に直しているだけなのです。
その点、本書は「◇」というところにその語のニュアンスが書かれているため、英語と複数の和訳を機械的に覚えることがなくなります。
例文やコロケーションが豊富
ニュアンスという点でいうと、例文やコロケーション中に英単語があることで掴むこともできるのですが、本書では1つの単語につき最低1つ、多くて6つほどの例文やコロケーションが紐付いています(例:order, chargeなど)
こうした複数の例文やコロケーションを通してコアイメージが掴めるようになっているのは本書の大きな特徴の1つです。
試験で問われるポイントが明記
特に文法・語法問題でどのように出題されるか、について明記してある点が大変実戦的で高評価です。
語法・熟語・定型文も一緒に覚えられる
一般に英単語帳は英単語の意味だけが載っていて、関連する語法は文法問題集で、熟語は熟語帳で、定型文は英作文集で覚えるケースが多いですが、本書では単語に関連する語法・熟語・定型文も載っているため知識を紐付けながら学習できます。
覚えやすくなるための情報(語源など)
語源は万能ではないのですが、語源がヒントになる単語もあるため、使える語源情報があったら使いましょう。
無料ダウンロードの音声
下記4種類の音声がダウンロード可能です。特に④は使い勝手がよいです。
① 見出語+語の意味
② 用例(日→英):口頭英作文用 ⇒ 英語で「話す」トレーニング
③ 用例(英→日):英文解釈用 ⇒ 英語を「聞く」トレーニング
④ 用例(英文のみ):ディクテーション・シャドウイング用
※数研出版>音声ダウンロードはこちら
https://www.chart.co.jp/data/eigo/leap/
緩やかなグルーピング
関連する単語がまとめて掲載されています。記憶の干渉が置きて却って覚えにくいこともあるのですが、単語の意味が思い出せなくても「あの単語と同じグループにあったってことはプラスのイメージだな」くらいはわかるので想起の補助にはなるでしょう。
CEFRのレベル掲載
使っている際にはほとんど気にしないのですが、CEFRのレベルが載っているので単語の難易度の参考にはなります。が、難関大志望生は本書掲載の単語はほぼすべて覚えないといけないため、あまり意味はなさないです。
Active Vocabulary・Passive Vocabularyの分類
本書はこの分類を特徴として強く押し出していますが、先述の通り難関大受験生は掲載単語をすべて覚えないといけないため、実際に使ってみるとあまり意味をなしていないように感じます。ただし、実際に本書を使用していた難関大合格生によると「英作文における、使いこなせる語彙を増やす勉強はActive Vocabularyだけで、文章を理解するための単語を勉強するためにはPassive Vocaburalyで、というように目的別に構成されているので良いと感じました」とのことだったので、英作文用としても覚える場合はActive Vocabularyに絞れる点は使える特徴のようです。
英作文対策に力を入れている
前項で「Active Vocabulary」をご紹介したように、本書は英作文において特に重要な42の基本単語についてはその動詞がもつイメージを記すとともに、よくある間違い例を多数指摘しています。英作文対策は別途必要ですが、本書でも英作文を念頭に置いた学習が可能です。
紙面は見にくいが慣れよう
情報が多い一方で情報整理がうまくなされておらず、左ページは大分見づらくなっています。しかし、まずは右ページだけを見て単語の意味を掴んでいくという使い方も可能ですので、左ページがごちゃついているからといって拒否反応を示すのはもったいないです。
『必携英単語 LEAP』の使い方
左ページは情報量が多いため、右ページの例文(コロケーション)を見て、和訳が頭の中で想起できるかをテストしながら読み進めていきます。
右ページを1ページやったら、左ページのコンテンツに目を通し、何か覚えやすい情報が載っていないか確認しましょう。
なお、英単語暗記の鉄則は「分散学習」ですので、必ず最初から最後までやったら、再び最初に戻るという方法で進めてください。また、覚えた単語には◯マークをつけ、◯マークのついていない単語だけをやるようにしましょう。
右ページの例文(コロケーション)の意味が8割以上答えられるようになったら、次は左ページの「頻出」の項目をインプットしていきます。
「頻出」の項目には語法・熟語・定型文が掲載されていますので、英単語と合わせて覚えるようにしてください。
なかなかアウトプットしながら覚えにくいですが、可能なら意味の部分を隠したりしながら覚えていきましょう。
英作文で使えそうな表現があったら、専用ノートに転記しておくのもよいです。
『必携英単語 LEAP』の対象者
中学で習う英単語が頭に入っている人向けです。なお、本書だけでは難関大受験には足りないため追加する必要があります。
『必携英単語 LEAP』と『システム英単語』の比較
『必携英単語 LEAP』は非常によく出来た単語帳で、学校指定されたら本書を使ってしっかり単語を覚えていくべきです。
しかし、松濤舎では『システム英単語』を指定教材として利用しています。最大の理由は、カードが別売りされているからです。カードを使うことで、英単語はテスト形式で覚えること、覚えていない単語だけを繰り返すこと、シャッフルして順番で覚えないこと、といった勉強ができ、だいたい単語帳を使った暗記より1.5倍ほど速く英単語が覚えられています。
すでに『必携英単語 LEAP』を学校指定されていたとしても、別途『システム英単語』でも覚えるとよいでしょう。語彙量は多ければ多いほどよいです。
参考記事:
【決定版】英語の勉強方法と年間スケジュール
難関大受験生向けに、英語の勉強方法と年間スケジュールをまとめました。参考にしてみてください。