『DUO 3.0』の習得レベル
レベル1:50%以上の英文を、音を聴いて理解できる
レベル2:80%以上の英文を、音を聴いて理解できる
『DUO 3.0』の特徴
『DUO3.0』を選ぶ大きな理由は、CD(復習用)を使った学習が効率的だからです。
松濤舎では長文対策としてリスニングを行います。リスニングをすると、英語を英語のまま理解する(=英語の語順のまま、日本語を介さず、ナチュラルスピードで理解する)トレーニングがつめるからです。
英単語暗記もリスニングを通して行いたいのですが、単語帳のCDや音源は一般に「英単語⇒和訳」の読み上げが多く、「和訳の読み上げ」をいちいち聴いていくのはとても非効率です。覚えた単語も読み上げられるため時間効率がどうして悪くなります。英単語のみ読み上げてくれる音源があればいいのですが市販されていません。
その点、DUO3.0のCD(復習用)は優秀で、1時間で全560英文を読み上げてくれます。知っている英文があったとしても、スラスラと英文が読み上げられるので、そこまで時間効率が悪い感じがしません。
「CDを使った学習が効率的にできる」という点で、『DUO3.0』を使った英単語暗記はとても効率的な学習となります。
CD(基礎用)では「見出し英文和訳→見出し英文(スロースピード)→見出し語→最後にもう一度見出し英文(ナチュラルスピード)」で読み上げられるため時間効率が悪いです。
英文だけ読み上げられるCD(復習用)を購入しましょう。
松濤舎では数多くの生徒を指導している中で、エビデンスのある効率的な覚え方であることは当然のことながら、生徒自身が実際に使ってみたときに「やる気をもってやるか」や「生徒自身によるセルフチェックがしやすいかどうか」というものも大事にしています。
この両者に有効なのがCDを使った学習です。
CDを使った学習は、勉強をしている感をあまり感じないのが特徴です。また、目で見ると「既視感がある=わかった気分になる」という認識になりがちですが、音を聴くと、理解できているか理解できていないかが否が応でもわかります。
このように、『DUO3.0』のCDを使うことでセルフスタディであっても客観的にできている・できていないのチェックが比較的容易にできるのでオススメです。
『DUO 3.0』の使い方
まずは英文を見て、意味がわからなければすぐに和訳を見ます。個々の単語の意味を確認したり、複数の意味を覚える必要はありません。また、この際にCDを聴く必要はありません。
次のSTEP.2で別売りのCDを使うのですが、12〜13英文が1セクションとしてまとめて読み上げられます。
よって、STEP.1でも1セクション分の英語をまとめて見て意味を理解してからSTEP.2に入るようにしてください。
CDを聴き、英文の意味が理解できるかを確認します。英語を日本語に介すのではなく、英語を英語のまま理解するようにしましょう。
1回目は単語の音もわからない&単語の意味も定着していないため聴き取れないはずです。1セクション分聴いたら、聴き取れなかった英文の和訳を確認し、再び音を聴きます。
このように、「音を聴く⇒英文とその意味を確認する⇒音を聴く」というサイクルを何度も繰り返し、1セクション分の全英文を英語を英語のまま理解できるようになったら、そのセクションは完了です。次のセクションに進んでください。
次のセクションでも、「1セクション分の英文をまとめて和訳を確認したあと、1セクション分の音を聴く。聴き取れなかった英文は和訳を確認し、再度音を聴く」を繰り返します。
1日30分を目安として単語暗記してほしいのですが、1周目は1セクション15分くらいかかるので、1日2セクションを目安に進めましょう。すると3週間で1周するペースになります。
覚えてくると1セクションにかかる時間が減ってきますので、そうしたら1日30分は固定で、3~4セクションやるようにするとよいです。
最終的には、30分で単語帳の半分の英文が聴き取れるようになることを目指してください。ここまでできるようになたら『DUO3.0』は終了してOKです。志望校によって『鉄壁』などの単語帳に入るか、そのまま派生語・関連語の暗記に入ります。
復習までにできるだけ間隔を置く「分散学習」が、長期記憶につながることが科学的に知られています。
よって、前日やった英文を次の日に復習するなどはやめましょう。分散学習は「あえて忘れさせてから復習することで、長期記憶にする勉強法」です。復習時に忘れてしまっていても全然構いません。
『DUO 3.0』に関する前提
単語帳『DUO3.0』を使用する主な目的は長文読解で点数を取ることです。長文中の95%以上の単語がわからなければ内容理解できないことが科学的に知られている、語彙量がなければ話になりません。
単語を覚える方法には2種類あり、1つは単語帳を使った最低限の単語暗記です。最低限の語彙量がなければ英語学習は始められないので、一語一義かつ丸暗記でいいので、とにかく覚えましょう。
もう1つの単語暗記は長文読解を通した暗記で、多読多聴を行う過程で語彙を広い、語彙量を増やしていきます。
『DUO3.0』は前者の暗記のために使用します。
『DUO 3.0』のデメリット
『DUO3.0』は、英文中に単語が散りばめられているから「生きた英単語を無駄なく覚えられる」と思いがちですが、この点についてはデメリットも大きいことを忘れてはいけません。
まず、その文脈で覚えてしまうため、他の文脈で登場したときに対応しづらくなります。
また、英文として成り立たせるために無理に英単語を使っていることがあるので、実際に使用されやすい英文や単語の組み合わせでないこともあります。
『DUO3.0』を使う場合は必ずCDを使いましょう。
『DUO3.0』の収録単語数など
- 単語数(見出し):1600語
- 熟語:1000語
- セクション数:45
【決定版】英語の勉強方法と年間スケジュール
難関大受験生向けに、英語の勉強方法と年間スケジュールをまとめました。参考にしてみてください。