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【合格体験記】横浜市立大学 医学部医学科(1浪・女性)

▼入塾時期

1浪の4月に入塾されました。

入塾前の成績

第3回全統記述模試(偏差値)

英語:70台
数学:60台
化学:60台
物理:70台

▼合格校

横浜市立大学医学部医学科
順天堂大学医学部医学科
東邦大学医学部医学科

▼使っていた参考書/問題集

数学

Focus Gold 1A,2B,3
キャズム(松濤舎オリジナル教材)

英語

VENN4000
英文法・語法 Vintage
和文英訳教本
英語長文Rise 読解演習 3,4
速単シリーズ(必修編/上級編)

化学

セミナー化学
良問問題集
新演習
分野別マスター(松濤舎オリジナル教材)
論述問題集(松濤舎オリジナル教材)

物理

セミナー物理
良問の風
名問の森
キャズム(松濤舎オリジナル教材)

国語

古文単語315
漢文早覚え速答法

社会

これだけ!日本史

▼勉強時間

▼英語の勉強で重要だったこと

英語に限らないことだが、参考書には多くの受験生が間違えやすい単語・問題が載っているので、そういった典型的な難問を完璧にする。これを徹底すれば他の受験生よりも一問多く正解できる。過去問などを解いていてわからない問題があった際も、それが参考書などに載っていない、つまり多くの受験生は解けない問題であれば差がつかないため気にしなくても十分合格点が取れる。

▼数学の勉強で重要だったこと

典型的な解法・手法を、理論も含めて完璧に理解し再現できるようになること。応用問題では、大まかなフローチャートや思考の筋道をまとめて、それに沿って解けば解ける・最低点を確保できる、という自信をつける。

数学の入試問題は、細かい計算や基本的な要素(平方完成や解の公式による範囲設定、大まかな検算など)にかける時間を短縮することで、解法や答案を作る時間をより多く確保できる。問題集を完璧にすることは思考のクセをつけてこういった煩雑な作業を素早く行うために必要であるため、簡単な問題であっても蔑ろにしないこと。

苦手な分野などは、そもそもの基本原理の理解が曖昧であることが多く、そういった分野は放置しないこと。公式を丸暗記していたり、なぜそのような解法を選ぶのか理解せずなんとなくで解いていたりすると、いざ本番になって公式を忘れてしまったり、頓珍漢な解答を書いてしまう。原理を理解していればその場で公式を導き出せたり、解法の糸口を掴めたりする。

▼化学の勉強で重要だったこと

松濤舎の補助教材をやり込むこと。難関大学では頻出のテーマでありながら上手く解けない、という分野が丁寧な解説と共に纏まっている。補助教材に載っていない分野は、簡単な理解で解けるものが多く、無機・有機はとにかく知識を暗記すれば凡そ解けることが多い。特に無機・有機は知識量が多いほど問題がスラスラ解けて“化学は得意科目だ”という自信にも繋がるため、自分なりの暗記ツールを見つけて隙間時間などに取り組むことをお勧めする。

▼物理の勉強で重要だったこと

公式の丸暗記をしないこと。力学分野はさわりだけでも微積で理解すると納得感があり苦手意識が薄れると思われる。

▼国語の勉強で重要だったこと

私は漢字の読みや現代文の読解は特に何もせずともできていたので、とにかく古漢の単語・文法を完璧にすることを意識した。

▼日本史の勉強で重要だったこと

教科書や参考書は分野ごとに纏まっていて時系列になっていないことが多いため、自分なりに時系列でまとめたノートなどを作るといい(資料集の後ろに年表がある場合は、それを活用しても良い)。そうしてから、分野(政治・文化・土地制度など)間でどのような影響があったのか、どうしてそのような変化が起きたのかなど言語化できると解像度が上がり、点数も伸びる。

▼松濤舎の指導でよかったこと

▽勉強のやり方、問題集の使い方

とにかく一貫した考えのもと使い方が指示されたり補助教材が用意されたので、迷うことが少なくて良かった。

▽進捗管理シート、過去問管理シート

自分の進捗や理解度が視覚化できるためとても良い。

▽過去問演習時の指導

最低点を確実に取る、自分の得手不得手に合わせて点数を配分する、という一貫した方針が良かった。取れるだけ取ろうと欲張らず、最低限の問題をきっちりと解き切る、としつこく指導していただいたのも良かった。年毎の難易度の変化などで不安にならず、大丈夫なはずだという安心感ができた。

▽小論文対策

最低限かつ適切な対策だった。細かい指導をする塾などが散見されるが、実際に本番で解いた手応えとしては松濤舎の最低限の教材で十分だったと感じる。

▽面接対策

小論文と同様。「軸となるポイントを作って様々な質問に対応できるようにする」という方針は特に良かった。

▽私立受験後の振り返り

私立で思うように結果が出なかったため、気落ちする必要はない、国公立は大丈夫、と思わせてくれる対応はとても助かった。

▼入塾後に変わった勉強方法、考え方、学習観

以前はできる分野は過度にでき、できない分野はずっと苦手なまま、という凸凹な成績だったが、そういった偏りを無くす方向に姿勢を変えられた。進捗管理シートがあるからこそ自分のできていない分野が可視化され、危機感を抱きやすい環境だったと思う。

過去問などの実践形式の演習においても、一度解き始めた問題は何がなんでも解き切ろうとしたり、或いは解法がわからず手が止まってしまったり、といったことが多かったが、そういったことを無くして成績のムラを少なくすることができた。

▼松濤舎はどんな塾でしたか?

自分に必要な勉強を、適切にやらせてくれる塾だったと思う。苦手な分野があれば補助教材を貰え、問題を解く上でのテクニカルな質問にも具体的なアドバイスを貰えた。

▼これから受験する人へのアドバイス

応用問題が苦手であっても、基礎を固めていけば十分実力がつきますし、高得点が取れます。焦らなくても大丈夫。

小論文や面接で直前に対策で時間を使わないコツとして、普段から社会問題や答えの出ない解いなどに対して、自分なりに深く考えてみたり、家族に意見を聞いたりして、小論文や面接に必要な能力を養うといいです。面接などで深く突っ込まれた時にもすらすら言葉が出てくるようになります。

▼役に立ったオリジナル教材

樹形図の森(場合の数/確率27ヵ年)

場合の数/確率は全貌が見えづらくいつまでも不安が付きまとう分野なので、全てのパターンを網羅したぞ、これだけ抑えてれば大丈夫、と自信を持てる点がいいと思います。

分野別マスター数学(複素数平面、2次曲線)

複素数平面が苦手だったのですが、分野別マスターとして纏まった数の問題を解いてみると本質は意外と難しくないじゃん、という印象に変わりました。分野の理解を深めて苦手意識を無くせる点がよかったです。

VENN4000

余計な情報が書いていない、簡潔な点がとてもよかったです。鉄壁などの情報量が多いものは単語を覚える用途では使いづらいなと思っていたので、個人的にVENNはとても好きでした。

論述問題集(化学)

横市を受けるにあたってとても役に立ったと思います。載っている論述問題はどれも、自分では理解しているつもりの内容なのに解いてみると全然言語化できない、という問題で、論述問題以外の対策としても役にたつ教材だと思います。

予想配点集

配点で悩む手間を無くせるので、過去問を解く上でとても役に立ちました。自分の採点に自信が無くて、志望校の判断が合っているのかわからない、というような精神的な揺れが無くなるのがいいと思います。

小論文の小定理・医学部面接対策

最低限の時間で過不足のない対策、という最高な教材・対策だったと思います。

▼松濤舎代表による振り返り

学力と同じくらい重要な「捨てる練習」

入塾時から成績はよかったのですが、「難しい問題は解けるが、典型問題に穴があり、簡単な問題でも落としてしまう状態」だったため、合格確度を高めるために網羅系問題集をイチから復習することを始めました。

1周目から解ける問題も多く、課題はスムーズに終わっていきました。やるべき課題が早く終わったら、好きなことに時間を使っていたようです。

市販教材が終わり、過去問演習に入るまでの期間、松濤舎オリジナル教材を様々使って演習しました。すでに基礎が固まっている上に演習を重ねたので、さらに成績を伸ばしています。

共通テストでも高得点を取得することができたのですが、課題は私立医学部でした。なかなか合格が出ず苦しい時間が続きました。原因は「すべての問題に手を付け、できるだけ高得点を取ろうとしていたこと」です。

合格者の声に本人も書いていたとおり、「頭から解いてすべて解けたらいちばんいい、安心」という考えがありました。とにかくすべてに手をつける、できるだけすべての問題を解こうとすることが点数を最大化すると考えていたのです。

確かに、中学受験や高校受験はこの試験観でうまくいくのですが、大学受験となるとほぼ100%失敗します。

正しい試験観は「取れる問題だけを取る」。これは言葉で言うのは簡単ですが、入試本番の緊張下、多くの受験生が周りにいる受験会場ではなかなか勇気がいるものです。

模試や過去問で「捨てる練習」をし、成功体験を積むことが重要

よって過去問演習の時から「どれくらいの難易度は捨てても合格最低点を上回るのか」を把握し、自信を持って捨てられるようになるまで、練習を繰り返さなければならないのです。

幸いにして、受験初期はうまくいかなかったのですが、共通テスト利用で順天堂大学医学部の一次合格が出ていたことや、東邦大学医学部の一般選抜で一次合格が来ていたこともあり、少しずつ「捨てる勇気」が持てるようになりました。

横浜市立大学医学部の本番では私立での反省を活かし、解き方を大きく改善することができたそうです。答案回収の際には他の受験生が答案を埋めているのを見て多少不安になったようですが「自分はこれくらいの出来で最低点取れていた」という過去問演習での経験と自信と自己暗示でうまく乗り切り、無事合格されました。

どんなに模試の成績や過去問演習の出来がよくても(いや、練習時にうまくいっていたからこそ)、本番で思ったように結果を出せないことがあります。そういった場合でも私立受験を通して立て直し、見事合格できた好例です。

以上、参考になれば幸いです。

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