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【決定版】レントゲン読解法とは?

スピードと正答率は「両立する」

英語長文も評論文も小説も、1割の骨子と9割の肉付けで構成されています。肉付けに惑わされず骨子を見抜いて読んでいく方法がレントゲン読解法です。

松濤舎では、以下に簡単にご紹介する「レントゲン読解法」によって、英語・国語の勉強時間の大幅な短縮化と、得点の安定化を両立させています。

ステップ1:第一文と最後の一文を読む

まずは、第一段落の第一文と、最終段落の最後の一文を読みます。最終段落の一文だけでは意味がわからない場合、最終の2~3文を読んでもOKです。頭とお尻を掴むだけで、終始どんな内容が書かれているのかがわかります。内容を知ろうとするというより、内容の可能性を制限するということです。

9割以上の人が第一文からザーッと読んでいくと思いますが、それでは話の可能性が無限大となってしまい、推測することにワーキングメモリを消費してしまいます。しかし、先に最後の内容を掴んでおけば、結局この文章な何についての話なのか、制限できます。無限大の可能性だったものが、有限の可能性に絞れるのです。

概要がわかるから速読できる

そもそも、概要がわかっているから速読というものができるのです。概要がわかっていないのに文章をスラスラ読める人は、結局あとから読み返すことになってしまいます。

ステップ2:各段落の第一文を読む

続いて、各段落の第一文を読みます。これでさらに話の可能性を絞ったり、論理の展開を掴んだり、導入から結論までのつながりを知ることができます。

なお、現代文の小説の場合はこの過程はスキップします。段落が多いのと、会話文で段落が変わっているように見えて非常に読みにくいのと、これをやってもあまり内容が取れないからです。

ステップ3:問題に目を通す

続いて、問1を確認しましょう。その問いに答えることが目的で、問いに答えるべく文章を読んでいきます。この意識を忘れないでください。問いを知らない状態で文章を読んでも、絶対に読み返すことになります。

ステップ4:文頭から下線部まで速読する

先に概要を掴んでいるので、どんな内容になるか、何が重要かはぼんやりわかっている状態で読めます。よって速読できます。問いを念頭に置いた状態で下線部まで読みます。下線部以降に答えが書かれていることもありますので注意しましょう。

すべての選択肢を吟味できる

選択問題の場合はすべての選択肢を吟味する必要があります。共通テストはまさにそうです。

先に概要を掴んでいるから速読でき、速読できるから各選択肢を吟味する時間を作ることができます。選択肢を吟味したり、記述の答案を完璧に仕上げるためにも、ひとつひとつの文章をじっくり読んでいくのではなく、ザッと読んでから問いに答えるところで時間を使う、というようにしましょう。

ボトムアップよりトップダウン

多くの人は、接続詞に注目してマークをつけて読んでいるのではないでしょうか? 細部を理解すれば全体が理解できるという現代文観が根底にあると思いますが、その考えから脱却しましょう。そのようなことをしていても全体は見えてきませんし、とにかく時間が足りません。

そのようなボトムアップのアプローチではなく、まずは概要を掴んでから必要な箇所を読むというトップダウンのアプローチをするようにしましょう。

これこそがレントゲン読解法の考え方であり、素早くかつ正確に解いていける、現代文の読み方の最終形態なのです。

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