パスナビの概要
パスナビをひと言で表現するとしたら「募集要項をわかりやすくまとめてくれているサイト」です。
パスナビの利用場面
そもそも入試に必要な受験科目というのは、大学群によって次のようにざっくり決まっています。しかし、これはあくまでもざっくりであって、厳密には大学によって異なります。
パスナビは進路に迷ったときはいつでも開いて見るようにするのがよいでしょう。特に文理選択・選択科目決めの前に調べてみるといいでしょう。自分が行きたい大学群の特徴から、どのように勉強していったらいいかが見えてきます。
なお、松濤舎でもパスナビを多用しています。主要な難関大学に関してはすでに理解していますが、それ以外の大学を志望する生徒がいた場合はまずパスナビで概要を把握するようにしています。これだけで8割がた大学のことがわかります。
パスナビの使い方
ボーダーを調べる
まずは大学・学部の難易度を調べるためにボーダーを調べます。河合塾の全統記述模試のボーダー偏差値と、河合塾調べのセンターボーダーが掲載されています。自身の実力と照合してみて、狙える大学・目指したい大学であるかをまずは確認しましょう。
受験科目を調べる
受験科目を把握することがもっとも重要です。特に、共通テストの数学、理科、社会は注意が必要です。
- 数学:数1A,数2Bは必須か? 数1,数2でもよい大学もたまにあります。
- 理科:発展科目だけか? 基礎科目が選択できるか?
- 社会:世界史A, 日本史A, 地理AのようなA科目が選択可能な大学があります(結構レアケース)。倫理、政経、現社が選択可能な大学もあります。倫理、政経は選択不可能だが、現社のみOKな大学も存在します。
負担の少ない科目でも受験が可能なのであれば負担が減ります。一方で、あまり絞りすぎると受験校の幅が狭くなるというデメリットもあるので注意が必要です。
配点を調べる
各科目の配点も知ることができます。各教科の特徴(時間をかけたら伸びるかどうか)や現状の成績(伸びしろはあるのかないのか)等も考慮し、勉強時間の配分を決めるのに重要な情報になります。
共通テストと個別試験の点数配分もわかるので、どれくらい共通テスト対策に時間をかけるべきかも見えてきます。
合格最低点を調べる
合格最低点を調べます。そして、センターボーダーの得点率とセンターの配点からセンター試験で必要な点数を割り出し、それを最低点から引くことで2次試験で必要な点数・得点率が割り出されます。
過去問を調べる
最後に過去問も見てみましょう。
まず注意すべきはマーク式なのか(一部)記述式なのか。特に英語の場合は英作文があるかないかで対策も変わってくるので確認しましょう。
また、2次試験に必要な得点率が取れそうか、問題を見て確認してみましょう。あくまでも主観的かつ定性的な判断にはなってしまいますが一定参考にはなるでしょう。例えば、単科の医学部では数学が難しく、英語では医療系トピックを扱う大学が多いです。問題を見て「これは自分に合わなそう」といったことを感じるのであれば志望校を変更してもよいでしょう。
募集要項も確認しよう
最後に、募集用項目必ず確認してください。
例えば、選考方法ごとの定員などはパスナビに載っていないので自身で調べる必要があります。また、英語の外部検定に関する細かい情報がパスナビに載っていなかったりもします。医学部の場合は、地域枠の定員が順次決まりしだい各大学HPで発表されますので、最新情報は大学HPで確認する必要があります。
このように、パスナビは概要を掴むのには適している一方、細かい要項の確認は各自大学HPで確認する必要があるのです。