偏差値65までは、ボトムアップ問題集のみで対応可能
一般的に難関大学と言われている大学は偏差値65オーバーのところがほとんどです。医学部や早慶も偏差値65前後に密集しています。
しかし、手が届かないと思われがちな大学・学部であったとしても、ボトムアップ問題集(=どの大学を志望するにしてもやるべき問題集)を高い習得レベルに持っていけば、固く合格できます。
やるべきことは多くありません。
「過去問レベル以上の問題はやる必要がない。過去問と同レベルの問題を広くやるほうが重要」
「合格最低点を1点でも上回れば合格する。そのために各科目の時間配分が重要」
「受験勉強とは定着が9割を占める。復習を効率的に行うために普段の勉強から記録を残すことが重要」
といった受験の勘所を押さえ、やるべきことに勉強可能時間のほぼすべてを充てることがポイントです。
漠然とした不安に動かされ、難しい問題集に手を付けないようにしましょう。
偏差値70以上になると、やることが一気に増える
さらに上のレベルの大学を志望す場合には、事前に解けるようになっておくべき問題パターンが一気に増えます。ポイントは、偏差値に連動して線形的に増えていくのではなく、非線形的に増えていくということです。具体的には、下記の大学・学部を対象としています。
- 東大理Ⅲ
- 京大医学部
- 阪大医学部
- 医科歯科医学部
- 慶應医学部
一部の科目においては、下記の大学・学部でも同じことが言えます。
- 東大理Ⅰ,Ⅱ
- 名大医学部
- 九大医学部
- 千葉大医学部
英単語を例にしましょう。英単語は、3,000語を覚えるだけで一般的な文章の94〜95%をカバーすることができます。しかし、さらに6,000語増やしたとしてもカバー率は3〜4%しか向上しません。さらにカバー率を2%上げようとすると、ほぼ無数の単語を覚える必要があります。
同じことが問題集にも言えます。
典型問題を網羅的に解くことで大半の問題に対応できるようにはなりますが、最難関大学では比較的高得点争いになるため(=日本最難度レベルの問題で7割近く正解する必要がある)、合格を確実にするためにはできるだけ多くのパターンを事前に解く必要があります。カバー率を上げようとするほど、やるべき問題数が指数関数的に増えるわけです。
スタッフの東大理Ⅲ合格者が言うには「最終的に時間があまったから、結局、主要な市販問題集は全部やった。旧帝大の過去問も相当数やった」とのことです。
最難関大学志望者以外には毒にしかならない情報ですので真似しないようにしてください。しかし、最難関大学に合格したいのならば早めに対策すること、他大学受験生と比較して飛躍的に多くの問題が事前に解けるようになっておく必要があることは知っておいて損はないでしょう。