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【決定版】『時代と流れで覚える!日本史B用語』の使い方とレベル

『時代と流れで覚える! 日本史B用語』に関する前提

日本史は用語暗記だけではない

日本史で求められることは大きく分けて2つあります。

1つは、史実の正しい理解/暗記。用語の理解/暗記は当然のことながら「背景⇒因果関係⇒事実⇒結果⇒影響」といった史実間の関係性の理解/暗記まで含みます。

本書はまさに時代と流れの中で用語が覚えられるようになっているため、ただの一問一答問題集では得られない体系知識を身につけることができます。

2つ目は、的確な表現/答案です。特に東大・一橋など最難関大の記述問題では、問われていることに字数内で答えるスキルが必要です。

本書の右ページは、必要十分な知識(用語)を散りばめた文章が載っているので、限られた制限字数の中で必要十分な用語を入れることが求められる記述問題にそのまま使えます。右ページの文章はまるっと暗記できるよう、何度も繰り返し勉強してください。

「はじめに」のサマリー

本書の「はじめに」には以下のようなことが書かれています。

『時代と流れで覚える!日本史B用語』「はじめに」より

センター日本史Bや国公立二次の論述問題で必要な用語を充分に網羅しており、難関私大でも8−9割程度の得点が確保できるよう配慮されている。

・日本史の勉強には2段階の学習が必要
 −インプット :歴史を理解し、歴史用語などの知識を定着させる
 −アウトプット:入試の過去問など実践的な問題を解く

・本書はインプットを行うための参考書であり、短文・空欄補充の形式でまとまった文章を読みながら歴史を理解し、歴史用語を覚えられるように配慮している。

『時代と流れで覚える! 日本史B用語』の特徴

従来の一問一答型の問題集で細切れの歴史用語の知識を入れても入試問題に対応できないことがありますが、本書は「時代と流れをつかむ」「流れで覚える」というコンテンツで、流れの中で知識のインプットができるようになっています。

覚えるべき用語は赤字になっており赤シートも付属しているので、テスト形式で勉強が可能。

左ページは、表、関連する地図・写真などの図解で構成されており、いつどこで何が起きたかを視覚的に捉えることができます。

右ページは、歴史の流れを一連のまとまった文章で説明してくれています。戦乱の経過など、歴史の流れを細かく把握できるようになっています。

右ページの文章は、まるっと覚えてしまえば東大の2次試験の論述問題でも使えるほどまとまった文章になっています。実際に東大合格生からの評判も良いので、東大志望生が必要十分な知識をインプットしつつ流れを覚えるための一冊として大変有効です。

『時代と流れで覚える! 日本史B用語』の使い方

「重要用語チェック」

「重要用語チェック」を隠し、テスト形式で用語を頭に入れていきます。

「流れで覚える」

「流れで覚える」の文章を赤シートで隠し、テスト形式で、流れの中で用語を覚えます

「時代と場所をつかむ」

左ページの「時代と場所をつかむ」を読み、表と地図で時代と場所を掴み、右ページの文章との関係性を整理しましょう。

赤字は、赤シートで隠して答えられるか確認してください。

『時代と流れで覚える! 日本史B用語』の習得レベル

レベル1:ひと通り目を通した

レベル2:「重要用語チェック」5割が答えられる。

レベル3:「重要用語チェック」8割が答えられる。

レベル4:「流れで覚える」「時代と場所をつかむ」の赤字の5割が答えられる。

レベル5:「流れで覚える」「時代と場所をつかむ」の赤字の8割が答えられる。

『時代と流れで覚える! 日本史B用語』の目次・問題掲載数

全80テーマ

テーマ数
1 日本のおこり4
2 律令体制の形成7
3 貴族政治の展開4
4 武家社会の成立7
5 武家社会の展開8
6 織豊政権と幕藩体制の確立6
7 幕藩体制の展開4
8 幕藩体制の動揺7
9 近代の日本15
10 二つの大戦12
11 戦後の日本6

※1テーマ見開き1ページ。左ページ図解、右ページ一問一答

松濤舎での『時代と流れで覚える! 日本史B用語』の指定について

松濤舎では以前まで本書を指定教材として利用していましたが、現在はいったん停止しています。理由としては、

  • 本書だけで足りる大学が少なく、『一問一答(完全版)』(東進ブックス)をやるケースが多い
  • 論述対策としての文章インプットは「教科書+わかりやすい参考書」が結局は無難

だからです。

ただ、本書は持っておいて損はなく、一冊持っておけば学ぶことはたくさんあります。

松濤舎では原則、参考書はいくら持っていてもよい(=わからないことがあったときに紐解くものだから)と考えており、一方の問題集はやり込むべき対象なので絞った方がよいと考えています。