
将棋もチェスもルービックキューブも定石の集まり
将棋やチェスの騎士、または高速でルービックキューブを解く人を見て、天才だと感じる人は多いでしょう。
しかし、実際には膨大な定石の積み重ねに過ぎません。
将棋には「詰将棋」という、あと何手で詰められるかといったパズルようなものがあり、数多くの「手」を覚えていくことからはじめます。最初は1手詰め、から、最終的には何十手詰めまで、様々なパターンを覚えていくのです。
また、「棋譜並べ」といって、プロの手順を自ら再現してみるという訓練もあります。これも一つのパターン暗記です。
皆さんはプロ棋士がその時々で何手先もシミュレーションし、最適な一手を打っていると思うかもしれません。もちろん、その場その場の思考は非常に重要ですが、数多くの定石とパターンがなければ、確度の高い一手を繰り出すことなど絶対に無理なのです。
ルービックキューブを高速で解く
同じく、ルービックキューブを高速で解いている人を見て「天才だ」と思うかも知れません。
しかし、ルービックキューブは一定量のアルゴリズムさえ頭に入れて繰り返せば、どんな問題もあっという間に解くことができます。ルービックキューブには様々な解き方が提唱されていますが、シンプルで体系的なものを選びさえすれば、著者(松濤舎代表)ですら2時間ほどで習得しています。
受験も同じ
天才の所業に見える将棋やチェス、ルービックキューブですら「定石の集合体」なのであれば、受験はなおさらそうです。
どう手を付けたらいいかわからない数学の難問を、センスと閃きで解いている”ように見える”人がいたとしても、それは多くの定石の暗記とパターン認識によるものです。
受験生ができることは、必要十分な定石をしっかりと身につけることです。結果、多くの問題がパターン認識で解くことができます。これは特に数学で顕著です。
受験を「詰め込み教育」と表現することもありますが、将棋やチェスの何億倍も「詰め込み」が必要です。 当然、個々の手や盤面を抽象化し、感覚的なところまで昇華させているからこそプロなのであって、受験と同じだとまとめてしまうのは申し訳ないのですが、定石やアルゴリズムのインプットがあってこそ初見の問題に対処できるのだということを、今一度理解していただけたらと思います。
この事実は、多くの受験生にとって希望なのです。
「【決定版】将棋も受験も”定石の集合体”」に関するQ&A
- 将棋や受験の定石とは何ですか?
- 将棋や受験の定石とは、特定の状況における最適な手や解法のことを指します。将棋では詰将棋や棋譜並べを通じて、受験では数学の問題解決に必要なパターンを暗記することが重要です。
- 受験生はどのように定石を学ぶべきですか?
- 受験生は、必要な定石を体系的に学ぶことが大切です。数学の問題では、過去問や参考書を活用し、解法のパターンを繰り返し練習することで、問題解決能力を高めることができます。
- 将棋やチェスのプロはどのように思考しているのですか?
- プロ棋士は、数多くの定石を基に、その場の状況に応じた最適な手を選択します。彼らの思考は、経験とパターン認識に支えられています。
- ルービックキューブを解くためのコツは?
- ルービックキューブを速く解くためには、特定のアルゴリズムを覚え、繰り返し練習することが効果的です。シンプルで体系的な解法を選ぶことで、短時間で習得できます。
- 受験における「詰め込み教育」とは何ですか?
- 受験における「詰め込み教育」とは、多くの知識や定石を短期間で学ぶことを指します。これは、特に数学の問題解決において重要なアプローチです。
- 定石の暗記はどのように受験に役立つのか?
- 定石の暗記は、受験生が未知の問題に対処するための基盤を提供します。多くの問題がパターン認識で解けるようになるため、効率的な学習が可能になります。
- 将棋と受験の共通点は何ですか?
- 将棋と受験の共通点は、どちらも多くの定石やパターンを学ぶことで成り立っている点です。成功には、これらの知識を活用する能力が求められます。
- 受験生が知っておくべき定石の数は?
- 受験生が知っておくべき定石の数は、目指す試験や科目によりますが、必要十分な数を習得することが重要です。これにより、問題解決の幅が広がります。
- 定石を学ぶための効果的な教材は?
- 定石を学ぶためには、過去問や参考書、オンライン講座などが効果的です。特に、実際の問題を解くことで理解が深まります。
- 受験生にとっての希望とは何ですか?
- 受験生にとっての希望は、定石を学ぶことで未知の問題にも対処できる力が身につくことです。これにより、自信を持って試験に臨むことができます。