▼受験観
・どのように将来働きたいか、その為にはどういった環境で学びたいかを逆算的に考えて、大学を選んだ。国際協力に携わりたいという思いがあり、その為には何かしらの専門性を身につける必要があったが、何のフィールドに進むべきかを決めかねていた。そこで、様々な学問に触れて自分の興味を見極められる教養系の大学・学部を志望した。
・大学受験に高校3年間を捧げるべきではない、と認識し、1・2年生の間に、留学や課外活動を通した「学び」をたくさんしようと思っていた。だからといって、日頃の勉強を疎かにしていては高3のスタート地点にも立てないので、学校の定期テストでは全教科満点を目指して勉強した(順位の発表は高3の春と秋の2回のため、順位を意識した勉強はしなかった)
・東京大学は奇抜な問題や理不尽に難しい問題を出さない、という信頼があったので、基本を確実に押さえることが大事だと思っていた。
・多くの人が解けない問題に挑戦する時間があれば、基本を忘れていないかを確認する作業をした。他の人が解ける問題は自分も解けないといけない。
▼記憶観
・英単語や歴史の人名は書くと覚えられるので、ひたすら書いた。
・知識を記憶していないことには模試や過去問を解けないので、高3の夏休みごろまでは最も(時間的にも意識的にも)重きを置いていた。
▼モチベーション観
・人への憧れから頑張るタイプなので、各教科でモデルとなるLearnerを探した。英語・数学・現代文/古文は塾の先生、漢文・世界史は学校の先生、地理は『東大のクールな地理』(青春出版書)の著書。「志望校に合格した自分」よりも具体的に像が提示されているので、目指そう!と思いやすかったのかもしれない。
・毎日塾の自習室に行った。モチベーションが下がっても、自分よりも遥かに成績の良い人が隣で猛勉強しているのを見て、自分を奮い立たせた。
▼国語観
現代文
・本文には出てこない具体例を思いつけるかを、理解度の尺度としていた。日々の演習では一度読んだだけで具体例が思いつけるように、文章を読むようにした。
古文
・古文単語/文法を覚えていないと理解できないので早急に覚えた。とくに、単語を知らない状態で模試に挑んでも実力が測れないので、毎模試前に古文単語帳は一周していた。
・文章を読み終わったら古文常識と照らし合わせて、あり得ない解釈をしていないかを確かめるようにしていた。
漢文
・古文に同じ
▼数学観
・既に身につけている解法のうち、どれに帰着できるかを丁寧に考えていけば良い。ヒラメキではない。よって、典型問題は確実に解けるようになることを目指していた。
・(他の問題にも活かせるかや、理不尽な難問かなどの観点で言う)良問悪問の判断が自分ではできなかったので、無闇に問題数をこなそうとすると悪問に引っかかる可能性があった。そこで、塾のテキスト1冊と東大の過去問のみを、解けるようになるまで解き直した。
▼英語観
単語
・和文英作文とリスニングのために(高3夏から)覚えよう!と取り組むようになった。ターゲットを使用した。
・(高3夏までは)洋書を読むことで語彙を広げていた。なお、フィクションだけでは語彙が偏るので、Z会の『速読速聴・英単語 Basic 2400』『速読速聴・英単語 Daily 1500』も(中3から)気が向いたら読むようにした。
文法
・学校以外の勉強はとくにしなかった。洋書をたくさん読んできたからか、間違った文法は読んですぐに違和感を感じられたので。
和訳・精読
・明瞭な日本語に落とし込むことを目指していた。関係代名詞による挿入などは一度取り除き、日本語で主語(目的語)述語だけのシンプルな文を頭の中で作ってから肉付けするようにした。
和文英訳・自由英作文
・和文英作は、重要な点を取りこぼさずに英語に落とし込めるかを測るものだと捉えていた。もちろん自然な英語であればより良いが、ナチュラルさは二の次として考えていた。
・和文英作は、語彙力がついていないと上手く書けないものが多い。逃げることは可能でもややこしさが増してしまうので、和訳英作のためにこそ、語彙力は必要だと思っていた。
・自由英作文は、英語で正しい論理展開ができるかを測るものだと捉えていた。なので、理屈が通っていることを最も重要視して取り組んだ。日本語でプロットを書けるかを確認して終える過去問も多かった。
長文
・とくに対策しなかった。洋書を読む中で、分からない単語は推測しながら大意を正確に掴む訓練ができていたからか、得意だった。
リスニング
・(東大リスニングは)語彙力と集中力が最重要だと思っていた。集中して聞ききる練習のために、過去問で数をこなした。
▼世界史観
・自分の置かれている状況を相対化し、より良い社会のあり方を問えるようになるために学ぶ、という意識を持っていたため(学校の先生の教え)、個々の歴史事象を結び、歴史像を作る、論述への準備は楽しかった。
▼地理観
・データから世界の今を紐解く作業として捉えていたため楽しく取り組めた。しかし、そういった作業と直接関係のない事項(地形的な知識など)へのモチベーションは上がらず、機械的に模試前などに覚えていた。
▼塾観/予備校観
・情報収集が苦手な(時間がかかる&何を信頼すべきか決められない)ため塾に通った方が効率的だと判断し、信頼でき、性に合う塾を探した。高2の間に友人の話を聞いて、各教科いくつかの塾を体験した(信頼できる=合格実績がある、性に合う=方針に共感できる・授業を楽しいと思える・塾外での課題が多すぎない)
・塾の中にも様々な先生がいるので、楽しいと思える先生を高3になる前までに探した。塾の中で成績が良くないと好きな先生の授業を取れなかったので、まずクラス上げの為に必死に勉強した。
▼友人観
・学力ではなく、勉強に対する姿勢を自分と比較してモチベーションに繋げた。学校・塾で隙間時間にも勉強をしている優秀な友人を見る様にし、自分を焦らせる様にした。
・ライバルとは認識せず、助け合うことが多かった。友人に教えることで自分の理解も更に深まるので、何か質問されれば全力で解説した。逆に、自分の質問も相手の理解を深めるだろうと思い、積極的に質問をし、一緒に考えた。
▼学校観
・学校の授業には意味があると認識し、真面目に授業を受けた。受験対策に力を入れている学校ではなかったが、個別に先生に質問に行くと丁寧に答えてくれた。
▼部活観
・高2の1年間は最も力を入れていた。週3の活動で、そこまで負担でなかったからかもしれないが、部活のせいで勉強が疎かになることはなかった。