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【学習観】SIさん(東大理系)

▼受験観

自分は受験に対して何がやりたいだとかといった動機は特に持っていませんでした。進路に困ったので東京大学を目指しておけば良いだろうという気持ちで東京大学を志望しました。十代最後の試練として認識しつつも、模試などで自分の立ち位置が数値化される為どうやって順位をあげていくかなどを考えていました。自分が意識した受験に対する対策はとにかく記憶を保持することにあります。

▼記憶観

記憶は忘れるものだとして認識していました。しかし、忘れてしまっては試験問題を解けるはずがありません。したがって自分のノートにメモをするなどして自分の過去の間違いは見返せるようにしていました。人間は勉強科目の記憶だけでなく自分が間違えてしまった記憶さえ忘れてしまうので注意して忘れないように勉強しました

▼モチベーション観

モチベーションは毎日勉強が続けられる程度に持っていればそれで良いと思っていました。こうした発言は批判の的になるかもしれませんが、自分の中での大学は東京大学しかないと想いながら勉強していました。文化祭などに参加するのもモチベーションを上げる手段になると想います。

▼国語観

英語と同じく国語も言語であります。特に古文や漢文は文法の規則に従って構成されているため、英語を通じて文法がどういうものであるのかを学んだのちに古文漢文で文法を学んでいくとスムーズに適合できました。問題は英語での名詞が古文漢文では体言として表現されているなど、英語と古文漢文の文法用語の違いぐらいだと想います。

現代文

傍線部を読み、対比と主張を捉えることに尽きると思います。マークをつけることはしていましたが、マークをつけることに夢中になるあまり文の内容がわからなくなるといったことが起きないように注意していました。勘違いされやすいですが、現代文の下線部説明問題は傍線部を文中の言葉で言い換えれば点数がきます。自分で表現を思いつく必要はありません、文中の中でこの傍線部が何を言いたいのかを日本語で翻訳していくという作業に尽きると想います。自分は現代文と格闘する(河合出版)という本一冊しかやっていません。

次に、現代文の内容が理解できない場合は、少しでもいいのでその文中に出てきた用語、思想や人名を調べるという手順を踏むと読みやすくなると想います。

古文

文法、単語を覚え、平安時代の古文常識を詰め込んだ上で文章を読む

漢文

句形と文法、単語を覚える

▼数学観

数学は自然科学を記述するための土台となる学問として勉強していました。受験的には東大に限らずどの大学でも鬼門となる科目です。数学と英語を落としては大学に安定して合格することは厳しいなと思いながら勉強していました

少なくとも東大に関しては数学の有名手法が身に付いていれば解ける問題が年に3問はあると思います。例えば、ウォリス積やコーシーシュワルツの不等式などの有名事項、関数が出てきたらとにかくグラフを書いて眺めるなどといった手法を覚えておくだけでも解ける問題は格段に増えます。あとは易問に対して最も簡潔な解答をかけるように心がけていました。

自分は大学への数学の解法の探究微積分でどの大学でも頻出の微積分の解法を整理し、月間大学への数学で数学の有名事項を蓄え、受験期終盤には大学への数学東京大学50年で過去問を解きまくりました。東大志望は東大の過去問以上に勉強になる素材はないと思います。

そして何より解法はノートにまとめていました。有名法則の証明も書いていました。

こうすることで本番でも落ち着いて解答を引き出すことができました。

一度やった問題でも解答の再現ができないことは多々あります。自分の記憶力を過信しない方がいいと思います。

▼化学観

化学は化学現象を法則で記述しようとする学問だと考えていました。受験的な話をすると化学はどの大学でもとにかく分量が多いです。したがって一番早く解ける方法を模索することを重視していました。それと同時に化学も自然科学です。化学という学問で慣習的に扱われる手法も身につけていました。

[無機] 僕が一番重視していたのは無機化学でした。無機化学は計算力も発想力も要らず、暗記さえしていればすぐに答えが書けたからです。正確に素早く記憶しましょう。 [有機化学]構造決定はとにかく化学の新演習などで数をこなしました。意外と忘れられがちですが有機化学の教科書レベルの知識は反応条件と触媒まできちんと暗記しておきましょう [理論化学]化学の新演習などで典型問題を身につけた後はマスバランスやプロトンバランスなど平衡に関する有名手法は覚えていた方が解法選択の幅が広がり有利な場合があります。

▼英語観

言語なので暗記と反復が重要だと考え、日常的に親しんでいました。

単語

鉄緑会から市販されている鉄壁という単語帳を何周もしました。単語のコロケーションや語法も意識して覚えました。

文法

英作文を書きながら訂正を繰り返していたら身に付いていました。自分が英語で使いたい表現が常に正しいかどうかを疑う癖があるといいと思います。特に冠詞と前置詞が間違えやすいのでロイヤル英文法などを手元に置いておくと便利だと思います。

和訳・精読

和訳の作法を身につけておくといいと思います。これは自分だけではどうにもならないので先生に和訳を見てもらい、文構造をきちんと反映した日本語文になっているかを確かめてもらっていました。試験では基本直訳で構いませんが文構造が日本語に反映された和文をかけていないと減点は来てしまうと思います。

和文英訳・自由英作文

簡潔に、文法的に間違っていない文章を書くに尽きると思います。

有名表現はその都度確認して記憶に定着していくのがいいと思います。和文英訳教本という本で勉強していました

自由英作は自分の論理が飛躍しないように気を付けて書いていました。自分の意見はDefinitelなどで強めて書き、論理が飛躍しないように話を繋げ、結論は自分の主張の言い換え、もしくは新たな展望を示すという形でまとめていました。

長文

とにかくたくさん量を日常的に読むことに尽きると思います。入試が終わって三ヶ月が経ちましたが読むスピードは現役時代に比べてかなり落ちています。東大生でさえこうなるので英文を読む習慣は切らさないでください

リスニング

登下校中にリスニング音声を流し、聞きづらい部分は音読していました。英語特有のリダクションなどに気を付けて音読するといいと思います。

▼模試観

模試は模試です。本番と採点基準が違いますし大学生が採点しています。自分の答案が返ってきたらとりあえず恥ずかしくても学校の先生に見せてみるのがいいと思います。その方が的確なアドバイスがもらえると思います。

▼参考書観/問題集観

自分の理解が不十分なところを埋めるための存在として認知していました。例えば新しい参考書を買ったとしても自分の理解が十分と感じた問題はやらずに、自分の理解が不十分な問題を繰り返しといていました。

▼友人観

模試などで競い合い、互いに勉強を教え合う仲として付き合っていました。

▼学校観

無料で自分の勉強が相談できる場所として認識していました。

▼部活観

運動部だったので受験に対するストレスをぶつける場として認識していました。