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【決定版】赤チャート(『チャート式 数学』)の使い方とレベル

[推奨]松濤舎の指定問題集です。

目次

赤チャート(『チャート式 数学』)で取得可能な偏差値

赤チャート(『チャート式 数学』)だけで偏差値70まで取得可能です。

*全統記述模試(河合塾)の偏差値

赤チャート(『チャート式 数学』)で合格可能な医学部・上位校

松濤舎での合格実績を以下に記載します。

・医学部医学科

大阪大学、東京医科歯科大学、横浜市立大学、筑波大学、広島大学、金沢大学、新潟大学、熊本大学、岐阜大学、浜松医科大学、鳥取大学、愛媛大学、大分大学、高知大学、富山大学、弘前大学、秋田大学、東京慈恵会医科大学、順天堂大学、日本医科大学、国際医療福祉大学、自治医科大学、昭和大学、東京医科大学、東邦大学、日本大学、聖マリアンナ医科大学、東海大学、東京女子医科大学、埼玉医科大学 など

・他学部

東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、北海道大学、東北大学、神戸大学、千葉大学、筑波大学、慶應義塾大学、早稲田大学、上智大学、東京理科大学、MARCH など

※代替可能な問題集を使った合格実績も含む。

赤チャート(『チャート式 数学』)の習得レベル

レベル1コンパス2までの例+例題8割以上手を止めずに解ける
レベル2コンパス2までの練習8割以上手を止めずに解ける:偏差値55
レベル3コンパス3までの例+例題8割以上手を止めずに解ける
レベル4コンパス3までの練習8割以上手を止めずに解ける:偏差値65
レベル5コンパス5までの例+例題8割以上手を止めずに解ける
レベル6コンパス5までの練習8割以上手を止めずに解ける:偏差値67.5
レベル7演習問題5割以上手を止めずに解ける
レベル8演習問題8割以上手を止めずに解ける:偏差値70

赤チャート(『チャート式 数学』)の使い方

例題を解く

まずは例題が解けるかトライします。

解き方がわからなければ、すぐに×マーク(=復習すべきの意味)をつけ、解説を読みます。新しい解き方や考え方を増やすために解いています。知識がない状態でウンウン考えているのは効率が悪いので、すぐに解説を読みましょう。

解説を読む際は、ただ漫然と読んで頭に入れようとしても定着率が悪いです。「〜という式(文言)があったら、〜をする」というIF-THENの形で入れていくと応用性が高まります。「指針」「CHART」に書かれていることが多いので、注意して読むようにしましょう。重要なところはマルで囲ったり、マーカーで線を引いたり、自分の手で書き込むとよいです。

解説を読んだ後、自分で解けるか確認する必要はありません。短期的にできたところで意味がないですし、解説を丸写しするだけの時間になることも多いからです。

例題をやったあと、すぐに下の練習をやり、解けるか確認します。例題の解説を読んだあとに例題を解き直すことはやめましょう。

注意:1周目で解けなくてもまったく気にしない

1周目はほとんどの問題ができないはずです。これは東大合格者も同じなので気にしないでください。

そもそも新しい解き方を身につけるために勉強しているので、1周目から解けなくて当たり前です

注意:「この問題」ではなく「 この手の問題」を解くための知識を身につける

この問題」を解くための知識ではなく「この手の問題」を解くための知識を入れましょう。

「この問題」を解くための知識になってしまうと、応用性が低く、丸暗記に近くなってしまい定着しにくいです。

1つの問題を通して応用性の高い知識を見つけ出すことは難易度が高いですが、間違っていてもいいので「この手の問題が出たらこう解いたらいいのでは?」と、自分なりに攻略法を見つける姿勢を持ちましょう。

練習を解

例題のあとは、すぐ下の練習に移ります。例題で身につけるべき知識が本当に身についているかを確認するためです。

例題が解けなくても、練習は解ける場合の方が多いです。なぜなら、練習とほぼ同じ問題であり、例題で解法を(短期記憶であっても)覚えているからです。練習が解けたら◯マークをつけましょう。

こうして、例題には×マークがつき、練習には◯マークがつく問題が多いはずです。そういった問題は、復習時は例題だけやればOKなので、復習効率がとても高くなります。

注意点:◯×マークの付け方

学習効率を高めるためには「解ける問題になるべく時間をかけない」ことがポイントです。そのために◯×マークを付けていくわけですが、注意点が3つあります。

注意点1)マークは累積していってください。×がたくさんついたあとに◯がついた問題は、解けた問題の中でも優先度高く復習すべき問題であることがわかります。消して上書きすることのないようにしてください。

注意点2)できた問題に◯をつけない、あるいはできなかった問題に×をつけない、ということをする人がいます。そうすると何回やったのか、何回目でできたのかがわからなくなってしまいます。シンプルに「できたら◯、できなかったら×」を機械的につけるようにしましょう。

注意点3)◯×マークをつけるのは3日以上あけて復習した場合に限る、というルールにしましょう。3日未満の復習で◯×をつけてしまうと◯×に対する信頼感が薄れ、全問題を復習する羽目になってしまいます。厳格なルールで運用をすると決めてしまったほうが今後の運用もラクになります。

上記を繰り返す

上記のように「例題⇒練習」の順で進めていきます。

長期記憶するためには分散学習がベースとなので、既習範囲を頭から最後までをやり、再び最初に戻ってくるというサイクルで勉強すると、自動的にもっとも期間を空けて復習できます。

ただし、数学は有意味暗記できる科目ですので、関連する問題に戻ったりすることは随時行ってOKです。ただ、このような短期的に復習した場合、解けたとしても◯マークはつけないようにしましょう

◯マークは、3日以上空けてからでも解けた(=長期記憶になっている可能性が高い)を意味するマークにしたいからです

赤チャート(『チャート式 数学』)に◯×をつけるメリット

必ず◯×マークを付けながら進めましょう。これは赤チャートに限らず、多くの問題集に共通します。

赤チャート(『チャート式 数学』)に◯×をつけるメリット①|復習する問題が減り、復習効率が格段に向上する

上記の方法で◯×マークをつけていくと、2周目以降で復習すべき問題数が格段に減ります。

特に、上の例題を解いた後すぐに下の練習を解くので、「例題:×、練習:◯」となることが多いのですが、これは例題の解法が定着しさえすれば練習は解けることを意味しています。よって、2周目では例題のみ復習すればよくなるため、1周目の5割の時間で2周目を終えることができるようになります。

一度解けて◯マークの付いた問題でも、時間が経てば忘れることもありますが、時間を置いて忘れてから復習したほうが長期記憶に定着します。特に一周目で解けた問題はほぼ忘れないため、復習の優先度はもっとも低いです。

赤チャート(『チャート式 数学』)に◯×をつけるメリット②|優先的に復習すべき問題がひと目でわかる

◯×マークは累積してほしいのですが、累積することで「×マークがたくさん付いた後、◯マークのついた問題ほど優先的に復習すべき問題」ということがひと目でわかります。やはり解けるようになるまで時間がかかった問題ほど忘れるのは早いのです。

赤チャート(『チャート式 数学』)使用時の注意点

赤チャート(『チャート式 数学』)使用時の注意点①|瞬殺できる状態を目指す

ここはもっとも注意してほしいところなのですが、◯マークをつける際には”瞬殺できているか”を判断基準としてください。瞬殺できていないのに◯マークをつけると、習得レベルが上がっているのに該当する偏差値が出ず、「問題集をやったのに偏差値が出ない=自分が頑張ってもダメ、数学は向いてないんだ」と思ってしまいがちです。

”問題集をやった”は、”瞬殺できるようになった”と同義です。

赤チャート(『チャート式 数学』)使用時の注意点②|例題のすぐあと練習に入る

例題にトライして解けなかった場合(=×マークをつけた場合)、すぐに下の練習をやりましょう。

「例題の解答を見たあとに練習を解くのはもったいない」と思うかもしれませんが、それ以上に、例題に×マーク、練習に◯マークがついているテーマというのは、「例題の解き方さえ定着すれば練習は解ける」ことを意味しており、「あとは何度も繰り返して例題が解けるようになればいいんだ」という意味を持つようになるのが大きいのです。

次の周回でも練習は解かなくてよくなるので、前の周回と比べてかかる時間が半分以下になります。

赤チャート(『チャート式 数学』)使用時の注意点③|例題が解けたら練習はスキップでOK

練習は例題とほぼ同じ問題が出題されます。少しレベルアップした問題になっていることもありますが、9割以上はほぼ同じ問題を解くことになるので、基本的にはスキップしてOKです。苦手意識があるテーマは練習も解いてみてもよいでしょう。

赤チャート(『チャート式 数学』)使用時の注意点④|1テーマ30分を目安とする

1テーマ(=1例題+1練習)にかける時間を30分としましょう。例えば、

例題がわからない・・・すぐに解答を読む。15分ほどかけて解答を読み、その考え方で練習が解けるか確認するのに残りの15分をかける。それでもわからない問題については次の周回に回して、今回は諦めたほうが効率的。

例題が解ける・・・20分ほどで完答し、10分ほどで解答を確認するようにしましょう。解けていたら練習はスキップしてOKです。解けたとしても20分以内で解けなければ”瞬殺した”とは言えない。

以上、どのようなケースであれ1テーマに30分以上かけるのは非効率的です。

もちろん、1周目は意外と時間がかかってしまったり、前にやった問題に戻って確認したりすると30分を超えてしまうこともあります。例題を途中まで解いたが途中でわからなくなり、解答を確認した上で練習を解くなどすれば、これもやはり30分は超えてしまうでしょう。

1周目で30分を超えてしまうことは仕方ない部分もあるため、1時間はかけないようにするとよいでしょう。結局、2周目以降は1テーマ30分はかからなくなりますし、トータルで平均したときに1テーマ30分になっていればいいので、そこまで神経質にならなくて大丈夫です。

赤チャート(『チャート式 数学』)使用時の注意点⑤|分散学習が原則

数学に限らず勉強は原則として分散学習が原則です。短期的な復習をしてしまうと短期記憶にしかならないからです。最悪のケースは、「忘れるのが怖く短期的に復習する ⇒ 短期記憶になる ⇒ すぐ忘れるためまた短期的に復習する ⇒ ・・・」という負のスパイラルにはまってしまうことです。

このような学習をしていては、勉強時間をしっかり確保してもまったく成績は伸びません。

分散学習し、忘れてから思い出すことで徐々に長期記憶に定着させていくという学習をベースにしましょう。ただし、短期的に復習したいこともあるでしょうから、そういうのはイレギュラーにやってOKです。ただし、3日以内の復習になる場合は解けても◯マークはつけないようにしましょう。

赤チャート(『チャート式 数学』)の習得にかかる時間

・1テーマ(=1例題+1練習):30分
・演習問題:1問20分

※問題によってかかる時間は変動しますが、均すとこれくらいになります。これで計画を立てると大きく間違えることがありません。

赤チャート(『チャート式 数学』)の特徴

①例題を通して典型問題+αまで学べる

青チャートではExerciseで取り扱われていたような問題も、赤チャートでは例題として扱われています。また、青チャートでは例題で扱われていた、あまり典型問題とは言えない問題が赤チャートの例題では扱われていません。

そういった意味で、より難しい問題が例題として扱われるようになっており、問題選定もより厳選されている具合が強くなっており、偏差値70の取得を目指すのであれば青チャートより赤チャートのほうに軍配が上がります。

②ポイントが明確に書かれている

「指針」「CHART」というコンテンツが例題の解説に載っており、当該テーマのポイントが非常に明確に書かれていて、わかりやすいです。

③CHECK問題で簡単な計算問題が確認できる

セクションの最初に「CHECK問題」があり、簡単な計算問題の確認ができるため取っ掛かりやすいです。

赤チャート(『チャート式 数学』)の欠点

赤チャート(『チャート式 数学』)の欠点①|簡単な問題は「例題」でなく「例」の扱い

青チャートのコンパスマーク1,2のような問題が、赤チャートでは「例」として扱われており、問題の下に解説が載っていません(別冊解説を見る必要があります)。そのため簡単な問題の習得がやややりづらいという欠点があります。

赤チャート(『チャート式 数学』)の欠点②|演習問題はやらなくていい問題も多い

赤チャートの演習問題で扱われている問題は、難易度的に、あるいは問題の作り的に、解かなくていい問題が多いのも事実です。そのため、演習問題に手を付けるのであればすべてやるのではなく、一部にとどめておくべきです。

赤チャート(『チャート式 数学』)の欠点③|採用校が少ない点にやや不安が残る

もし学校指定で赤チャートが配られていたら、そのまま赤チャートを使用してよいです。わざわざ『Focus Gold(フォーカスゴールド)』や青チャート(『チャート式基礎からの数学』)などに変える必要はありません。

ただ、受験は相対評価ですので、医学部・上位校受験をする大多数が使っているこれらの問題集を使わないという点にやや不安が残ります

それでも赤チャートの問題ラインナップは必要十分ですし、『Focus Gold(フォーカスゴールド)』や青チャート(『チャート式基礎からの数学』)は過剰でスキップしてよい問題があるのも事実です。

ここは「すでに赤チャートを持っているかどうか」で決めるのがよいです。

赤チャート(『チャート式 数学』)と青チャート(『チャート式基礎からの数学』)の比較

①難易度数(コンパスマーク)の定義がやや異なる

はじめに書いてある難易度数(コンパスマーク)の定義は、赤チャートと青チャートでやや異なります。

赤チャートの定義

コンパスマーク1:教科書の例レベル
コンパスマーク2:教科書の例題レベル
コンパスマーク3:教科書の章末問題レベル
コンパスマーク4:入試対策用の標準レベル
コンパスマーク5:応用的で程度の高い問題

青チャートの定義

コンパスマーク1:教科書の例レベル
コンパスマーク2:教科書の例題レベル
コンパスマーク3:教科書の節末、章末レベル
コンパスマーク4:入試の基本〜標準レベル
コンパスマーク5:入試の標準〜やや難レベル

②高難易度問題の掲載数に違い

青チャートに掲載されているコンパスマーク1,2のような問題の掲載数が少なく、コンパスマーク3の問題はほぼ同じだけ掲載されており、Exerciseで扱われているような問題が赤チャートのコンパスマーク4,5として取り扱われています。

正直、赤チャートと青チャートでどちらかがいいかの判断は難しく、どちらも一長一短があり、すでにどちらかを使っているのであればそれを継続するのがよいです。

(参考記事)

赤チャート(『チャート式 数学』)のレベルに近い問題集

『Focus Gold(フォーカスゴールド)』と青チャート(『チャート式基礎からの数学』)が近いです。

偏差値67.5〜70を取得するという目的であればいずれも十分にワークします。

(参考記事)

赤チャート(『チャート式 数学』)の前にやるべき問題集

特にありません。本書を1冊目として使って問題ありません。

赤チャート(『チャート式 数学』)の後にやるべき問題集

目指している偏差値によりますが、本書のみで偏差値70まで取得可能です。

そのため、市販教材は本書のみでOKな人が多いでしょう。

赤チャート(『チャート式 数学』)と並行すべき参考書

特にありません。解説もしっかりしているので本書のみで進めていける人が多いと考えています。

赤チャート(『チャート式 数学』)と代替可能な問題集

『Focus Gold(フォーカスゴールド)』、青チャート(『チャート式基礎からの数学』)、『ニューアクションレジェンド』あたりも、同じ偏差値帯に到達可能な問題集で、代替可能です。

赤チャート(『チャート式 数学』)に関するQ&A

赤チャートと青チャート、どちらがよいですか?
先述の通り、どちらも同じ偏差値帯まで取得可能であり、一長一短あるため、どちらでも問題ないです。
「総合演習」はやったほうがいいですか?
やらなくていいです。
例題、重要例題の違いは何ですか?
気にしなくていいです。偏差値67.5を目指すのであれば全例題を対象にしましょう。

赤チャート(『チャート式 数学』)の目次

内容
数学Ⅰ1数と式
2集合と命題
32次関数
4図形と計量
5データの分析
数学A1場合の数
2確率
3図形の性質
4数学と人間の活動
数学Ⅱ1式と証明
2複素数と方程式
3図形と方程式
4三角関数
5指数関数と対数関数
6微分法
7積分法
数学B1数列
2統計的な推測
3数学と社会生活
数学Ⅲ1関数
2極限
3微分法
4微分法の応用
5積分法
6積分法の応用
数学C1平面上のベクトル
2空間のベクトル
3複素数平面
4式と曲線

赤チャート(『チャート式 数学』)の問題数

赤チャート(『チャート式 数学』)数ⅠA

・CHECK問題61問
例135問
例題229問、練習229問
・演習例題20問
・演習問題107問
・類題20問

赤チャート(『チャート式 数学』)数Ⅱ

・CHECK問題56問
例76問
例題187問(例題126問、重要例題61問)、練習187問
・演習問題94問

赤チャート(『チャート式 数学』)数B

・CHECK問題6問
例25問
例題75問(例題56問、重要例題19問)、練習75問
・演習問題27問
・問題6問

赤チャート(『チャート式 数学』)数3

・CHECK問題18問
例50問
例題170問(例題117問、重要例題53問)、練習170問
・演習問題69問

赤チャート(『チャート式 数学』)数C

・CHECK問題14問
例56問
例題139問(例題96問、重要例題43問)、練習139問
・演習問題56問

数学の完全攻略法

数学の勉強方法をまとめました。参考にしてみてください