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【学習観】Mさん(京大理系)

▼受験観

なるべく楽しく勉強することが良いことだ思っていた楽しく覚えた方がいやいや覚えるより自然に定着するし、長く勉強が続くので、結果的に多くの知識を取り込めると考えていた。なので苦痛な勉強は工夫してなるべく楽にしていたし、友達と半分ふざけて勉強することも多かった

・試験当日の得点力は (学力)×(心身のコンディション)で決まると考え、日頃の勉強をするのはもちろんだが、なるべく無駄なストレスを溜めないなど心のケアを一番大事にしていた

・「自分は試験問題が解ける」という確信を持って試験に臨めることが合格に必要十分と考え、過去問を解いて学校や予備校の先生に添削してもらい、合格点が安定して取れるようになるまでやり込んだ。

・一部の科目に頼りすぎると、その科目のときに緊張しすぎたり、難化してボロボロになってしまった際に厳しくなったりするので、不得意科目もなるべく合格ラインに届かせようとした。どの科目も当日大きく下振れする可能性はあるので、常に「最悪」を想定して得意教科がコケた場合も合格できるように各科目のやり込み具合を決めた。

・試験の目標点を決める際、総合目標点を決める→各科目の目標点を得意不得意に応じて決める、という流れが一般的だと思うが、むしろ目標となる総合得点率を決め、全科目それ以上の得点率を取れるように勉強した。もちろん得意科目はそれよりかなり高く取れることを目指した。

・受験期は常にメンタルの良し悪しが重要と考え、過度に自分を追い込むことはせず、人と談笑したり面白い動画を見たりして毎日少なからず笑っていた

・日々の受験勉強も常にベストコンディションで行うのが効率的なので、毎日たっぷり寝て頭を働かせられるようにしていた。具体的には毎日10時間近く寝ていた。長湯が好きで毎日湯船に三十分くらい浸かっていた(アニメとか見ながら)のも良かったと思う。

模試の結果が悪くても、日頃の勉強の感触の方を信頼して自信を保っていた

・自分で持論を確立し、それに従って勉強するのが(危険もあるが)一番自信につながる。適度なプライドを持ちつつ、周りに流されない自分を持って取り組んできたことが本番のメンタルに大きく影響する。どうでもいいが僕は自分のセオリーで学力をつけて受かるんだと意気込みすぎて、神にすら意地を張り神頼みもしなかったし、両親が買ってきた合格祈願のお守りは今も行方不明である。

▼記憶観

知識は決してそれ独立であるものではなく、必ず周りに関係する知識が必ずあるので、それらも含め体系的に整理してから覚えるのが最も有意義だし覚えやすかった。というか暗記という言葉に抵抗があったので、体系的に「理解」してそれを繰り返し「記憶」した。

・本番でド忘れするのが怖かったので1つの知識をなるべくいろいろな面から見て、思い出しやすくした。

▼モチベーション観

やる気はそもそも出ないものだし、たまに出ても数分で消えるので、やる気がなくても勉強するように工夫した。具体的には友達が勉強しているところに足を運ぶと勉強できた。毎日一緒に行き帰りすると尚良い。好きな女の子が早めの電車だったので一緒に乗っていって早くから勉強していた(あくまでモチベのためですあくまで)

家では微塵もやる気が起きないので、家は休むところと決めて勉強しなかった。その分外ではしっかり勉強してメリハリをつけることができ、家で精神的にもリラックスできたと思う。

良い気分で勉強した方が定着しやすいので、なるべく楽しく勉強しようとした。受験に直接関係ないが自分が比較的好きな問題(僕は数オリや大学への数学の学コンなどの数学の難問)をすると楽しくてモチベが上がるのでよくやっていた。放課後友達数人(10人くらいの時もあった)と難しい数学の問題を教室の黒板で解いていたのも楽しかった。その時一緒にやっていた人も皆同窓会で「有意義だった」と言っていたし、誰にでもおすすめできる。

たまに運動すると爽やかな気持ちになって勉強できるからオススメ。

▼数学観

・とりあえず一番得意で好きで配点が高かったのでたくさんやった。

・どんな問題も解いた後に「これは結局何をやっているのか」を脳内で言語化し、短い言葉でまとめる(抽象化?)。すると格段に頭に入りやすいし、新たな問題に出会った時、「どうすれば解けるか」を考えている際の発想として、過去にやった問題から得た知見を生かしやすくなる。

・二次の過去問題はとにかく添削してもらう。論理的な答案を書けるようにしたり、自分が本当に理解して答えを出したか判断したりするには添削が一番。

計算ミスはしょうもないので必ず丁寧に計算していた。なるべく暗算はさけ、方程式の変形などをいちいち書いてやっていた

▼英語観

単語

・マイナーな単語をいちいち覚えたくなかったので、なるべく単語の要素(re とか con とか)にも着目し、知らない単語でも意味を想像できるようにした。

・単語帳は、単語の要素や同類語との違いがまとまっていてわかりやすい「鉄壁」を選び、毎日少しずつ読んでいた。

文法

・品詞分解が文の意味を察するのに必須だと考えてたので、それを最重要に考えた。

細かい文法にはあまり執着せず、センターの文法問題や英作文で困らない程度で十分と考えた(受験した大学の二次試験が長文読解と英作文しかなかった)。

和訳・精読

・とにかく品詞分解は常に練習していた。

・文全体を眺め、その文全体の主張を捉えることを第一に考え、日本語的に不自然な直訳はその文に似合う表現に大胆に変えた。知らない単語も文脈さえわかればある程度の想像はつく。

・英文和訳は読みやすい日本語を書くことも大切だと思ったので、先生に添削してもらうなどして書いた日本語が他人にどううつるか見てもらっていた

和文英訳・自由英作文

つまらないミスをしたくなかったので、難しい単語はなるべく使わず、文法もシンプルな単純な文章をかけるよう心がけた。

・とにかく添削が必須。ある程度から先は自力じゃどうにもできない。

リスニング(センターのみ)

・長文とかたくさんやったらセンターリスニングはできるようになってた。

長文

・日本語同様、文章であることをしっかり認識し、筆者の言いたいことは何か?とか、国語の現代文を読むようなスタンスを大事にしていた

・(評論)各段落の一文目は丁寧に精読し、他は流し読みをする。英語の文は最初に結論、続いて解説という構造が段落ごとに繰り返されるので、最悪段落の最初だけ見ていれば文全体の流れはほぼ掴める。

・(評論)副詞や形容詞から、筆者がどのような感情で(プラス感情かマイナス感情か)そこを書いているのかを察して読むとスラスラ読みやすい

・(小説)各登場人物の感情表現に注意すると展開が頭に入りやすい。

全般・その他

・昔、某進ハイスクールのCMで「英語なんて言葉なんだ」と言っていたがまさしく大事な考え方で、日本語と英語の橋渡しをするのが「英語」という教科である。英語⇄日本語の変換において、「簡潔で読みやすい」とか「表現がわかりやすい」とか、言語に関係なく文章として大切なことを損なってはならないと思って勉強していた。

▼国語観

現代文

・問題文を文章として読んだ。読んだあとは「勉強になった」「回りくどいしくだらない」「泣ける」などの感想は必ず持っていたし、筆者の言いたいことはなんとなく理解していた。小賢しいテクニックが世に溢れかえっているが、一読者として問題文を堂々とよく読み、ついでに問題に答えてやる、くらいの気概がかっこいいし、「国語力」がつくと思ってやっていた。

古文

二次の古文が面白くてずっと読んでいた。センターの恋愛ものは性に合わずあまりやらなかった。そもそも古文が嫌いで配点も低く勉強したくなかったので、最低限の単語と助動詞だけ覚えて直感的に試験を解いたが、なんとかなってしまったようだ。

漢文(センターのみ)

・最低限覚えてあとは勘

▼化学観

・無機の知識などは具体的なイメージがないと覚えにくいので資料集の写真をよく眺めていた

有機の構造決定はパズルのような独特な感じに慣れるため、とにかく数をこなした。問題集によっては問題のタイトルでネタバレしてくるので注意。

▼物理観

現実にある現象を数式で理解するのが物理。公式の丸暗記は無意味であり、公式の成り立ちや意味を理解することが物理という科目の全てである。

・難しい問題も全て基本式の組み合わせで解けるので、難しい問題集に手を出すことは一切なく、公式の導出をする参考書(体系物理)をひたすら繰り返し、基本の理解を深めることにのみ重点をおいた。

問題を解く前にまず問題の状況を理解し、脳内で運動の様子をシミュレートするとやりやすい。逆にこれができないと苦しかったので、常にやるようにしていた。

・実際の現象と数式を結びつけるため、日頃から日常的な物体の動きを勉強した知識を元に理解しようとすることが大切。これが物理を得意にするために一番重要で、一番楽しい部分だと思う。

▼地理観(センターのみ)

友達と楽しく資料集眺めてた。「川きったなくて草」とか「下ネタみたいな地名で草」とか「このおじいちゃん草」とかずっと言ってた。もちろん周辺もちゃんと読んでいた。結果として記憶にしっかり残ったし、あまり勉強していなかった割に安定して点を取れるようになっていた。

▼その他

日本語観

・二次試験のあらゆる科目が記述式で、自分の考えを採点者に伝えるものだったので、答案の書き方、文章の書き方には気を遣っていたどのような文章が伝わりやすいか、とかは参考書の文章を参考にしたりネットで検索したりして学ぼうとしていた。このいわゆる日本語力は英語や国語に特に顕著に現れるので、一見受験に関係なさそうではあるが下手をすれば一番重要だと思う。これを鍛えるために他人に答案を見てもらったり、他人に勉強を教えたりするのはとても有効と考え、よくやっていた。