▼受験観
・他人(合格者)の言うことを鵜呑みにしない。私がこれから書くことにももちろん適用される
・「これをやれば何点上がる」「これをやらないと必ず落ちる」といった派手なレトリックを信じない
・精神論に頼らない。「頑張ったから受かる」わけではない
・面倒くさい勉強は力になる(選択より論述、講義より自習、文法・語彙より長文読解)
▼勉強観
・自分のできていないこと、やっていないことを理解し、正直になることが一番大事。他人を介するとどうしても見栄やごまかしが発生してしまいがち(もちろん先生や友達に素直に相談できるタイプの人もいるだろうが、私個人的には向いていなかった)なので、自分こそ自分の弱点を冷静に受け止めて対策しようと動く一番の人間でなくてはならない。
・絶対に受かるという気持ちで自分を鼓舞するのも、それを心から信じられていなかったし自分の努力が(少なくとも周りに比べて)足りていないことを実感していたので私には向いていなかった。最後まで受かるかもしれないし受からないかもしれない、という気持ちでただ問題を解いた。自分は受かるのだろうか、という迷いが生じることも勉強の過程で多々あると思うが、そう思いながらやっていても点数さえ取れれば受かるので「迷いそのものに関しては」心配しないでほしい(実際点数が取れていないことに関しては真剣に対策するべき)。もちろん合格できるという前向きな思考を勉強の原動力にするのは普通のことだと思うので、こういう人もいる、程度に。
▼暗記観
・とにかくクイズ形式(単語帳含む)しかない。眺めるだけではやはりなかなか入ってこない
・質より量。一回で覚えきれることはないので速いサイクルを何回も繰り返す
・スマホアプリで隙間時間を活用。覚えている程度によって分類できるものがおすすめ
▼東大受験観
・二次でどの組み合わせで260点を確保するかを考えておく(自分なら最低ラインとして国70、数20、社75、英語95を取れば260が達成できる、など)
・一日目に失敗しても二日目に持ち込まない。そのときにメンタルを安定させるためにも上の「最低ライン」の想定をする
▼センター試験観
・本当に直前(自分の場合は1月)まで「センターのため」の勉強はしない。楽なクイズ形式の勉強に慣れてしまうと論述のような「実際の勉強」がつらくなる
・(特に国公立なら)理想はそれまで二次の勉強を進めることによって自然にセンターで合格者水準の点が取れるレベルに達していること
▼モチベーション観
・精神年齢が上がれば自然に「やることをやる」というぐらいのことはできるようになる
・モチベーションや思いの強さ、勉強時間と合否は関係ない(相関はあるだろうがどれも必要条件ではない)。合否を決めるのは点数だけ。モチベーションが無いこと自体に不安になる必要はない
▼国語観
・よほど足を引っ張っていない限り時間を割くべき教科ではない。リターンが小さい
現代文
・センスのあるタイプの受験生はそれだけで勉強しなくても最後まで乗り切ってしまう。センスがなければ最低限の点を確保するだけの練習(選択ではなく、論述。他人からの添削まで含む)をするしかない
・(現代文)一朝一夕で成績を上げることは難しいので、頻出のトピックや語彙を一通り勉強したらとにかく文章に触れるようにする(できればニュース記事など読みやすいものよりも考えなければ読めない論説など)
・とにかく俯瞰する。自分の意見をできる限り意識的に追い出してフラットに読み、フラットに回答する。自分の思い込みでストーリーを作り上げない(特に得意な人がこれで自信あふれる記述を作りがちなので注意)
古文
・(東大の場合は)文法事項がすべて正確にわかっている必要は正直ない。何を言っているかわかればよい
・何を言っているかだいたいのストーリーがつかめるようになるには単語の知識が最重要
漢文
・(東大の場合は)『漢文早覚え速答法』(参考書)がきちんと理解できていて、ある程度読み慣れれば大丈夫
▼数学観
・(あからさまな苦手科目としていた自分にとっては)最低限の点を絶対に逃がさないようにすべきもの
・最重要事項はミスをしないこと。できる問題もできない問題も落ち着いて解く(飛ばす)
・差がつかないレベルの基本的な問題(センター含む)がミスなく解ければ他の科目でカバーできる(「苦手科目観」?)
・新しい参考書をどんどん取り入れるよりも、できない問題をひたすら何周もする方が断然大事。やると決めた参考書はすべて解けるようになるまでやる
・まずは網羅系の問題集をきっちり解けるようになること。それが終わったら応用的な問題集や過去問に進むが、その前の基礎ができていることが重要な前提。東大数学は度を超えた難問奇問はないので他に得意科目があるなら網羅系を完璧にするだけでも十分。
▼日本史観
・ほかの科目に比べると短期間での仕上げが可能。勉強時間が点数に直結しやすい
・暗記がある程度進むと一気に面白くなるので最初はまず勉強らしい勉強をするしかない
・(授業を受講済であることは前提として)まずは一問一答が基本。ストーリーをなんとなく把握していても単語を知らないとテストで全く得点できない科目
・論述の練習も大切だが知識がないのに書こうとしてもできない。まずは一問一答や教科書の内容把握が重要なので、知識がないうちは論述も調べながら学習していく
▼地理観
・基礎を学んだらあとは(ときには見たことのない)資料等にそれを応用していく科目なので、長時間を割くべきではない
・満点を目指そうとするとなかなか厳しい。足を引っ張らない程度なら十分
・統計を細かく把握するのは重要ではない。気候や地形、文化といった大局を把握できるような参考書をしっかりと理解し、あとはその活用を問題演習で練習する
▼英語観
・(第二言語学習者には)リーディングは英語4技能すべての基礎。受験まで時間がある学年ならとにかく長文や洋書を読むことをおすすめする
・国語が読めないのに英語は読めないし、国語の作文ができないのに英作文は書けない。そもそもの読解力や表現力も重要
・文法や語彙の学習に傾倒しない。とにかく読み慣れること
・リスニングは、二回読まれる場合、一回目は内容理解、二回目は問題を解くことに集中するのがおすすめ
・単語は学年が低いうちに(高一くらい?)英検二級程度までをすらすらできるようにしておくと、その後が何かと楽になる
・文章を読んでいてもなかなか出てこないような特殊な文法(倒置や複雑な時制など)はそこまで重要ではない。意味が全くわからないのは問題だが書ける必要性が出てくることは少ない(私大受験の経験がないのでもちろん大学によるとは思いますが)。文法が重く出題されない大学を志望するなら文法にかける時間を読解の訓練にかけるべき
・読んでいて意味が分からなくなる時は段落ごとに要約をメモする。一文が非常に長いときも同様。単語だけを追う状態に陥らないように注意
・英作文はとにかくミスなく簡単な表現で。おしゃれな文章を書く必要はないので「結論→説明→まとめ」のような型を決めていくつか構文を書けるようになるだけでOK
・和訳は書いた後必ず自分で読み直す。訳出忘れを確認するのはもちろん、あきらかに日本語が不自然なのは好ましくない
・これも気張らず取り組むのが大切。ネイティブのような言い回しや難しい語彙を使って英語ができることをアピールする必要は特になく、邦訳・英訳・作文のどれでも「この部分を訳しています」「こういうことが言いたいのです」というアピールが必要十分に伝わる英語・日本語を不自然な点や矛盾なく書いていれば減点されない。
▼模試観
・志望校の冠模試以外はとにかく受けすぎない。センター形式は特に勉強にならないので注意。志望校の過去問で何点を取れるかの方が余程重要