▼受験観
・大学受験は、自分がどれだけ頑張ってきたか/1年間でどれだけ頑張れるかを試すチャンスだと考えていたので、ちょっとした時間も有効活用できないかと常に考えていた。
・本当に行きたいところに行こうとしないと絶対に後悔すると思ったので、成績が伸び悩んだ時期も第一志望を諦めようとは考えなかった。
・なまけて2年以上受験勉強するよりも、1年でやれることは全部やる勢いで頑張った方がいいと考えると、自然と隙間時間にも休まずに何か勉強しようという気になった。
・合格最低点でも受かればいいので、夏や秋の時点で模試の判定が低くても、気にしすぎないようにした。
・苦手科目を無理に伸ばそうとはせず、苦手科目は”他の人も絶対とけるようなところは落とさない”というスタンスで、とにかく基礎を固める勉強をした。
・逆に、得意科目は、勉強していて楽しいし、やればやるだけ伸ばせると考えたので、”他の人が答えられないような問題も絶対解いてやる”という気持ちで、応用的な内容や出題頻度が低いものまで徹底的に勉強した。
▼記憶観
・問題集は、一通りこなすのを何周もするという人が多いと思うが、それよりも、範囲を決めてその部分を全部解けるようになるまで繰り返し、1冊終わる頃には全ページ数周終えた状態にする、という方法の方が定着する。
・初見で、自信を持って解けた問題は、横に○をつけておく。自信がなかった問題や、答えに行き着く過程を間違えてしまった問題は、△を横につけておく。2回目の解き直しの時は、1回目に△をつけたものと解けなかったものだけをやり、1回目に△で2回目自信を持って解けたものは○をつけ、2回目に初めて解けたものは横に△、3回目の解き直しの際初めて解けたものには×をつける、といったような方法で、全てが○になるまで繰り返す。
・隙間時間を有効活用するため、スマホや持ち運びできるくらいのサイズの本で暗記をしていた。
・世界史・日本史は、年号の語呂合わせを自分で作ると、人が作ったものを覚えたりそのまま覚えたりするよりも覚えやすい。
▼モチベーション観
・受験そのものへのモチベーションは、特に意識して保とうとしたことはなく、受験本番が近づくにつれだんだん上がっていった
・第一志望校が同じ友達と一緒に勉強したり、話すことで志望校を妥協する気持ちを持たないようにした
・疲れた時は、比較的思考を要さないような暗記やノート整理を、音楽を聴いたりお菓子を食べながらリラックスしてやるようにした
・1週間ごとに各日のスケジュールを決めて、そのスケジュールどおりに勉強することで、計画的に勉強できた上、達成感からモチベーションに繋がった
▼国語観
現代文
・とにかく読む量(読んできた量)が大事なので、本をあまり読んでこなかった人は、隙間時間に短い論説文や小説を読んだりするだけでも読解力を伸ばせると思う
・随筆は特に読む機会があまりない上、論説文にはないような文学的な言い回しが多用され、慣れていないと対処できないので、二次試験などに出る場合は重点的に読解演習を積むべき
・段落ごとに短い要約やキーワードの抜き出しをしておくと、問題と文章を対照させるときにわかりやすく時短になる
・論説文は、逆接の「しかし」など論点が変わりそうなポイントに印をつけながら読むと見直しやすい
古文
・まずは助動詞の意味と接続する活用形、助動詞そのものの活用を全て暗記する。これをやってから問題演習をこなすのと、おぼろげなまま読むのでは理解度が全く違う
・助動詞を覚えたら助詞の意味や用法を覚える。以外とこれをやっていない人が多いので、覚えておくと他の人と読解の早さ・精度で差がつきやすい
・古文は単語帳を一冊決めて、頻出単語のあまり使われない意味までしっかりと覚えると、受験レベルの全ての問題文の意味を8〜10割理解できるようになると思う
・意味がわからない部分(特に問題で傍線部になっている場合)は、品詞分解をして一つ一つの単語の意味を考える。これを繰り返していると、品詞分解をしなくても文の意味が自然にわかるようになっていく
・紙の辞書を使うと、関連単語や用法なども一緒に頭に入る
・読解の際は、主語の切り替えを追って区切り線を引いておくと読みながら整理できる上、見直しやすい
漢文
・しっかり構文や頻出単語を覚えることが一番大切。特に、例えば「四海」のような、知らないと日本語における漢字の意味からの類推が難しいものは注意して覚えたほうがいい
・漢文は英語と似た構文をとるため、SV(主語と動詞)の構造を追うと読解がしやすい。古文同様、主語の切り替わるところには線を引いておくとわかりやすい。
・漢詩の読解は普通の漢文の読解よりも難しい場合が多いので、演習を積んで漢字の意味から類推する力もつけておくと良い
▼数学観
・苦手だったが、嫌いにはならないように無理に実力を伸ばそうとはせず、基礎固めをメインに取り組むようにした。二次対策としては、得意分野の応用問題に取り組んだり、計算問題をこなして純粋な計算力を伸ばすことを心がけた。
・解けなかった問題の解答は、理解できるまで読み込み、どこの段階でつまづいたのかを確認し、できるようになるまで解き直しを行った。
・二次は、1点でも多く取るため、演習や模試の際にも、答えには行きつけないと思っても途中式や考え方を記述するよう心がけた。白紙のままにするより、方針だけでも当たっていたりしたらモチベーションの維持につながるので、本当に何もわからない場合以外は白紙にしないよう心がけた
・身も蓋もないが、数学はいくら勉強しようとも、計算ミスなど思いもよらないケアレスミスで本番大きな失敗につながってしまう可能性がある。そのため、数学が苦手な場合は、覚えれば確実に点になる社会や古文漢文、英語の暗記物により時間を割いたほうが全体としての得点には繋がるように思い、そうしていた。
▼化学観
・化学基礎までであれば、それほど難しい計算や化学反応は出ないため、基礎的なことを暗記した後は、とにかく問題演習を積み慣れることを目指した
・化学は、物理や数学と比べると理系の中でも暗記教科の部類に入ると思う。そのため、覚えたことは忘れないように、定期的に問題演習や暗記を繰り返すよう心がけた
▼生物観
・生物基礎をきちんと対策し始めたのは11月くらいだったが、必要なことを覚えれば確実に点は安定してくる。そのため、10・11月から本格的に勉強を始めても、冬休みに問題演習を積めば本番も十分に点が取れるので、夏は二次試験にも必要な社会などの暗記に優先して時間を割くのも戦略として全然あり
・生物基礎は、覚えることが多いと言われがちだが、以外と考えさせる問題が多いので、ある程度覚えたら問題演習に移ったほうがよい
▼英語観
単語
・合う単語帳は人によって違うので、学校で共通で買ったものなどにこだわる必要はなく、早めに本屋で中身を見たりして、1冊完璧にする単語帳を選ぶと良い
・単語帳は隙間時間や移動時間にやったり、トイレなどに貼っておくくらいで充分。机について勉強できる時間を単語の暗記に使うのはもったいない
・単語帳よりも文脈で覚えたほうが覚えられる場合も多いので、問題に出てきた単語で知らないものをその都度覚えておく
文法
・日本語と英語は構文の形など、根本的に異なっていることが多いので、無理に日本語と対照させたり、理屈で考えたりするよりも、英語の感覚をそのまま覚えることが大事
・文法系の問題集1冊を、範囲を決めてその範囲が完璧になるまで繰り返し解くことを行い、穴がなくなるまでやると、全く歯が立たない、という問題はほぼなくなる。
・難しい読解の際には、いくつかの文法の選択肢からどれが使われているかを見抜く必要がある。そのため、似た形になるが意味は異なる構文などは、セットで頭に入れておくと良い。
和訳・精読
・語彙や文法が頭に入っていないうちは難しくて当然なので、歯が立たないと思ったら、焦らずに基礎に戻ってしっかり構文や単語・熟語を勉強するべき。
・和訳/精読専用のノートを作って、長文の問題文や和訳の問題でわからなかった文はそこに書き写し、じっくり分解して考え、難しくても自分なりの訳を作るようにした。そのノートを見返すことで、自分がどんなポイントで引っかかったのかチェックし、苦手な構文や表現を減らすことができた。
・和訳や精読は、長文読解といった他の種類の問題と違い、圧倒的に”読む速さ”よりも”読みの正確さ”の方が大事になってくる。受験で英語を勉強していると、つい「○分以内にこの大問を解かなきゃ」とか「1分間にだいたい○語読めるようにならなきゃ」といったことに意識が向きがちだが、和訳や精読をやる際は、いったん速く読むことは忘れてじっくり一文に向き合うべき。
和文英訳・自由英作文
・和文英訳の場合は、日本語の言い回しにとらわれすぎずに、”いかに自分の知っている英語で和文に近い内容を書くか”という意識の仕方をした
・自由英作文は、日本語で文章を作ろうとせずに、最初から英語で文章を組み立てるようにした。そうすることで、日本語を英訳する時間をなくすことが出来る上、日頃から練習しておけば、英語力全体を伸ばすことにつながる
長文
・とにかく、きちんと内容を掴みながら速く読む練習を積むのが大切。日本語の長文同様、全ての文が重要なわけではないのでじっくり一文一文を読みすぎないように心がける。
・段落ごとに、日本語でちょっとした要約やメモを書くようにした。内容を日本語で理解し直すことで、見直す時にもすぐにどの部分にどんな内容があったかを確認しやすくなる。
リスニング
・二次試験レベルになると夏くらいまではほとんどわからなかったので、食事中などの隙間時間にTEDトークを毎日1本以上見て、とにかく英語に慣れることを心がけた
・長文の場合と異なり、メモは日本語でするよりも聞き取った英語をそのまま書いた方が混乱しない
・リスニング力向上のために、単語を覚える際、アルファベットの文字列と日本語の意味だけを意識して覚えるのではなく、発音記号や実際の発音を聞いて、耳からも覚えるようにした。
▼模試観
・本番の練習としては最適だが、本番とは受験者数や層が違う場合がほとんどで、結果は当てにならないことが多いため、気にしすぎないようにしていた。
・模試を定期的に受けるようにすると、短期的な目標ができるというメリットがある。一方で、模試は休日などに長時間拘束されてしまい、貴重な勉強時間が減るというデメリットもあるので、いわゆる冠模試や受験者の多いセンター模試以外は受けなかった。
・模試は、受けることだけではなく、見直しを徹底的にすることが大切だと考えていた。そのため、特に冠模試は、解けなかった問題の解説をじっくり読み込み、解き直したり引っかかった部分の基礎に戻り復習したりした。
▼塾観/予備校観
・塾や予備校は(勉強だけを目的とする)第二の学校と捉えていた。また、受験勉強で真に大切なのは人に習うことではなく、自分でいかに学びを深めるかということだと考えていたので、塾や予備校に通って”学校を増やす”ことよりも、いかに自習の時間の量を増やし、質を高めるかということを重視していた。
▼参考書観/問題集観
・色々な本に手を出すよりも、一冊決めて極めることが大事とよく言われており、問題集に関してはその意見にだいたい同意できる。特に、社会の一問一答に関しては、一冊完璧にするまでやるとかなり知識が定着する。
・しかし、参考書に関しては、一冊の参考書ではカバーしきれていない範囲があったり、筆者のものの見方にとらわれすぎてしまったりする可能性もあるので、こだわって1冊を読み込むことはあまりしなかった。特に日本史/世界史は、教科書をベースに学習し、参考書や資料集は、筆者や特化している分野が違うものをいくつか持っておき、適宜教科書の内容を補強する方法で勉強していた。
▼友人観
・特に志望校が同じ友人は、ライバルであると同時に仲間でもあるので、一緒に勉強したり、情報交換をしたりしていた。
▼学校観
・塾や予備校は行っていなかったので、学校が主な勉強場所になった。特に、人から直に習うことは家ではできない勉強なので、授業や補講の際は”絶対に聞き逃さない”くらいの気持ちで臨んでいた。
・学校の授業は、色々なレベルの生徒に対して画一的に行われるので、自分にとっては簡単だったり、すでに知っている内容だったりする場合があった。特に、英語や国語は、社会などのように知識を先生から吸収しなければいけないタイプの教科ではないので、授業の内容に関連させていかに応用的なことを自分で学ぶか、ということを意識して、ただぼーっと話を聞いている時間は作らないようにした。
▼部活観
・部活は引退までやりきった方が気持ちよく受験勉強に入れると考え、高3で引退するまでは勉強と両立させた。