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【決定版】『世界史B一問一答【完全版】』の使い方とレベル

『世界史B一問一答【完全版】』の習得レベル

レベル1:★★★が8割以上覚えられている

レベル2:★★が8割以上覚えられている

レベル3:★が8割以上覚えられている

レベル4:星なしまで8割以上覚えられている

『世界史B一問一答【完全版】』の使い方

『世界史B一問一答【完全版】』の使い方|共通テストのみの人向け

用語集内の☆3の用語(参考書が指定した共通テストレベルの用語)は、共通テストでも頻出なので出来る限り全て暗記してしまいましょう。

共通テストには☆2(国公立・中堅私大レベル)の用語が出ることも多くありますが、☆2の用語は一問一答で一つずつ覚えていくより、「過去問演習→知らなかった用語を調べて一問一答の該当箇所にチェックをつけ、暗記する」という方法で覚えることを推奨します。

「共通テストでしか世界史を使わない≒その受験生にとって世界史の重要性はそこまで高くない」ということだと思うので、世界史で完璧を目指すよりは他の科目の勉強に時間を割いた方が効率的だからです。当然、☆1(難関私大レベル)の用語を覚える必要は全くありません。

『世界史B一問一答【完全版】』の使い方|中堅私大(GMARCH未満の偏差値)向け

用語集内の☆3の用語は必須用語です。必ず覚えるようにしましょう。☆3の用語が8割方覚えられてきたら、☆2の用語にも少しずつ手を付けていきましょう。☆3と☆2の用語をほぼほぼマスターできれば、受験の世界史で苦戦することはほぼありません。

なお、☆1の用語に手をつける必要はありません。たまに本番で出てくることはありますが、☆1の用語が合否を分けることはほぼ無いからです。

『世界史B一問一答【完全版】』の使い方|難関私大(早慶上智・GMARCH相当)向け

このレベルの大学ではかなり難しい用語が問題文/解答を問わずたくさん出てくるので、☆3や☆2の用語は勿論のこと、☆1の用語にもできれば手を付けていきたいところです。特に早慶を受ける受験生には☆1の知識は必要不可欠です。

まずは☆3の用語を覚え、次に☆2、その次は☆1……というように覚えていってもよいですが、GMARCH以上の私大レベルになると☆2の用語も☆3と同じくらいの必須知識になりますので、時代ごとに分けて覚えるなど一度に覚える量が多くなりすぎないように工夫しつつ、☆2と☆3の知識に関してはまとめて覚えていくことをお勧めします。

☆1の用語に入るタイミングですが、☆3と☆2の用語は殆ど覚えきった状態で手をつけ始めてください。難関私大では確かに☆1の用語が少なからず出題されますが、重要度で言うとやはり☆2と☆3の用語の方が高く、難しい用語が重要な用語を覚えるのを阻害する可能性があるからです。それでも早慶志望であれば☆3と☆2は完璧にし、☆1レベルの知識まで手をつけておきたいところです。

GMARCH志望の場合、他の科目との兼ね合い次第で☆1の用語はスルーしてください。

『世界史B一問一答【完全版】』の使い方|国公立2次向け

実は国立大学の世界史では、私大ほどマニアックな知識は要求されません(一橋の一部の問題を除く) これは最難関大学の東大に関しても例外ではありません。☆3と☆2の用語は覚えるべきですが、☆1の用語は無理して覚える必要はありません。

例外的に、一橋では数年に一度ヨーロッパ中世史に関して非常にマニアックな問題が出題されるので、一橋志望で世界史を得意科目にしたい方は中世史の☆1用語に手をつけてもいいかもしれません。

国立大学の世界史でも勿論用語の知識は大事ですが、それ以上に論述を欠く力が大事になります。ある程度用語が覚えられたら、中谷臣の『世界史論述練習帳new』などを用いて、論述の練習に入るとよいでしょう。

『世界史B一問一答【完全版】』と併用する参考書/問題集

時代と流れで覚える! 世界史B用語

教科書の内容を効率的にインプットするために使用します。

時代と流れで覚える! 世界史B用語 (シグマベスト)
相田 知史 小林 勇祐
文英堂
売り上げランキング: 2,181

 

大学入試 ストーリーでわかる世界史探究

教科書以上に詳しい内容が掲載されています。ストーリーになっているので、ただの用語集よりも頭に残りやすくなっています。

 

 

世界史論述練習帳new

論述が課せられる大学志望生は本書を使って書き方と定型文をインプットします。

 

『世界史B一問一答【完全版】』に代わる教材

本書はすでに版権が切れているので、新たに学研プラスから出版された『斎藤の世界史B一問一答 完全網羅版』を購入ください。

『世界史B一問一答【完全版】』の詳細

本書『世界史B一問一答【完全版】』は東進ブックスより発売されている世界史B用の問題集です。他の一問一答(山川出版社のもの等)と比較しても掲載されている用語量が多く、教科書や他の用語集ではカバーしきれないマイナーな用語まで対応できるのが特徴です。そのため、この用語集1冊の内容をマスターできれば、殆どの大学の世界史において余裕で合格点を取れるレベルの実力が身につきます。

しかしながら、掲載されている用語が多いことは必ずしも長所ばかりではなく、マイナーな単語も多く出る難関私大(早慶など)を受ける人以外にとっては、載っている単語を見境なく覚えていくのは受験勉強の効率の悪化にもつながります。この記事では受験生の志望校別に分けて、この参考書の正しい使い方について解説していきます。

『世界史B一問一答【完全版】』使用上の注意点

電車内で覚える場合などを除き、用語は基本的に「書いて確認する」ことをお勧めします。例えば、多くの大学で頻出の中国史では漢字が難しい用語が沢山出てくるため、読んで覚えるだけでは間違って覚えてしまうリスクがあるからです。綺麗なノートを作る必要は全くないですが、普段から読んで用語を覚えようとしている人は、最終的に書けるか確認してください。

『世界史B一問一答【完全版】』について最後に

以上が志望校や目的別の『世界史B 一問一答(東進ブックス)』の使い方となります。世界史の用語暗記に関する参考書はこれ1冊で十分なくらい万能な参考書ではありますが、使い方を間違えると効率の悪い用語暗記に陥ってしまいがちなので、用途に合わせて正しい使い方を心掛けていきましょう。

また、この参考書は用語を覚えることに関しては万能ですが、通史を学ぶことは殆どできないので、山川出版社の『詳説世界史B』や『時代と流れで覚える! 世界史B用語』など、通史を学べる教科書/問題集を並行して用いることをお勧めします。