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【決定版】受験英語に役立つ動画コンテンツ

受験勉強で圧倒的に不足しがちな「多量のインプット」を英語動画で補足

日本の英語教育の問題点を一言でいうと「還元主義」にあります。

還元主義とは部分を理解することで全体が理解できるとする思想のことです。英語に関していえば、単語を覚えて文法を勉強すれば、読めるようになるし書けるようになるという思想です。

残念ながら日本の英語教育に則って勉強すると、還元主義的な学習観を持ってしまいます。

「単語を覚えて文法を知れば英文が読めるようになるし英作文も好きに構築できる」「英文は品詞に分解して精読すれば内容が理解できる」・・・こういった”幻想”を抱くようになってしまいます。しかし、文法的に正しい文章も、ネイティブからしたらおかしい文章はありますし、品詞に分解して精読していたら時間内に読み終わりません。

では、何が足りないか? それは多量のインプットであることが科学的にわかっています。理解可能な英文に多量に触れる(長文を読む、リスニングする等)ことが足りていないのです。英語の点数を伸ばしたければ多量のインプットをする必要があるということです。多量のインプットをすることで、

  • 英語をその語順通り理解できるようになる
  • 音韻処理(文字を見て音に変える処理)が自動化されて素早く理解できるようになる
  • 次に来る文章が予想できるようになりカタマリで理解できるようになる

といった状態になります。ちなみに、ポイントは「理解可能な」という部分です。理解できない文章をただ聴き流しても全く意味がありません。

さて、こうした多量のインプットを行うのに適しているのが動画です。映像があるので理解が容易ですし、楽しめるので継続性が高いのです。

ちなみに「動画を見たって受験に必要ない単語が出てくるし、スラングも多いし受験に役立たない」と思うかもしれませんが、そもそも多量のインプットは知識を増やすためではなく、音を聴いて意味を理解する神経回路を太くしたり、英文を目にすることに慣れることが目的なので気にする必要はありません。

日本語と英語を照会しまくり、いつの間にか日本語を英語として表現できるようになることがゴールなのです。

状態ゴールは「英語音声+英語字幕」で動画の理解

さて、動画を観ることはよいとして(なんとなく効きそうな感じはしますね)、最終的にどのような状態になっていたらよいか、どのような状態を目指すべきかというと、「英語音声+英語字幕」で動画の内容が理解できている状態にすることです。

最終的にこの状態になりさえすれば、その過程は問いません。

まずは日本語字幕や吹き替えで視聴してから英語字幕で視聴するでもいいし、原作を日本語で読んでから視聴してもいいし、英語で何度も視聴して理解してもいいです。

とにかく、英語のまま内容が理解できるようになっていればOKです。

動画は文章と違って、どんどん次に進んでいきます。なので、返り読みは当然しないですし、表現をそのまままるっと飲み込めるようになるのです。

海外ドラマは東大理3生も挫折。受験英語用の動画コンテンツとしては原則として不適

では、どのような動画コンテンツがよいのでしょうか?

最初に思いつくのが海外ドラマです。継続性が高く、比較的平易な英語が使われているものも多いです。

しかし、それでも海外ドラマは難易度が高い、というのが正直なところです。東大出身者の複数名にヒアリングしましたが、挫折している人がほとんどでした。

ちなみに、もっとも評判がよかったのは「Friends」でした。

今は面白い海外ドラマがどんどん出ています。英語を英語のまま理解できるまで繰り返し観ようと思う動画を見つけ、何度も繰り返し視聴し、最終的に「英語音声+英語字幕」で理解できるようにする自信があるのであれば、海外ドラマは最高のインプットコンテンツになるでしょう。

なお、受験生になると時間が足りなくなるため、高1,2で行うようにしてください。高1,2で真の”英語力”をつけ、高3で受験の形式に特化した対策に入るのが最強の英語対策です。

海外ドラマはAmazonプライム・ビデオやNetflixで経済的に視聴できます。

Amazonプライム・ビデオ

海外映画(洋画)も原則として受験英語学習には適さない

海外映画も多量のインプット源になりえます。しかし、海外映画は2時間という短時間で結末まで持っていかないといけないため、展開が早く挫折しやすいのが欠点です。また「1日30分、毎日継続する」といった視聴方法にも馴染みません。

それでも、スルメを噛むように何度も繰り返し観たい映画がある場合は、海外映画でも問題なく勉強できるでしょう。または、後述しますが、洋画で英会話を学ぶ系の動画がYoutubeにたくさんアップされています。そちらを観たほうが容易でしょう。

あるいは、すでに内容を知っている映画(日本の映画やアニメ)を英語音声で視聴するのもよいでしょう。

Youtube動画で英語学習に適しているものを探そう

海外ドラマや映画は、語彙やスピード、カルチャーの違いなどを理由として英語学習用のコンテンツとしてぇあ難易度が高いことがわかりました。では、

  • 比較的簡単な語彙が使われている
  • 一話が短い
  • 継続性がある

といった特徴を備えているコンテンツはあるのでしょうか?

それがYoutubeです。特に、日本人向けに作られた動画は日本語と英語が同時表示されたり、日本語による解説があるので理解しながら視聴することができます。

ちなみに「理解しながら視聴する」というのは必須条件です。意味のわからない言語を聴いても学習効率はほぼゼロに近いことが科学的にわかっています。

オススメは、スピーチ系、映画のワンシーンで英語表現を学ぶ系の動画です。

英語学習に適したYoutube動画の例

海外のYoutuberで面白い動画をアップしている人はたくさんいます。平易な英語であることも多いので、「設定」から「英語字幕」を選べば問題なく視聴できるでしょう。例えば次のような日本を舞台にした動画であれば、背景知識があるので聴き取れなかった内容を補うことができ、視聴しやすいはずです。

しかし、ここでは日本人向けに作られた動画をピックアップしようと思います。

【Gariben TV】コナンオブライエン祝辞 | 2020年度ハーバード卒業祝辞

スピーチ系の動画がたくさんアップされています。日本語字幕・英語字幕が合わせて表示されるので、1回目は日本語字幕⇒2回目以降はできるだけ英語字幕のみ観て理解するという方法で視聴すると、理解可能な英語を多量インプットすることができます。

【ニック式英会話】映画の英語で学ぶ eiga de eigo #1 (SUITS Season 3 Episode 2)

ニック先生の人柄がとてもよく、たくさん観てしまいます。個人的に大好きな海外ドラマ「SUITS」を使った英語学習コンテンツのリンクを貼っておきます。gleeやフレンズなど、海外ドラマを使った英会話でよく聞くコンテンツの解説動画も多いです。

【Rupa sensei】英語がペラペラになる方法!20ヶ国語話せる人に聞いてみた!

日本語字幕と英語字幕が同時表示されます。コンテンツもたくさんあり、ライトに英語に触れるには最適です。

英語翻訳されたマンガでもOK

英語翻訳された日本の漫画もあります。すでに好きな漫画(ワンピースなど)があったら、それを使って英語を学ぶのもよいでしょう。

マニアな領域になりますが、好きな漫画が英語版ではどのように表現されているのだろう、と興味が持てる人は試す価値ありそうです。

すでに内容や展開を知っている動画を何度も観るのは難しいですけどね。

「心から好きなコンテンツを見つける」ことがもっとも大事

結局、展開を知っていても繰り返し観たいコンテンツを見つけることがもっとも重要だということです。興味が持てないコンテンツを無理やり英語学習教材にしようとしても、絶対に続きません。海外ドラマであれば映画であれマンガであれ、

  • 英語を英語のまま理解できるようになるまで繰り返したいと思うような、大好きなコンテンツを探す
  • 繰り返すことが苦手なら、日本語と英語が同時表示されるコンテンツを探し、理解しながら視聴する(読む)
  • 海外の小中学生向けの簡単な英語コンテンツを観る

のいずれかのアプローチで自分にとって最適なコンテンツを探してみてください。


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