
A. 基本的には受ける必要はありません。
学校の役割は、「教科書範囲の初見テーマを一通り講義形式で学ぶこと」です。時には進度が遅い高校が放課後講習で遅れた分の補講を行うことがあり、その場合は受講するべきです。
しかし、多くの放課後講習は授業中に扱わなかった難問を扱うために行われており、それが自分にとって必要な確率は非常に低いです。
講習内容や自分の学習状況を考慮し、本当に必要だと思う場合は受講しても良いですが、私なら友人からプリントを見せてもらい受講せずに内容を確認するだけにします。これで、50分の授業を実質3分で受けたことになります。
放課後講習のメリットとデメリット
放課後講習の役割は学校や時期によって異なります。
単に学校の授業が終わっていないということで放課後講習を行うこともあれば、授業についていけない人のための補習として行われることもありますし、授業では扱わないレベルの高い問題の解説や演習量確保のために行われることもあります。
そのため一概にはいえませんが、学校の授業が終わっていないということで行われる放課後講習は受けたほうがいいでしょう。授業についていけない人のための補習も該当する人であれば受けていいと思います(ただし授業がわかりづらくて苦手なのか、演習が足りていなくて苦手なのか、見誤らないようにしたい)
授業で扱わないレベルの高い問題の解説であれば、自分のレベル感にあっていて、学校の先生も信頼に足る(=良問収集ができる人)前提であるなら、演習量を確保できるメリットがあります。ですが、多くの場合、講習である必要はなく、問題とその体系立った解説を配ってくれたらいいのでメリットだけとは言えません。日本史や世界史の論述問題に対する補講などは、他の生徒の答案が見れたり、それを先生がその場で添削する過程を見て学びになることも多いので、そういったものは受講する意味があると思います。
デメリットは、講義型の塾に通うデメリットと同じです。
学校の授業と放課後講習の違い
単に学校の授業が終わっていないということで放課後講習を行うこともあれば、授業についていけない人のための補習として行われることもありますし、授業では扱わないレベルの高い問題の解説や演習量確保のために行われることもあります。一概にはいえませんが、前者2つは学校の授業と変わらないと考えてOKです。
授業では扱わないレベルの高い問題の解説や演習量確保のために行われる放課後講習は、理系の場合は(友人にプリントを見せてもらえる状況であれば)ほぼ取る必要はなく、文系の場合で、例えば「東大向け講習」といったようなものがあり、信頼できる先生の講義であったり、先輩からの評判が良ければ、受講するのがよいでしょう。
放課後講習を受ける際のポイント
授業では扱わないレベルの高い問題の解説や演習量確保のために行われる講義に限っていえば、事前に解いてきたものの解説になることが多いと思います。その際のポイントは、ダラダラと時間をかけないことです。
レベルの高い問題は、どうしても何時間も考えてしまうことがあります。たまに「難しい問題を何時間もかけて解く経験もしたほうがいい」と言われることがありますが、精神論でしかなく、それをやったからどう点数に結びつくかは不明です。
それよりも、例えば数学であれば、身につけるべき解法と定石集を頭に入れ、「定石集にある解法で解けるものはパッと解く、解けないものは捨てる」という練習をしたほうがはるかに効果的です。
*定石集は松濤舎で生徒限定で配布しています。
友人からの情報活用法
レベルの高い問題を解く放課後講習は、友人にプリントを見せてもらうだけで十分であることが多いです。よって、普段から「GIVEの精神」で友達にも色々と教えながら、放課後講習に関してはGIVEしてもらうといいでしょう。
補講が必要な場合の判断基準
やや定性的になりますが、もっともわかりやすい判断基準は「担当の先生が信頼に足るかどうか」です。自分の成績や志望校をよく知ってくださっている先生に「自分の成績や志望校の場合は受講したほうがいいか?」と確認し、受講すべきと言われたら一旦受講してみるのがよいでしょう。
学校によって、学年によって、その人の成績によって、志望校によって、変わってくるところなので一概には言えないというのが正直なところです。
放課後講習の選び方
これまで繰り返し述べてきたように、学校によって、学年によって、その人の成績によって、志望校によって、変わってくるためなんとも言えませんが、基本的にはいらないことも多いというスタンスでいながら、必要なら友達に共有してもらうことにし、それでも出席することに意義がありそうな講習であれば積極的に活用しましょう。