▼受験観
・人生の大きなターニングポイントの一つ。受験に失敗しても人生が悪い方向へ進むわけではないが、貴重な人生の中で、さらに一年浪人して勉強をするよりは現役で受かる方が絶対に良いと考えていた。
・過激ではあるが、学校の先生の言うことは信じない。彼らは、東大や京大といった一種の受験戦争を乗り越えているわけではないので、耳を傾けることは大事ではあるが、彼らの発言を信じすぎない。
・受験における勉強は、大学で興味の持てる学問を見つけるための土台作り。
土台を作るためには、何度も同じことを繰り返ししっかりと固めていく。
・とにかく頑張る。一年間死ぬ気で頑張る。その頑張りが、受験本番の自信へとつながると考えていた。
・また、1科目は少なくとも得意科目を作っておくことで安心感を得ていた。
▼記憶観
・記憶を前提として理解があると考えていた。物理など、まずは公式から記憶し、時間をかけて演習を重ねることで理解へとつなげていった。
・同じ問題を繰り返し解く、同じ単語帳を何回も繰り返すことで定着をすることを第一にした。
▼モチベーション観
・モチベーションは最も大事。モチベーションこそが前述の頑張りを継続的なものへと変える力があると考えていた。
・現役で合格することで、家計を助けることができるかもしれないという使命感を感じていた。
・常に大学に入った後のことを想像し、楽しみにすることで「早く大学に入りたい」という気持ちが生じより一層頑張ろうと思う気持ちが芽生えた。
▼国語観
現代文
・正直、勉強量に対する、得点の相関が最も低い科目ととらえていた。
・東大や京大も二次試験では理系も国語があるが、過去問演習に対策はとどめて、ほかの科目に勉強時間を回した。国語の得点は不安定になりやすいので、このようにほかの科目の強化に時間を割くことで、国語はこけても大丈夫！という妙な安心を感じていた。
古文・漢文
・古文と漢文はどちらも努力で何とかなるため、取りこぼしさえなければ、国語全体でひどくこけることはないという、いわば生命線のように思っていた。
・文法と単語をひたすら覚えることで、自分に何とかなると常に言い聞かせていた。
▼数学観
・解法を暗記していくだけで合格のボーダーを超えることができるボーナスの様な科目と思っていた。しかし、計算ミスなどのケアレスミスで一気に失点し合格を左右する、頼もしくも怖い科目とも思っていた。
・解法暗記と、ケアレスミスの防止を徹底して行っていた。解法を暗記することで、記述問題において方針による部分点が期待できたため、得意でもなくてもある程度の点数は見込めると思っていた。
▼化学観
・得意科目。この科目は他のほとんどの受験生に負けないという絶大な信頼があった。
・また、個人的に好きな科目でもあったため、勉強中の休憩として問題集を解いたりしていた。苦も無く理解を深めていった。好きというのは、こんなにも理解を深めるのかと驚かされた科目でもある。
▼物理観
・身の回りの事象を数式で表すことができるという魅力的な学問。
・公式を覚えるだけでは不十分で、公式の導出など一通り理解して初めて、自信をもって問題を解けるようになった。
▼英語観
単語
・最も英語の中で大事なものと思っていた。いくら文法が完璧でも単語を知らなければ何が書いているのかわからない。逆に単語さえ知っていれば、文章の意味を推測できる。よって、とりあえずは覚えていえば覚えているほどアドバンテージになる。
・英単語と日本語は一対一対応ではない。一つの英単語にいろいろな意味の日本語が当てはまる。よって、英単語そのものの概念的なイメージをとらえることが、文章の和訳精読の強い味方になると考え勉強していた。
文法
・文章を読むうえで、骨となる部分。文法を身に着けることで、英語の文章をよりスラスラ読めるようになると考えていた。また、才能など何も必要なく、センターでは一問も落としてはならないと思っていた。
和訳・精読
・単語の概念的なイメージを感覚的に理解し、文法も正しく把握した先に和訳や精読ができると考えていた。
和文英訳・自由英作文
・演習量がそのまま得点に直結すると考えていたため、とにかく何題も解いた。いろいろな言い回しなどを学んでいくにしたがって自信へとつながっていった。
長文
・速読ができることが大事だと思っていたので、問題は解かなくても長文問題集の文章を読書のように暇なときに読んだりしていた。量をこなしていくことで、自分では気づかないうちに速読ができるようになっていた。速読が身につくことで、試験時間に余裕が生まれ、英語を受ける際あまり緊張しなくなった。
リスニング
・京大受験者は二次ではリスニングがないため、何も対策しなかった。配点も少ないため何とかなると思っていた。
▼模試観
・練習は本番のように、本番は練習のようにという信念のもと、毎回本番のようなメンタルで臨んでいた。ただの現時点の実力試しではなくで、本番を想定して受けることで、ほかの受験生よりも多くのものが模試から得ることができるのではないかと思っていた。
・結果に一喜一憂しないこともまた、常に意識していた。点数が低くて、嘆いたり志望校を考え直す暇があるならその分勉強した方が合格に近づくと考えていた。
▼塾観
・僕の通っていた学校は、授業スピードがあまりに遅かったため、その補助として用いていた。しかし、塾は理解していることも解説が行われるので、少し無駄が多いという印象だった。
▼参考書観
・自分の足りない部分を補うための強化剤のように思っていた。学校や塾ではカリキュラム通りに進むため、これ以上やる必要のない自分の得意な分野と、もっと勉強すべき分野に等しく時間を割くこととなります。これでは非効率で、もし現役で受かりたいなら、苦手な分野をしっかり補強する必要があると考えていました。そこで役に立つと思うのが参考書等です。自分が何をどれくらいわかっていないことが正しく把握することができていれば、それに合わせた参考書を自分で選ぶことができます。いわば自分だけの強化アイテムです。これを利用することで、ぐっと合格に近づくと考えていました。
▼友人観
・モチベーションにつながる重要なファクターの一つと考えていました。学校の成績など志望校が近い人と競うことで、頑張ることができます。また、わからないところがあれば教えあうことができる、なくてはならない存在です。
▼学校観
・僕は少し変わっているかもしれませんが、受験においてストレス解消の場と考えていました。勉強をしていくうえでプレッシャーや不安などから非常にストレスがかかります。学校では、友達としゃべったり休憩中に体を動かしたりとリフレッシュできる唯一の場でした。
▼部活観
・僕は、部活でやっていたスポーツが本当に好きで、大学でもやりたいと考え、一種のモチベーションとしていました。このように「大学でも続けていきたい」など、エネルギーに変換できる人は最後までしっかりと部活をしてもいいと思います。しかし、特に理由もない人は、なるびく早く切り上げて勉強時間を捻出していくことが大事だと考えていました。
