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【学習観】Uさん(一橋大法学部)

▼受験観

・自分の将来を見据えた上で志望校や志望学部を決めるとよい。(自分は将来どう生きたいのか?どういう勉強をしたいのか?をしっかり考え、周りに流されずに自分なりの決定を下すべき)自分の場合、それは最終的に大学受験へのモチベに繋がった。

・勉強時間は量より質が大事だが、難関校を目指すのであれば「質の高い勉強の量をこなす」ことが大切になる。過去問研究によって傾向や配点をきっちり分析し、目標を設定してそこに向かって一直線に努力していくべき。

・国公立と私立では出題傾向も受験科目も大きく異なるので、どちらを志望するかを高2までには決め、傾向に合わせた勉強に特化するのが良い。

・科目ごとの優先順位は基本的に配点が高い順だが、中でも英語はかなり大事。特に文系学部の場合、英語は配点が高いだけでなく入学してからもよく使うので、得意科目にしておくべき。(私は文系ながら、英語が比較的苦手だったので、受験勉強である程度克服できたといえども入ってから苦労した。) 数学は配点があまり高くない大学が多いが、差が付きやすい科目なので注意。

・受験勉強ももちろん大事だが、部活や学校行事も同じくらい大事なので、受験勉強は勿論のこと課外活動にも意欲的に取り組み、後悔の無いような日々を過ごして欲しい。課外活動に意欲的に取り組んだ経験は、受験勉強にも必ず生きてくると思う。

▼記憶観

・特に記号や用語問題が多い私立大学において、暗記は非常に重要になる。五感を活用して覚えた方が記憶に残りやすいという科学的なデータもあるので、私は見て覚えるだけでなく、書いたり発音したりして、五感をフルに活用して覚えることを心掛けた。

・国公立大学においても暗記は重要であるが、私大ほど多くの知識を暗記する必要は無く、教科書レベルの知識をいかに活用できるかが鍵となる。覚えること自体より覚えた知識を活用する力の方が求められるので、ある程度の知識がついたら暗記より問題演習を重視した方がよいと思う。

・英単語は可能な限り発音しながら覚えるとよい。

・世界史・日本史の用語は表記が難しい、紛らわしいものも多いので、書いて覚えるとよい。

・英単語帳や用語集などは苦手な単語や用語にチェックをつけ、2周目以降はそこを重点的に勉強すべき。

・覚えられなかった用語だけでなく、個人的に忘れやすい用語にもチェックをつけておくとよい。

▼モチベーション観

・全国模試や学校内での模試での成績の向上をモチベーションにしていた。(私の場合は、初めは全国模試で偏差値40台だった英語の成績が少しずつ上がっていく様子は、励みになった。)

・模試でいい成績が取れた時、自分にご褒美をあげていた。(例えば、私は高3の一橋模試でA判定が取れた時、自分へのご褒美と息抜きを兼ねて好きな歌手のライブに行った。)

・極端に得意な科目がある場合、「この科目なら誰にも負けない」という科目を作っておくと自信につながる。(私は世界史が非常に得意だったため、模試では毎回トップクラスの成績が取れ、いい意味で自信につながった。)

・モチベーションがどうしても出ない時は、思い切って息抜きの日にしてしまうのも手。(私は高3になってからも1か月に1日か2日くらい、意図的に勉強から離れて息抜きができる日を作っていた。) ただし、1か月に3日以上休むと焦燥感が出てくるし、サボり癖もつくのでお勧めしない。

・志望大学のオープンキャンパスに行ってみたり、実際に通っている先輩から話を聞いてみたりするのも、モチベの維持に大きく役立つ。

▼数学観

・少なくとも文系数学においては、最難関クラスの整数・確率問題を除き、公式や典型問題の暗記科目という認識で、まずは典型問題の解き方を覚えていくような感じで勉強に取り組んでいた。私は微積や図形問題が苦手だったが、それらの単元も典型問題や公式の暗記に拘ったお陰で、受験当日までには難しい問題でなければある程度解けるようになっていた。

・全単元の基本的な演習が終わったら、志望校の過去問をよく研究し、頻出単元に特化した勉強を行うべきだと思う。(特に文系)

・一度自力で解けた問題に関しては、もう一度解いて復習するのではなく解説を読んで確認・復習することにより、受験勉強の効率化を行っていた。数学は1問1問を解いていくのに時間がかかるので、必要に応じてこのような効率化を行っていくとよい。

▼英語観

全般

実際に難関大の英語の配点の多くは長文読解が占めていることからも、受験勉強で問われる英語力は専ら「読解力」であると考えていた。私は高3の夏くらいからは単語や文法の勉強はあまりせずに、ひたすら長文読解にのみ注力したが、そのお陰で高3の初めの頃は内容理解に苦戦したり、時間がかかったりしたような長文問題も、受験前には得点源に変えることができた。とはいっても最低限の単語や文法力がないと読解もできないので、高1・高2のうちは単語や文法メイン、高3に入ってからは長文メインという感じで勉強するとよい。

・私は英語が苦手だったので、受験勉強に入る際「中学レベルの文法や単語の復習」から入った。現在の学年に囚われず、自分のレベルに適した勉強を行うべき。

・特に文系学部の場合は、入学してから授業や課題などで英語を扱う機会が非常に多くなるので、英語が苦手な場合は絶対に克服しておくべき。大学受験だけでなく、大学に入ってからも苦労する。他の科目と大学での勉強の相関性は(学部にもよるが)そこまで高くないが、英語だけは殆どダイレクトに直結する。少しでも苦手意識がある場合は絶対に克服しよう。

単語・文法

・英語の基本は単語と文法であり、これらの知識が無いと長文も読めないため、高1・高2のうちに、受験で通用するレベルの知識量を身に着けることを心掛けていた。

・単語帳は自分や志望校のレベルに合ったものを使うべき。

・中学レベルの基本的な文法を一通り復習したら、それ以上のレベルの勉強は「NextStage」などの文法用の参考書を用いて行うとよい。単元別に分かれた問題集より、入試に出やすい文法や熟語がまとまっていて便利である。

・英単語や熟語が覚えられるスマホアプリなども、隙間時間に活用していた。

和訳・精読

・和訳する上では、「S・V・O・Cを意識した文章把握を心掛けること」「出来る限り自然な日本語で訳してあげること」を心掛けた。知らない単語が出てきたら、似た単語や文脈などから推測して考えるとよい。

・長文を最後まで読んでから問題に行くと、前半の具体的な内容があやふやなまま前半の内容の問題を解くことになってしまうので、はじめに設問に目を通してから長文を読み、問題を解いていた。

長文

・問題を解くとき以外も、日頃から空いた時間に長文を読み、理解する練習をしておくとよい。

・自分の志望する大学に出てくる長文のレベルを把握し、それに合わせた単語暗記や長文演習を行うとよい。

和文英訳・自由英作文

・和文英訳は志望校で殆ど出ず、英作文も文法や単語の知識や日頃からの社会問題への関心の高さから何となく書けていたので正直あまり意識的に勉強していなかったが、大学に入ってから激しく後悔した。文系の場合は特に、英語で文章を書く練習をしておいた方が良い。

・英作文は「与えられたテーマに対して上手な回答を作る」ことが難しいという状況が往々にして存在するので、様々なテーマの自由英作文を解き、練習しておくとよい。

・解き終わった後は、「自分の書いた文が英文として成立しているか」を意識して見直しを行うとよい。

リスニング

・英語を聞き取るのが苦手だったため、センターなどの過去問演習と並行して、シャドウイングも行っていた。

▼国語観

現代文

・私は現代文の点数のムラが激しく、特に自分に合わないジャンルの文章はとことん点数が取れていない傾向にあったので、現代文の力をつける上で、様々なテーマの問題を幅広く解いていた。

・現代文は独学では勉強しづらくおろそかにされがちだが、特に文系学部では配点が高いうえ、大体の受験生はまともに勉強しないので差をつけられる科目だと認識していた。

・志望する大学が記号中心か記述中心かを必ず確認し、それに合わせた勉強をすべき。

・自力で採点をする必要性のある独学の場合は特に、参考書を選ぶ基準として「解説の分かりやすさや充実性」を重要視すべき。現代文の力をつける上では、自分の答案を客観的に分析する必要がある。

古文

・古文は現代文、下手すれば英語以上に単語と文法が大事になってくると考えていたので、読解以上に暗記に力を入れていた (特に活用表の暗記は必須レベル)。

・現代語訳する時は、単語1つ1つの文型や活用、意味を考えつつ、落ち着いて取り組むとよい。答え合わせの際も足りない文法知識を常にアップデートするつもりで行うことを推奨する。

・共通テストのみ古文を使う場合も、共通テストの古文は難易度も時間も予想以上にシビアなため、勉強をおろそかにしないこと。

漢文

・注がヒントになっていることも多いため、しっかり目を通してから問題を解くとよい。

・杜甫や李白などのよく出てくる人物や中国の昔の国名などは知識として知っておくと読みやすいが、何もかも覚える必要は無く、「この人/国名はよく出てくるな」と思ったものだけを頭の片隅に入れておくとよい。

▼世界史観

・東大や一橋など、論述がメインの大学では、知識としての世界史だけでなく、時代の流れとしての世界史を意識しないと高得点を取るのは難しいと考えていたので、教科書はボロボロになるまで読み込み、時代の流れを問うような論述問題も多く解いた。

・早慶などの難関私大と中堅私大や国公立大学では求められる用語の知識量が違うので、オーバーワークに気をつけつつ、大学に合った知識量を身に着けるとよい。

・教科書は通史を学ぶ参考書として非常に有用なので、何周も読み直し、勉強に活用すべき。国公立大学の難しい論述も、主に教科書の内容から出る。

・志望する大学の問題が論述メインの場合、用語を早めに完成させ、論述の勉強に移るべき。その際、添削してもらえる環境があれば出来る限り添削してもらい、現代文と同じく自分の書いた答案を客観的に評価してもらうとよい。

・表記が紛らわしい用語も多く、自分で「書く暗記法」と「読む暗記法」の両方を試した結果、明らかに前者の方が記憶を定着させられたので (個人差があるかもしれないが)、なるべく書いて覚えた方が良い(特に漢字のある中国史)。

・現役生の場合、世界史・日本史などの社会科目は模試などで浪人生と差が付きやすく、焦燥感を感じることも多いと思うが、浪人している分知識量が多いのは当たり前なので気にする必要はない。過度な焦燥感から、学習のペースを乱されることのないようにしたい。

▼日本史観

・日本史はセンターだけの受験で、子供の頃から歴史が好きだったり中学受験の経験があったりと最低限の日本史知識はあったので(センター7割レベル)、勉強を効率化させるために用語暗記はあまり行わず、過去問演習によって知識を補強していくことを心掛けた。それでも最終的に9割近くの得点は安定して取れるようになった。

・日本史がよく出てくる中学受験の経験があったり、子供の頃に歴史漫画を読むなど歴史に慣れ親しんで育ってきた経験があったりする受験生にとって、日本史はとっつきやすい科目の1つなので、選択科目としてお勧め。

・共通テストのみ日本史を使う場合は過去問演習が大事。教科書を一通り読み、ある程度知識が身についてきたら(試しに過去問を1年分解いて、70~80点くらい取れていればよい)、センター試験の過去問を何年分も解き、答え合わせと確認を通して知識を補強していくとよい。類題が出る頻度もそれなりに高い。

▼理科基礎観

・文系にとってはセンターだけの科目なので、「いかに短い時間で安定して高得点が取れる状態に持っていくか」を意識して勉強した。そのため、科目は暗記量が少ない物理と化学を選択し、センター1か月前くらいからまとまった時間を取って勉強した。

・理科基礎は教科書や「○○基礎」と書かれている参考書、センターの過去問を主に用いて勉強するとよい。出る範囲は限られているので、オーバーワークにならないように注意。

・学校で選択できるか否かに拘らず、計算が得意な人は物理や化学、苦手な人は生物や地学を選択するとよい。ただし学校で特定の科目の授業を必ず受けなければいけない場合はその限りでない。