大手塾に通うと演習時間が確保できず、知識量が不足する
「大手予備校に通い、言われた通りに予習復習をしたけど合格できなかった」という相談をよく受けます。
大手予備校に通うと朝9時から夕方5時まで講義を受け、帰宅後に復習と予習をするという生活を送ることになりますが、成績が伸びない原因は明確です。
知識量が足りないからです。
大学受験は知識量で決まります。数理は「典型問題が解ける知識」、社会は「教科書に載っている知識」、英語と国語は「単語や文法知識」に応じて成績が決まります。
知識を効率的に習得するためには想起学習(問題を通して知識を想起する学習)が効果的なのですが、講義を受けていては十分に時間を取れないのです。
大手予備校のテキストは網羅性が低い
大手予備校で使用しているテキストを見せてもらうと、原則として1トピックにつき1問掲載されている構成になっています。
しかし、難関大合格に必要な問題パターンが1トピックに1つということはあり得ません。知識量が足りないため、模試を解いていても初見の問題が多いという感想を持ちがちで、当然成績も出ません。自覚ある人も多いでしょう。
それに、予備校のテキストは授業中に解説する前提で作られているため解説が載っていません。解法が知識として入っていない問題を予習するのに数十分かけ、授業で20〜30分解説を聞き、さらに復習をする・・・結局1問あたり1時間程度かけることになります。
一方、演習中心の学習では、1問あたり10分ほどで終わります。復習して定着させるとしても計1時間はかかりません。つまり、効率が3~5倍違うわけです。
勉強時間を人の3倍に増やすのは絶対に無理ですが、効率を3倍にすることは簡単です。それは、演習中心の学習にするだけなのです。
知識がつながるタイミングは必ず来る
では、大手予備校での講義が無駄だったかと言えば、そんなことは決してありません。習ったこと自体は身になっていますが(講義を受講しただけでは使えない知識のままですが)網羅性が低いのです。
対策ですが、松濤舎が推奨している網羅系の問題集をやりましょう。すると、知識に穴があることに気づくはずです。この状態をまず解消すれば、対応できる問題が増え、成績が安定します。
集団授業にまったく効果がないわけではありません。学習効率が低く、かけた時間に対する成績の跳ね返りが小さいだけであって、講義で習った内容は演習を通して必ずつながります。
講義を無駄にしないためにも問題演習を
大手予備校で受講した講義を無駄にしないためにも、演習中心の学習スタイルに切り替えましょう。
講義で触れられた知識は演習を通じて使える知識に、講義で触れていない様々な知識は、問題集を通して網羅的に触れておきます。
こうして、問題に網羅的にあたることを通して、より応用性の高い知識を見出したり、知識が体系化されることで、初見の問題にも対応できる知識体系へと変貌するのです。
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