結論:必要十分なやるべき問題集をやろう
複数の問題集をやるより、(なんでもいいから)1冊やり込むべきという意見を散見しますが、厳密には間違えています。
「なんでもいいから1冊やり込め」というのは、参考書を詳しく調査していなかったり、詳しく知らない教科や自分が不得意だった教科の指導をする際に言っているだけなので無視しましょう。
例えば、理系の人が文系生に向けてするアドバイスや、低い偏差値の大学を出た人がそれより高い大学を志望する生徒に対して行うアドバイスは、往々にして「なんでもいいから1冊」となりがちです。
正しくは、
「やるべき問題集」を「必要十分冊やり込む」
です。各要素について解説していきましょう。
やらなくていい問題集はそもそもやらない
やらなくていい問題集にはそもそも手をつけるべきではありません。さらにそれを”やり込む”のは大幅な時間の無駄です。やらなくて良い問題集なのであれば、やり込まない方がマシです。例えば、自分の実力に合わないほど難しい問題集は、やらなくていい問題集です。
当然、やるべき問題集をやり込まないのも×です。やるべき問題集をやり込まず、「みんなが使っているから」といった理由でフワフワと別の問題集に手を付けるのはやめましょう。
まとめると、下記のようになります。
やるべき問題集 | やらなくていい問題集 | |
---|---|---|
やり込む | ◎ | × |
やり込まない | × | △ |
やるべき問題集とは?
繰り返しになりますが、やり込むべきなのは、あくまでも「やるべき問題集」です。
では、やるべき問題集は何かというと、「基礎レベル〜標準レベルの典型問題を扱った網羅系問題集」です。これは全教科共通にしています。
必要十分冊とは?
では、一冊やり込めばいいかというと、それも間違えています。当然、志望校や科目によって必要な問題集の数は変わるからです。
そもそもボトムアップ問題集だけで複数冊ある科目もあります。また、志望校によっては、さらに上乗せしなければ合格に届かないところも当然あります。
よって「1冊やり込めばよい」ではなく「必要十分冊やり込む」が正解です。
これは、生徒の状況に応じて取捨選択していく必要があります。