
川崎医科大学医学部医学科の合格体験記
川崎医科大学医学部の小論文・面接の実施対象者
一般選抜
・小論文:1次試験受験者(2次試験の判定に使用)
・面接:1次試験合格者
川崎医科大学医学部の小論文・面接の配点
一般選抜
・小論文(1次試験の際に実施、結果は2次試験の判定に使用):段階評価
・面接(2次試験):一般100点/地域枠150点+段階評価
※1次試験:350点
川崎医科大学医学部の小論文出題形式
出題形式
課題文を読み、設問に答える形式
試験時間
50分
文字数
200〜600字
川崎医科大学医学部の小論文過去問
2026年度
AI共生社会におけるリベラルアーツの本質について
問 次の文章を読んで、筆者の主張に対するあなたの意見を800字以内で述べよ。
新年には遊びに来た六歳の孫は親のスマホをいとも簡単に操作していた。まさにデジタルネイティブなのであろう。大学でも、いわゆる生成系AIをどのように考えるかは大きな問題となった。基本的には、学びと技法の深化を目的として、AIを有効かつ適切に利活用し、社会に貢献できる人々を輩出したいと考えている。AIに関して基礎的なリテラシーを獲得し、正負の両面から効果や影響を検討し、積極的かつ創造的に活用を進め、広めていく能力と姿勢を培ってほしい。AIの利活用によって学修効果が低減することのないよう、学修の目的や期待される成果に思いを巡らせ、学問的誠実性(アカデミック・オネスティ)を遵守し、AIを「上手」に使える者となることを願う。
教職員は個々の教育や研究や職務に応じて、適切な利用方法を探究し、実践していくことで、学生の教育の質の向上に貢献することができる。生成系人工知能の利用にあたって留意すべきことは、技術的な側面だけでなく、AI活用における「ELSI」(“Ethical, Legal, and Social Implications”=倫理的、法的、社会的諸問題)など、倫理的な観点や著作権と知的財産の尊重、プライバシー保護など、多岐にわたる。教職員がAI技術を使う場合にも、教育の質の向上と社会的責任を果たすことが求められる。
立教大学講師で、芸術社会学者の河原啓子さんはこう語る。「ほとんどの芸術家が行っているのは、専門領域について学び、徹底的に考えた上で、感性を研ぎ澄ますことだ。芸術作品は、芸術家の〈沈思黙考の痕跡〉とも言える。一方、鑑賞者はどうか。音楽や美術を鑑賞するときのことを思い出してほしい。心潤うメロディーに心を預けたり、絵画を見ながら〈これは何を描いたのだろう〉と想像を巡らしたりと、受け手の内面では、ひそやかな出来事が生じる。それは本人すら意識しない、実に個人的な〈内的思索〉がほとんどだ」
河原さんが指摘する通り、このような〈沈思黙考の痕跡〉と〈内的思索〉の対話は、教室でのディスカッションと同じく、記録として残さない限り、その場で消失してしまう。生成AIがもっともらしい回答をするのは、オンライン上に蓄積された膨大なデータを「学習」するからだ。しかし、教室における生の議論や、芸術作品を前にした鑑賞者の内的思索は決してビッグデータになり得ない。私が若い世代に求めたいことは、手っ取り早く知識を得ようとしたり、鵜呑みにしたりすることなく、自らオリジナルの資料、すなわち第一次資料や原書、原文にあたり、読み、確かめて欲しいということだ。そのためには、必要な言語を修得し、異なる文化を理解する必要がある。日本にないものであれば、実際に海外にまで出かけ、自分の目で確かめなければならない。実際に現場に赴いて、そこで生身の人間と出会い、一つひとつの物語に触れてほしい。
二〇世紀初頭の哲学者、ヴァルター・ベンヤミンは、当時すでに「情報」と「物語」の峻別の必要性を強調していた。「物語」とは、もろもろの経験を交換する能力それ自体であり、「物語」の伝達形式はあくまでも手仕事的なものである。「はるけきもの」が権威を持つのだ、というベンヤミンの示唆は、まさに今、このインターネット・AI時代にこそ再確認されるべきであろう。私たち教育者のミッションとは、子どもたちに「言葉」を食べさせ、「はるけき物語」を手仕事的に子どもたちに伝え、子どもたちの一つひとつの物語に丁寧に耳を傾けることに他ならない。
今日、「リベラルアーツ」は一種の流行語となっている一方で、「リベラルアーツ」の本質や原理的な意味について掘り下げられることなく、単なる「教養」的なニュアンスで語られる場合が多い。数学者の藤原正彦さんは、数学にとって重要なのは、論理よりも美を発見する感受性であると言われる。三角形の内角の和が一八〇度という定理は、たとえ地球が滅ぼうと変わらない。この真理を見つける美的感覚は人間固有のもので、AIには決して備わっていない。AIには本質的には死はなく、有限性がない。人間は死ぬという限定を抱えていて、それが悲しみや恐れ、はるけきさの根源となっている。したがってAIは、人間に特有の深い情緒も美的感受性も持ちえない。情緒も感性もすべて死にかかわるものだからである。情緒が求められる数学は、まさに「アート」であり、「リベラルアーツ」が求められる学問なのだ、という藤原さんの主張は含蓄に富む。
若い世代には、人間の情緒や感性によって織り込まれた「アート」に生きることを大切にしてもらいたい。「リベラルアーツ」は、人が自分らしく生きていくための術(すべ)でもある。人生という大海原の荒波を漕いでいくためのいわば「羅針盤」だ。そのような羅針盤を身に着けて、自分だけの道程を生きて行ってほしいのである。
(西原 廉太「AIに収奪されない〈はるけきもの〉の大切さ」)
2020年度
医学分野における生命知について
2019年度
医療面接における課題について
2018年度
テクノロジーと未来社会について
2017年度
健康長寿社会の実現について
川崎医科大学医学部の面接形式・雰囲気など
面接形式
面接官3名:生徒1名
所要時間
10~20分
雰囲気
雰囲気がよく、終始穏やか
川崎医科大学医学部の面接過去問
・志望理由(大学、医師)
・部活動について、まとめる立場になったことがあるか
・小論文の内容について
・特技、長所、短所
・高校生活/浪人生活について
・出身地/地元の名産品はなにか
・自己PR
・人生で感動したこと、助けられたこと
・親友について
・二次試験を受けるために気をつけたこと
・講義中、もし自分の周囲の人間が騒がしかったら、どう対処するか
・どのような医師になりたいか
・理想の医師像
一般的な質問がされます。医療知識は不要です。
小論文について聞かれることもあります。内容をしっかり覚えておきましょう。
「【決定版】川崎医科大学医学部の2次試験(面接・小論文)対策(2026年度)」に関するQ&A
- 川崎医科大学医学部の2次試験はどのような内容ですか?
- 川崎医科大学医学部の2次試験は、面接と小論文から構成されます。小論文は1次試験受験者が対象で、面接は1次試験合格者が受けます。小論文は段階評価、面接は一般100点、地域枠150点で評価されます。
- 川崎医科大学の小論文の出題形式は?
- 小論文の出題形式は、課題文を読み、その内容に基づいて設問に答える形式です。試験時間は50分で、文字数は200~600字が求められます。
- 川崎医科大学の面接ではどのような質問がされますか?
- 面接では志望理由や部活動について、自己PR、医師としての理想像など、一般的な質問がされます。医療知識は不要で、リラックスした雰囲気で行われます。
- 小論文の過去問にはどのようなテーマがありますか?
- 小論文の過去問には、「医学分野における生命知」や「医療面接における課題」などがあります。これらのテーマは、受験生が医療に対する理解を示すための重要な要素です。
- 面接の雰囲気はどのようなものですか?
- 川崎医科大学の面接は、面接官3名に対して生徒1名の形式で行われ、穏やかな雰囲気が特徴です。受験生がリラックスできるよう配慮されています。
- 小論文の配点はどのように決まりますか?
- 小論文は1次試験の際に実施され、その結果が2次試験の判定に使用されます。評価は段階評価で行われ、合格のためには一定の基準をクリアする必要があります。
- 面接の所要時間はどれくらいですか?
- 面接の所要時間は約10~20分です。この短い時間内で自分をアピールすることが求められます。
- 川崎医科大学の面接で気をつけるべきポイントは?
- 面接では、自己PRや志望理由を明確に伝えることが重要です。また、過去の小論文の内容についても質問されることがあるため、しっかりと覚えておく必要があります。
- 小論文の文字数はどのくらい必要ですか?
- 小論文では、200~600字の範囲で回答することが求められます。この文字数内で論理的かつ明確な表現を心掛けることが重要です。
- 川崎医科大学の2次試験対策にはどのような方法がありますか?
- 2次試験対策には、過去問の分析や模擬面接の実施が効果的です。また、志望理由書や小論文の練習を通じて、自分の考えを整理し、表現力を高めることが重要です。

