[推奨]松濤舎の指定問題集です。
『全解説頻出英文法・語法問題1000』の特徴
文法問題集は各出版社から発売されていますが、本書は英文法・語法に絞って1,000問掲載されているのが特徴です。
しかし、結論から言うと本書を検討しているのであれば『POWER STAGE 英文法・語法問題』を推奨します。同じ著者が同じ出版社から出している文法問題集です。
理由については下記にまとめます。
『全解説頻出英文法・語法問題1000』と『POWER STAGE 英文法・語法問題』の比較
『全解説頻出英文法・語法問題1000』と『POWER STAGE 英文法・語法問題』の比較表は下記になります。なお、問題数は文法・語法問題に限定しています。
<比較表>
問題集名 | 問題数 | 発行年 | 読みやすさ |
---|---|---|---|
全解説頻出英文法・語法問題1000 | 1,000問 | 2005年 | ◎ |
POWER STAGE 英文法・語法問題 | 1,079問 | 2016年 | ◯ |
以上から、『POWER STAGE 英文法・語法問題』の方が、問題数が多く、発行年も10年以上新しいです。紙面の見やすさは『全解説頻出英文法・語法問題1000』の方が上ですが、それ以上に問題数と発行年の方が決定的でしょう。
正直、『POWER STAGE 英文法・語法問題』は『全解説頻出英文法・語法問題1000』の改訂版と思って良いと思います。難易度はどちらも変わりません。
『全解説頻出英文法・語法問題1000』と他書比較
さらに他書との比較です。文法・語法問題は『POWER STAGE 英文法・語法問題』に次いで2番目に多いです。
問題集名 | 文法 | 語法 | イディオム | 会話 | 語彙 | 発アク |
---|---|---|---|---|---|---|
全解説 | (1000) | (1000) | − | − | − | − |
POWER STAGE | 702 | 377 | 185 | 58 | − | 92 |
NEXT STAGE | 514 | 228 | 502 | 120 | 512 | 744 |
Vintage | 525 | 322 | 460 | 99 | 119 | 793 |
Scramble | 473 | 252 | 429 | 59 | 152 | 325 |
UP GRADE | 525 | 210 | 355 | 77 | 94 | − |
『全解説頻出英文法・語法問題1000』の対象者
以上のように、どうしても本書を購入したいのであれば『POWER STAGE 英文法・語法問題』を購入したほうがよいでしょう。
『全解説頻出英文法・語法問題1000』の評判が良い理由
本書『全解説頻出英文法・語法問題1000』は、文法・語法に絞って1000題扱っており、長年もっとも文法・語法問題の取り扱いの多い問題集でした。
確かに他書が掲載しているイディオムや会話表現は別の問題集でやればいいですし、センター試験をはじめ多くの大学で文法問題をそのまま出題する大学も多かったので、自然な成り行きだと思います。
しかし現在、センター試験は共通テストに変わり、文法問題がそのまま出題されることはなくなりました。それも関係してか時代の流れか、多くの国公立大学で文法問題そのままの出題は非常に減ってきています。
私立大学では依然、本書『全解説頻出英文法・語法問題1000』で扱っているような文法問題が多数出題されていますが、国公立大学を目指すのであれば本書は不要です。
逆に、イディオムや会話表現の重要性が増してきているため、松濤舎では文法問題集としてVintageやNextStage、Scrambleなどを推奨しており、文法・語法問題は5割程度の出来でOK、イディオムや会話表現についても文法問題集を通して覚えるよう伝えています。