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【決定版】『英文標準問題精講』の使い方とレベル

[注意]松濤舎のメイン教材ではありません。

英文標準問題精講
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『英文標準問題精講』の特徴

ハンディーでコンパクトにまとまっており、1冊やりきろうという気持ちになる点は良い点です。

しかし、悪い点もあります。

まず、シンプルにオーバーワークです。本書は英検1級レベルですが、大学受験の最難関大学であっても英検は準1級レベルあれば問題ありません

東大でも、レベル的には同シリーズの『基礎 英文問題精講』で足りますが、その上位互換が『英文解釈の技術100』なので、こちらを使うことを推奨します。

そもそも、東大をはじめとする合格者からも、本書はそこまで評判が良い問題集ではありません。一応、構造分析の図が載っていますが、わかりにくく、読み方の実力アップには寄与しません。

最後に、細かいですが意訳が多く、独学しにくいという欠点もあります。

『英文標準問題精講』に関する前提

本書は「構造解析(英文解釈)」を目的として使用します。

松濤舎では、構造解析を長文読解のためと位置づけています。

その観点からは『英文解釈の技術100』が上位互換の問題集となります。その理由は2つあります。

5文型の図解

『英文解釈の技術100』には、SVOCが振ってあり、5文型の解説があり、図解もされています

長文は、少なくともSVを探しながら読んでいく必要があります複雑な英文では5文型まで見抜く必要があります。5文型がわかるからこそ、意味のかたまりで文章を読んでいくこともできます。

一方、『英文標準問題精講』は構文で解説してあるため、正しい長文読解に繋がりません。そもそも図解をせずに理解できる文章を構造解析しても実力はつきません。ただし、下線部和訳問題には一定対応できる知識は身につくと思います。

問題数

『英文解釈の技術100』は、100のテーマを、見開き1ページで詳しく解説しています。

一方、『英文標準問題精講』は、類題も合わせると合計230問載っているので一見多いように見えますが、解説の不十分な重要類題と練習問題を除くと、90問に減ります。詳しく解説しなくても構文解析できる英文に取り組んでいる時間は、新しい知識を得ておらず、効率が悪くもあります。

『英文標準問題精講』の問題掲載数

  • 例題  :110問
  • 練習問題:110問

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