
[推奨]松濤舎の指定問題集です。
目次
- 『速読英文法』で取得可能な偏差値
- 『速読英文法』の習得レベル(+到達可能な偏差値)
- 『速読英文法』の使い方
- 『速読英文法』の1周目、2周目…の役割
- 『速読英文法』の共通テストリスニング対策での使い方
- 『速読英文法』の習得にかかる時間
- 『速読英文法』のスケジュール
- 『速読英文法』の特徴
- 『速読英文法』の欠点
- 『速読英文法』が指定教材の理由
- 『速読英文法』の前にやるべき参考書
- 『速読英文法』の後にやるべき参考書
- 『速読英文法』と並行すべき参考書
- 『速読英文法』の位置づけと役割
- 『速読英文法』と代替可能な参考書
- 『速読英文法』の対象者
- 『速読英文法』を購入するタイミング
- 『速読英文法』と同じカテゴリーの参考書
- 『速読英文法』と他書の比較
- 【決定版】英語の勉強方法と年間スケジュール
- 『速読英文法』に関するQ&A
『速読英文法』で取得可能な偏差値
本書だけで偏差値60まで取得可能です。
*全統記述模試(河合塾)の偏差値
『速読英文法』の習得レベル(+到達可能な偏差値)
習得レベルは3段階で管理しましょう。習得レベル3の状態になると、偏差値60まで出ます。
- 習得レベル1:リスニングで内容が理解できる
- 習得レベル2:パラレルリーディングをしながら内容が理解できる
- 習得レベル3:黙読をした際に、日本語を介さずに理解できる:偏差値60
『速読英文法』の使い方
1つの長文につき、以下の3ステップを行いましょう。
本書は他の速読シリーズと同じく、各長文にQRコードが載っており、スマホで写すと音声が聞けます。
音声を最大3回聞きます。本文も和訳も見ず、音声だけで内容が理解できるか確認します。1回で内容が取れたらそこで止めてよく、3回聞いても分からなければ止めます。
本文(英文)を見ながら音声を流し、パラレルリーディングを行います。
注意点は、作業として英語をなぞるだけ・聞いた音をただ返すだけでは意味がないことです。パラレルリーディングをしながら、意味もきちんと掴むようにしましょう。
音声は流さず、左ページの英文を読んで内容を掴みます。このとき、日本語を介さずに理解できている状態にします。
[注意]1つの長文を習得レベル3まで上げてから、次の長文に移りましょう。多読多聴用の教材は、他の問題集と違い、1冊を何度も復習するのでなく、1長文ごとに完璧に仕上げて進む、といった進め方をします。
和訳・単語を確認するタイミング
分からない英文の意味や単語は、ステップ2に入る前に確認してOKです。
意味の分からない英文を読んだり聞いたりしても、あまり勉強にならないことが科学的に知られています。
単語は、ページ下部に代表的な語の意味が載っていることが多いのでそれを見てもよいですし、速読シリーズは左ページが英文・右ページが全訳という構成なので、照らし合わせれば意味が分かります。
『速読英文法』の1周目、2周目…の役割
本書に1周目・2周目という概念は基本的にありません。
速読シリーズは、数学・理科や英語の文法問題集のように何周も繰り返して定着させる教材ではなく、1周で、その英文を完璧に聞ける・日本語を介さずに読める状態にすることを積み上げていく教材です。
1周終わったら、新しい別の英語長文教材に入りましょう。
『速読英文法』の共通テストリスニング対策での使い方
共通テストのリスニング対策で使う場合だけは、同じ英文を何周もします。
速読シリーズの使いどころは、①平時の多読多聴と②共通テストのリスニングの点数を上げること、の2通りがあります。
②の場合は、『速読英文法』『速読英熟語』『速読英単語 必修編』の3冊を使います。
リスニングはリーディングと同じ点数まで取れるはずなので、その点数が取れるまでリスニングだけで使っていきます。 英文をリスニングだけで聞いて理解できるようになったら次の英文に進む、という進め方です。
『速読英文法』の習得にかかる時間
1テーマあたり30分で終わるペースで進めましょう。
本書は全部で55テーマ載っているので、この30分を55回積み上げる計算になります。
『速読英文法』のスケジュール
松濤舎の多読多聴の指導方針は1日1長文ペースなので、1日1テーマずつ進めます。
55テーマあるため55日、つまり2ヶ月弱で1冊が終わります。終わったら次の多読多聴教材に入りましょう。
『速読英文法』の特徴
①音源付きで、リスニングできる長文教材である
速読シリーズ共通の特徴です。
リスニングは共通テストのためだけの勉強ではなく、普通の長文読解にも非常に有効です。リスニングはナチュラルスピードで、文章自体も流れていってしまうため、英語の順番通りに理解しなければならない「非常に負荷の高い長文読解」と言い換えられます。
その負荷をかけた長文読解ができる点で、音源が付いていることが非常に重要です。最近は音源付きの長文問題集も増えてきましたが、本書は昔から音源が付いている稀有な教材です。
②左ページが英文、右ページが全訳という構成
こちらも速読シリーズ共通の特徴です。
多くの長文教材は、長文の途中に虫食いや下線があり、そこを問う問題のための長文になっています。そのため、問題を解くために英語を日本語に和訳する・内容を取りにいく作業になりがちで、多読多聴量を確保する目的にはそぐいません。
速読シリーズはそうなっていないので、読み物としてざーっと読んでいけますし、分からなければすぐ右ページの和訳を見られる使い勝手の良さがあります。
③重要な英文法を55テーマの中で扱っている
本書固有の特徴で、文法の知識が増える・おさらいができます。
ただし文法はおまけと捉えましょう。大学受験の範囲内の文法知識で長文が書かれていて、ついでにそういう勉強にもなるという副次的効果です。一番の特徴は、やはり多読多聴ができるところです。
『速読英文法』の欠点
正直、欠点はありません。
あるとすれば、構成が「見開きで左ページ英文・右ページ和訳→次の1〜2ページで文法の解説」となっている中で、その文法解説がやや細かすぎることです。かといって文法の解説がこの1冊で足りるわけでもなく、やや中途半端です。
これは速読シリーズ他書でも同様で、『速読英熟語』の熟語さえ覚えれば完璧というわけではありませんし、『速読英単語 必修編』の単語だけで十分ということもありません。速読シリーズは、本来打ち出している点(文法・熟語・単語)には穴があります。
一方、多読多聴(とにかくたくさん読んでたくさん聞く)という目的においては完璧な教材で、そこに関して欠点はありません。
『速読英文法』が指定教材の理由
上記の特徴が、松濤舎の英語指導の中心にぴったり合うからです。
松濤舎が英語学習で重視しているのは、語彙量・文法の知識量・多読多聴量の3つです。 このうち多読多聴量を担保する適した教材がなかなかない中で、昔から速読シリーズを使ってきました。
速読シリーズのメインは『速読英熟語』と『速読英単語 必修編』の2冊です。『速読英単語 入門編』や中学編は簡単すぎて導入にはよいものの主力の多読多聴用教材になり得ず、『速読英単語 上級編』は語彙が難しすぎて、英文をスラスラ聴いたり読んだりする点ではオーバーワークになります。
つまり速読シリーズで使えるものは2冊しかありませんでした。そこに『速読英文法』が出て、レベル的にも『速読英熟語』『速読英単語 必修編』に近く、かつ文法も副次的に学べる点がとても良いと思ったため、指定教材に入れました。
『速読英文法』の前にやるべき参考書
『英語長文Rise 読解演習』シリーズのレベル1です。
『速読英文法』の後にやるべき参考書
『英語長文Rise 読解演習』シリーズのレベル2です。
『速読英文法』と並行すべき参考書
並行必須の教材は特にありませんが、『例解 和文英訳教本(文法矯正編)』の併用がおすすめです。
本書は文法も学べるため、同じ文法項目を両方で見に行くと理解が深まります。本書の文法解説はオーソドックスな旧来の・古典的な解説である一方、『例解 和文英訳教本(文法矯正編)』はネイティブのイメージや認知科学的なアプローチで解説してくれるので、別の見方ができて勉強になります。
『速読英文法』の位置づけと役割
本書は参考書ルート上、『英語長文Rise 読解演習』レベル1のあとに位置づく多読多聴用教材です。
松濤舎の多読多聴ルート(速読シリーズ×Riseの交互進行)
松濤舎では、多読多聴を『英語長文Rise 読解演習』シリーズと速読シリーズを交互に進めるルートにしています。
- 『英語長文Rise 読解演習』シリーズ:15問程度の問題が載っており、問題を解くための読み方=レントゲン読解法の演習に使う
- 速読シリーズ:60長文前後が載っており、多読多聴量の確保に使う
割合としては速読シリーズのほうが多くなります。 多読多聴がとにかくベースとして重要で、そのベースの上で解く練習を少しして、また速読シリーズに戻って多読多聴する、という形で進めましょう。
『速読英文法』と代替可能な参考書
代替できる教材はありません。
高校の文法を網羅的に扱っていて、かつ多読多聴もできるというデザインの教材は他にないため、唯一無二の良い参考書だと考えています。
『速読英文法』の対象者
ほぼ全受験生が購入してよい参考書です。
1冊終わると河合塾の全統記述模試で偏差値60が出るため、実際の使用者はそれ以上の大学を目指している人がほとんどだと思われます。偏差値60を取得したい人向けの教材と考えてよいでしょう。
『速読英文法』を購入するタイミング
比較的初期に使う参考書です。
高校1年生のうちからちゃんと多読多聴をしていきたい人は、高校1年生のうちに購入することになります。
『速読英文法』と同じカテゴリーの参考書
同じカテゴリーに当たるのは速読シリーズです。
多読多聴用教材という括りでは速読シリーズが複数あります。ただし、それぞれレベルや特徴は多少違います。
『速読英文法』と他書の比較
比較対象は速読シリーズ内の他書になります。
違いはタイトル通りで、『速読英文法』は長文中に出てきた英文法が学べる、『速読英熟語』は長文中に出てきた熟語が覚えられる、『速読英単語』シリーズは長文中で単語が覚えられる、という点が相違点です。
速読シリーズの難易度順(Z会編集者に確認)
Z会の編集者に確認したところ、難易度は以下の順でした。
- 『速読英単語 入門編』
- 『速読英文法』
- 『速読英熟語』
- 『速読英単語 必修編』
- 『速読英単語 上級編』
ただし『速読英熟語』とはレベルが被っている部分も大きく、この2冊は結構近いと考えてよいでしょう。
【決定版】英語の勉強方法と年間スケジュール
医学部・上位校受験生向けに、英語の勉強方法と年間スケジュールをまとめました。参考にしてみてください。
『速読英文法』に関するQ&A
- 『速読英文法』でどのくらいの偏差値が取得可能ですか?
- 本書1冊で偏差値60まで取得可能です。これは河合塾の全統記述模試での数値で、黙読したときに日本語を介さず理解できる状態(習得レベル3)になったときに出ます。
- 『速読英文法』の効果的な使い方は?
- 1つの長文につき3ステップで進めます。ステップ1は本文も和訳も見ずに音声を最大3回聞く、ステップ2は英文を見ながら音声を流してパラレルリーディングする、ステップ3は音声を流さず左ページの英文を読んで内容を掴む、という順です。
- 音声はどこから聞けますか?
- 各長文にQRコードが載っており、スマホで写すと音声が聞けます。ステップ1では本文も和訳も見ずに音声だけで内容が理解できるかを確認し、1回で内容が取れたらそこで止めて構いません。
- わからない単語や和訳はいつ確認してよいですか?
- パラレルリーディング(ステップ2)に入る前に確認してかまいません。意味のわからない英文を読んだり聞いたりしてもあまり勉強にならないことが科学的に知られているためです。速読シリーズは左ページが英文・右ページが全訳なので、照らし合わせれば単語の意味もわかります。
- 『速読英文法』は何周すればよいですか?
- 基本は1周です。速読シリーズは文法問題集のように何周も繰り返して定着させる教材ではなく、1周で「完璧に聞ける・日本語を介さず読める」状態を積み上げていくものなので、1周終わったら次の長文教材に進みます。
- 『速読英文法』は共通テストのリスニング対策に使えますか?
- 使えます。速読シリーズの使いどころは、平時の多読多聴と共通テストのリスニング対策の2通りです。リスニング対策として使う場合は『速読英文法』『速読英熟語』『速読英単語 必修編』の3冊を、リーディングと同じ点数が取れるようになるまでリスニングだけで何周も使います。
- 『速読英文法』はどのくらいの期間で終わりますか?
- 1テーマあたり30分で進め、全部で55テーマあります。松濤舎の多読多聴は1日1長文ペースなので、55日=2ヶ月弱で1周が終わり、次の多読多聴教材に入ります。
- 『速読英文法』の前後にやるべき参考書は何ですか?
- 前が『英語長文Rise 読解演習』レベル1、後が同シリーズのレベル2です。松濤舎では多読多聴を、速読シリーズと『英語長文Rise 読解演習』シリーズを交互に進める参考書ルートにしています。
- 『速読英文法』と『速読英熟語』はどちらを先にやるべきですか?
- 『速読英文法』が先です。Z会の編集者に確認したところ、難易度は『速読英単語 入門編』→『速読英文法』→『速読英熟語』→『速読英単語 必修編』→『速読英単語 上級編』の順とのことでした。ただし『速読英熟語』とはレベルが被っている部分も大きく、両者は近い位置にあります。
- 『速読英文法』だけで英文法は完成しますか?
- 完成しません。本書の文法解説はやや細かすぎる一方、これ1冊で文法が足りるかというとそうでもなく、中途半端です。文法はあくまで副次的効果と捉え、多読多聴の教材として使うのが正しい使い方です
- 『速読英文法』と並行してやるとよい参考書はありますか?
- 『例解 和文英訳教本(文法矯正編)』がおすすめです。本書の文法解説がオーソドックスな古典的解説であるのに対し、同書はネイティブのイメージや認知科学的なアプローチで解説するため、同じ箇所を見に行くと別の見方ができます。
- 『速読英文法』の代わりになる参考書はありますか?
- ありません。高校の文法を網羅的に扱いながら多読多聴もできるというデザインの教材は他になく、唯一無二の参考書です。
- 『速読英文法』は誰が使うべきですか。いつ購入すればよいですか?
- ほぼすべての受験生が購入してよい参考書です。1冊終えると偏差値60が出るため、それ以上を目指す人が主な対象になります。比較的初期に使う参考書なので、高校1年生のうちから多読多聴を進めたい人は高1のうちに購入することになります。






























