そもそも学習計画は適切だったか?
学習計画に遅れが生じたとき、どうしたらいいか悩む人も多いと思います。
ただ、前提として、そもそも学習計画自体が正しかったか、終わる計画だったのか、本当にやるべきことをやっているのか、といったところに疑問が湧きます。たとえば、現役生は大学受験が未経験なので、最適な計画を作るのは原理的には不可能なわけです。よって、課題作成は専門家に任せ、自分は目の前の課題をやっていればよいという状態にするのが理想ではあります。
以下は、学習計画自体は適切だったと仮定して話を進めましょう。
1週間で消化できなかった課題は、次の週に持ち越さない
長期計画を立てた場合、それを1ヶ月あたりの課題、次に1週間あたりの課題に落とし込みましょう。それで無理のない計画になっていたら、次は1日あたりに落とし込んでいきます。
1日あたりの課題が終わらなくても、1週間で帳尻が合えばOKです。
1週間で消化できなかったものを、次の週で取り返そうとはしないでください。これをやり続けると取り返せないほどの負債が積み上がり、挽回不可能となります。
そもそも学習計画はあくまでも仮説の上のものであり、必ず達成しなければ不合格になってしまうものでもなければ、達成したら合格が保証されるものでもありません。あくまでも基準と捉え、1週間で終わらなかったらリセットし、また次の1週間でやるべきことを進めましょう。
計画立てはやることベースで立て、計画の修正は目標ベースで行う
計画倒れする場合、多くが「これだけの問題が解けるようになっている」「これだけの単語が覚えられている」といった状態を計画にしてしまっています。理想はそうかもしれませんが、自分の記憶力や適性から、そのようなペースで習得できるとは限りません。習得できるかどうかはアンコントローラブルです。
よって、計画は「1日◯問やる」といった、問題数などのやることベースで立てましょう。これならコントローラブルです。
学習計画を修正するときには、「これだけの問題が解けるようになっている」「これだけの単語が覚えられている」といった状態ゴールに対する現状との差分の開きが大きいものに、より多く時間を割くように調整しましょう。