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【決定版】東大日本史対策|教科書・資料集の使い方

はじめに

東大日本史対策は、教科書・資料集を使った勉強がメインとなります。しかし、ただ漠然と教科書・資料集を読み込んでも効率が悪いです。

効率よくインプットするためには相応の工夫が必要であり、その方法についてまとめました。

世界史の記事を参考に

世界史と概ね同じです。下記記事を参考にしましょう。

【決定版】東大世界史対策|教科書・資料集の使い方

重要語句の暗記

教科書の太字欄にマーカーを引き、隠して覚えます。一問一答も使用しますが、教科書の太字は外せないので教科書でも答えられるか確認しましょう。

年号の暗記

年号を暗記すると出来事の順序や経済、政治、文化のつながりをイメージしやすくなります。世界史の記事を参考に、重要年号の暗記から始め、比較したり年表にまとめたりしながら覚えましょう。

問題をイメージして読む

頭の中で問題をイメージし、それへ解答を確認しながら教科書を読みます問われる部分はだいたい決まっているので、それが書かれている部分に注目して読みます。

ここで大事なってくることは分割して統合せよということです。

自分で立てた予想問題の答えになる部分の教科書の文章にスラッシュを引いて文章を要素にわけ、それぞれに番号をつけて覚えます。そして、問題を付箋などに書いて教科書に貼り付け、それを見て要素を思い出せるようにするのです

まずは要素がいくつあったかをまず思い出し、要素の内容を思い出していくという過程を経ると良いでしょう。

具体例を見ていきます。

出来事・重要語句の内容・特徴(What何を)

例題1:ワシントン体制を説明せよ。
例題2:惣領制の特徴を説明せよ。
例題3:院政期の文化の特徴を述べよ。
例題4:徳川吉宗がやったこと述べよ。
例題5:半済令の内容を述べよ.

本文を要素に分割して、番号をつけます。そして付箋に「ワシントン体制を説明せよ。×5」などと書き、教科書に貼ります。そして付箋をみて、5つの要素を思い出しながら、教科書の本文を読んでいくのです。

思い出すときはいくつ要素があったか思いだし、それから内容を思い出しましょう。

読んでいるうちに、要素として覚えた部分以外も頭に入ってきて、いざ書くときに覚えた要素に肉付けできるようになります。

重要語句は説明できるようにしておきましょう。それ単体としては問われませんが、解答でその重要語句を説明しなければならない場面があります。

出来事の流れ(howどのように)

例題:明治期の朝鮮問題を時代を追って説明せよ。

世界史と同じように資料集などのまとまっている年表を覚えましょう。

比較

例題1:戦国大名と守護大名の違いを説明せよ。
例題2:井上財政と高橋財政を比較せよ。

「戦国大名と守護大名の違いを説明せよ」の例で言えば、系譜、幕府との関係、家臣団に対する統制、領国の統治などを比較した表を作り、覚えます。

日本史は世界史と違い、地域ごとの横のつながりを意識する必要がない一方、経済、政治、文化の間のつながりは意識する必要があります。

例えば「1990年代後半から綿糸の輸出量が増えた理由を述べよ」という問題が考えられますが、これは日清戦争と関わりがあります。綿糸の話と日清戦争の話は教科書では別の部分に書かれているのですが、こうしたつながりを見つけて、トピックとしてまとめておくのが大切です。

変化(一緒に背景も覚える)

例題:関所の役割の変化を述べよ。

ノートに下記のようにまとめ、右側部分を隠して覚えます。

古代:軍事的機能
中世:経済的機能
近世:治安・警察的機能

理由・背景(Whyなぜ)

例題:南北朝の動乱が長引いた背景を述べよ。

教科書の「~により、~のために」という記述に注目し、理由に番号をつけ、分割して覚えます。

  1. 惣領制の解体
  2. 尊氏と直義の対立
  3. 血縁重視から地縁重視への変化

教科書の文章を箇条書きに直すイメージですね。

解答の骨子は上記の感じになり、あとは固有名詞や内容を肉付け。頭の中で問題と解答を想像してみると良いでしょう。

文化史については、各文化の特徴と背景を意識しましょう。他の時代の文化との相違も整理できると良いでしょう。

例えば「院政期の文化と織豊時代の文化の特徴とその背景を述べよ」という問題が出ると想定します。まず院政期の文化と織豊時代の文化には豪華絢爛という共通した特徴があり、その背景には強固な権力が存在せず、身分間の流動性があったため、豪華さで権力を誇示する必要があったとことが挙げられます。

補足

問題文に書かれた資料が思い出すきっかけを与えてくれるため、一から全てを暗記する必要はありません。例えば「戦国大名と守護大名の違いを書け」とノーヒントで全て書くような設問は出ません。

史料が思い出すきっかけを与えてくれるので(例えば「戦国大名と守護大名の違いを書け」という問題では、系譜の違いに関する史料が出てくる)完璧に覚えるというよりは、内容を適切に資料から読み取ることが大切です。

ということで、日本史は様々な情報に幅広く触れ、見たことあるという状態にしておくことが重要になります。資料が何のことを言っているかわかるように知識をつけていくのが大切ということです。

あとは資料をうまく使って設問に答え、足りなかったら自分の知識で背景などを補うようにします。ただし、基本字数が余らなければ、深読みして資料から全く読み取れないことを付け加える必要はありません。いかに設問に沿って資料を読み取るかが鍵になります。

教科書に載っていない考え方なども出るので広く触れておくことをお勧めします。

想定問題の作り方

オリジナルで作っていくのですが、過去問や東大オープン、東大実践模試などは作成する上で指針になるでしょう。

また、教科書や資料集を、内容(What)・流れ(How)・比較・変化・理由(Why)の観点で注目すると想定問題は作りやすいです。

まとめ

ただ漠然とインプットするのではなく、

  1. 想定問題に答えながら覚える
  2. 要素に分けて覚える

といった工夫をしながらインプットしていきましょう。