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【決定版】復習を次の日にすべきでない理由

はじめに

前提として、「復習は次の日、1週間後、1ヶ月後…でやるべき」という言説にはエビデンスがないことがわかっています。

そもそも、人が直感的に「正しい」と思う勉強方法の多くが間違えているということもわかっています。例えば、「忘れる前に復習する」のと「一度忘れてしまってから復習する」のとでは、直感的には前者の方が正しいように感じますが、実際は後者の方が長期記憶に貢献することがわかっています。

暗記重視科目では、分散学習が長期記憶につながる

松濤舎では、分散学習が長期記憶に貢献することをもとに復習までの間隔をあける指導を徹底しています。

特に、英単語やイディオム、多義語、会話表現の暗記、社会の暗記などの単純暗記がメインの勉強では、いかに短期記憶のための勉強時間を減らし、長期記憶に貢献する勉強に時間をあてるかが重要となります。

なお、復習間隔をあけるためにも、受験に必要な科目はできるだけ並行しながら進め、薄く長く触れることで確実に得点を伸ばしています。

しかし、間隔をあけて復習する効用は、それだけではありません。

理解重視科目では、1ヶ月後に覚えておくべく深く理解しようとする

理解重視科目においても、復習までの間隔をあけることで大きなメリットがあります。それは時間が経っても解法を絶対忘れないようにするにはどうしたらいいかを考えるようになることです。

例えば、次の4つの観点を考えるようにすると数学や理科のような理解重視系科目では理解効率が格段に上がります。

理解重視系科目(数学・理科など)で解説を読む際の「観点」
  1. WHAT:その問題の特徴は何か?
  2. HOW:その特徴を持った問題はどう切り崩していくべきか? そのポイントはいくつあるか?
  3. WHY:なぜそのように進めると解けるのか?
  4. WHERE:テーマ全体における位置づけは? 1つ前に解いた問題との関係性は?

解答全体をぼんやり眺めて全部を覚えようとするのは愚の骨頂です。

解答解説の中から骨子となる部分(上記4つの情報)を見抜き、マーカーで線を引いたりメモを残して整理することで、より長く頭に残る知識になるのです。

理解度が高い上に復習間隔もあくため、ダブルパンチで長期記憶に貢献します。

まとめ:負荷をかければ時間効率が飛躍的に向上する

一般化すると、負荷の高い勉強をすることが効率学習の極意です。

想起学習を行う、ランダムチェックする、瞬殺できるまで繰り返す、といった負荷をかけることで、圧倒的に効率的な学習が実現するのです。

負荷がかけられない人は、薄い勉強を時間でカバーしなければなりません。結果、知識量が足りず、相応の偏差値の大学にしか合格できなくなります。