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【決定版】京都大学世界史の対策法

京都大学世界史に関する前提

京大世界史では、基礎的な知識を前提として、自らの持っている知識を互いに関連付けながら思考し、解答能力が求められます。

難易度はそれほど高くないので、6割以上の点数を取ることは容易いですが、その分点数を取れないと他の受験者と差がついてしまうため、確かな知識を他の教科の邪魔にならないように効率的に頭に”なじませる”必要があります。

京都大学世界史の形式

京大文系二次試験において地歴科目では、世界史、日本史、地理の中から一科目を選択して90分間で解答することになります。配点は100点満点ですが、学部によって国語、数学、英語の点数が上下するので、重要度は少しずつ変わります。

とはいえ、世界史だけ出来ても他の教科の分をカバーするのは厳しいので、大体の人が7割前後を取っていることから、安定して7割を取ることができれば十分です。時間は90分ありますが、世界史という知識を基礎にして解答するという教科の都合上、解けるにしろ解けないにしろ90分かかることはありません。

問題構成は例年4つの大問に分かれています。大問1と3は毎年300字で論述が出題されます。これらはそれぞれ配点が20点です。

大問2と4はそれぞれ30点であり、リード文に引かれた下線から単語知識を問う問題が主として出題され、大問4では2問ほど単語や出来事の原因を説明する30字程度の論述が含まれます。

論述問題は1世紀程度の短い範囲の内容を複数の地域の関係について書くこともあれば、一つの内容に関して10世紀以上に渡って書く必要がある場合もあります。また同様に大問2と4の出題に関しても、時代をまたいだり同時期の地域をまたいだりした出題が両方含まれるので、偏った覚え方ではなく満遍なくある程度深い知識を付ける必要があります。

京都大学世界史で特に勉強すべき分野

下記は京都大学を受験する場合、重点的に勉強しておきましょう。

  • 中国史(古代から近代まで)
  • 遊牧民族などのアジア民族(東南アジア除く)
  • イスラム圏

なお、広いですがヨーロッパ(古代ギリシアから近世まで)も必ず出ています。

京都大学世界史対策として主に使用する教材

教科書・教科書に準ずる教材

世界史を勉強する上で最低限、ひと通り目を通しておく必要があるのが各学校で利用している教科書です。主に山川出版社の詳説世界史を使っている学校が多いと思います。これは覚えるというよりは、何度も目を通してそれぞれの時代の中でそれぞれの国や民族が何を目的としてどのように行動したのかを理解し、その結果それぞれがどのように変化していったのか、という物語としての歴史を認識するために使います。

教科書がベースにはなりますが、流れがつかみやすい&アウトプットベースで読んだほうが効率的であることから、『時代と流れで覚える! 世界史B用語』を使うことを推奨します。

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これは直接的に論述に役立つ場合もありますし、知識を覚える上でも効率良く覚えるのに役立ちます。

教科書を読むタイミングとしては、世界史の学習をはじめてまだそれほど深く学べていないときや、模試などでわからなかったところがあったときに関連する章を読むのが効率良いです。

また時間があるときに一通りさらっと読むと頭の中で世界史の知識が互いに関連付けられたり、頭の中で眠っている知識が起き上がってきて世界史の能力が一段回上がることが実感できると思います。

ただし、注意が必要なのは、教科書に書かれていることだけを完璧にしても十分ではないということです。例えば、知識問題なら教科書によっては掲載されていない内容が出題されることがよくあります。また論述に関しては、教科書に載っていることを自分で関連付けても全く書けない内容が出題されることがあります。

山川出版社の詳説世界史を使っていても、世界史の過去問の中に帝国書院の新詳世界史Bを見ないと一切書けないような内容の問題があったりします。関連する知識が一切詳説世界史には載っていないような問題でした。だから、教科書による学習は重要ですが、最低限のものでしかない、と認識しておいてください。

教科書より詳しい用語集・参考書

これは単語知識をつける上では必須のものです。

用語集は単純に文字が多すぎて読む気にならないかもしれませんが、一つの単語を読んでみるとその中に含まれる単語からさらにわかっていないことが判明して学習することができたり、教科書などではわかっていなかった細かい情報がわかることで、単語問題を答えるときに思い出しやすくなったりするので、利用する価値は十分にあります。

用語集が苦痛という人には『ストーリーでわかる世界史B』がオススメです。教科書より詳しい内容がストーリー形式になっています。ここに載っていない知識は受験には不要だと思って結構です。

 

 

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利用方法は二種類あります。

一つは空き時間を見つけて他の単語帳と同じように読んでいく方法です。読むときに関連することを思い出しながら読んだり、説明文に出てきた単語を更に調べることで知識の関連付けが進んで頭の中で世界史がしっかりと形作られていきます。

もう一つは辞書代わりに利用することです。世界史の授業中により詳しく知りたければ読んだり、論述の勉強中にわからなかった要素を調べると知識の補完ができて役立ちます。

これらの教材に含まれる単語をすべて覚えることができれば、知識としては完璧だと言えます。後はそれらの関連付けができれば、論述にも十分に対応できます。

なお、『世界史一問一答』(山川出版社)を利用している人も多いと思いますが、あまりおすすめしません。一問一答は問題を出されて答えを答えるという都合上、単純作業になってしまう上に答えたらそれで満足してしまう事が多いため、根本的な世界史の能力が上がりにくいからです。

世界史資料集

各学校で配られるものでOKです。資料集の利用方法としては、細かい年表を見て出来事の順番を見るのと、時代ごとの勢力図の推移を見ることで物語としての世界史が教科書などの知識と合わせて非常に覚えやすくなります。資料集の地図は世界史を覚える上で必須となります。

さまざまな大学の過去問

あえて京都大学の過去問ではなく、さまざまな大学の過去問としています。ただし、他の大学の過去問で利用するのは長文論述の部分だけです。

単語問題に関しては10年分程度解いてしまえば形はわかりますし、ただ単純にリード分に下線を引いた上で関係する一問一答をするだけですので、上述した方法で知識を確立させておけば十分です。

論述問題に関してですが、これはとにかく多くのパターンを見て置く必要があるので、京都大学以外の問題を見るのも有効です。

特に、手をつけておいたほうが良いのは一橋大学の過去問です。字数は400字と京都大学より多いですが、良問(歯ごたえがあるという意味で)が多いです。余裕があるのであれば、大阪大学の問題は観点が他と一味違っていて勉強になるでしょう。他教科とのバランスを見て追加検討ください。

京都大学世界史論述の対策方法

論述の学習で大事なことは二つあります。

一つ目は、たくさんのパターンの論述を見ることです。論述はいろいろな時代のいろいろな出来事をさまざまな観点から書くものです。ありとあらゆる知識があれば、特に練習をしなくても完答する事はできますが、非常に時間がかかり効率も悪いです。そこで、いろいろな大学の論述を見ることで論述でよく注目されるような観点や歴史の部分を探り、点数に繋がるところに限って覚えることが出来ます。

二つ目は、まず重要なのは、絶対に自分で書いてみようとしないことです。いきなり論述問題が解ける人はいません。まずは論述の問題を読んだ上で、論述に組み込む要素を書き出してみましょう。

それが終わったら、教科書や資料集などで調べてそれに情報を書き加え、最後に答えや解答例で含まれる要素を確認してそれを覚えていきます。

ここまで終わったら最後に、もう一度自分で論述の要素をすべて思いつけるか確認したり、自分で流れを辿れる用になるまで繰り返しましょう。どのような問いに対してどのような要素が必要になるのかを確認して”頭になじませる”感覚が重要となります。