勉強の習慣化は必須ではない
前提として、勉強は毎日やらなくてはならないものではありません。定期テスト前だけしっかり勉強し、模試のタイミングで出題範囲を復習するなど、要点を押さえて要領よくやっている人ほど成績がよかったりします。毎日やることは手段でしかなく、たまに丸一日勉強のことなど忘れて遊ぶ日があってもよいでしょう。それでも、
- 勉強がそもそも始められない(=勉強しないことが習慣化してしまっている)
- 続かないことに後ろめたさを感じている(=続けたいのに続けられない)
といった人もいます。そんな人に有効なのが「年間カレンダー丸つけ法」です。
「年間カレンダー丸つけ法」とは、字面の通り「年間カレンダーを壁に貼り、勉強したらマルをつけていく」という方法です。
勉強の習慣化にオススメな「高橋カレンダーA2変型 E3」
オススメのカレンダーは「高橋カレンダーA2変型 E3」です。
このカレンダーをオススメする理由は「一年を一望できるカレンダーは、Amazonにこれしかなかったから」で、デザインは正直微妙です。なので、一年の予定が見渡せる年間カレンダーであれば、他でも構いません。ただし、日めくりカレンダーや月間カレンダーはオススメしません(理由は後述)
では、「年間カレンダー丸つけ法」が有効な理由や注意点を記載しましょう。
勉強習慣がつく理由①:連続記録を途切れさせたくない
年間カレンダーにマルをつけていくと、「この連続記録を途切れさせたくない」と思うようになります。これが、勉強が続くもっとも大きな要因です。また、勉強をやった痕跡が可視化されるので、モチベーションが続きやすくなります。そのため、年間カレンダーを購入するようにしてください。
日めくりカレンダーや月間カレンダーでは蓄積が可視化されず、モチベーションが継続しにくいです。また、めくること自体が面倒になり続きません。それに、やらない日があっても次月から新しいカレンダーになるからいいや、といった甘えが生じるスキが存在するだけで、モチベーションは湧きにくくなります。
勉強習慣がつく理由②:他の人に見える場所に貼る
甘えといえば、必ず自分の部屋ではなくリビングなど他の人も見える場所にカレンダーを貼りましょう。人間は弱い動物なので、ズルできてしまう状況ではどうしても自分に甘くなってしまいますし、一度ズルしてしまうと歯止めがきかなくなります。ズルして1回でもマルをつけると、その後の「継続してマルをつけよう」という気持ちが削がれます。
よって、必ず他の人の見える場所に貼り、チートできない状態にしましょう。
ただこれは、ネガティブなプレッシャーを受けるためでなく、ポジティブなフィードバック(毎日ちゃんと続いていて偉いね!)をもらうためだということもお忘れなく。
勉強習慣がつく理由③:条件は限りなく低くてOK
目標を高く設定したり、固定にしたりすると、その通りにいかない日が絶対に出てきて辛くなります。そこで「1分以上勉強したらマルにする」や「1英単語でも目にしたらマルをつける」といったように、マルをつけていい条件は限りなく低くしておきましょう。
毎日目標をキッチリ決めてやりたい人は「英単語は1日1語〜120語やる」といったように、最低条件も入れておくとよいでしょう。目標をキッチリ決めるのが性格的に合わないという人は「限界まで勉強する」という目標でもいいです。「限界までやる」は、できない日でも「今日は1分の勉強が限界だった」と言い訳できるからです。それでもやり続けることに意味があります。
高い目標を掲げ、自分にプレッシャをかけたほうが習慣化できるわけではありません。勉強におけるストレスは基本的にはマイナスに働くと考えてください。心地よく勉強するためにも、マルをつけていいハードルは限りなく低くしましょう。
残念ながら「マル」がつかない日があったら、きっとその日は何かの楽しいことをした日でしょうから、その楽しかったイベントを書き込んでください(旅行、買い物、デートなど)。息抜きする日、ご褒美の日、楽しむ日を設けることは、長期的に勉強していく上で重要です。
バツなどをつけて自己肯定感を下げてもいいことはありません。
勉強習慣をつけるために「後日やる」はNG
「昨日やらなかった分を今日やる」はNGです。意思が弱いからカレンダーを使っているのに、これをOKとしてしまえば、絶対に先延ばし続けることになるでしょう。
これまでの経験上「先週やらなかった分、今週やります」と言っている人で成績が良かった人は一人としていません。「年間カレンダー公開法」によって「昨日やらなかった分を今日やる」といった考えをしないようになるという副次効果もあります。
気になる人は試してみてください。