
医学部参考書|わかりやすい参考書
・チャート式 新生物
①写真付きで詳しいのに、教科書範囲を少し超える程度
本書の最大の特徴は、写真付きで詳しいという点です。過去問でわからないことが出ても、本書を紐解けば絶対にわかります。逆に、本書に載っていない知識が過去問に出たら、それは捨て問だと判断できます。
私立医学部は細かすぎる知識を問うてきたりしますが、すべて覚えなければならないわけではありません。この手の資料集的な教材は教科書範囲を大きく超えて詳しすぎることがあり、そのせいでどこまで覚えたらいいのかの境界線が曖昧になり、無駄に多くの用語を覚えようとしてしまう危険性があります。医学部受験においてもっとも重要なのは教科書で、教科書を超える内容はすべて捨てても十分合格点が来ます。本書は教科書を少し超える程度なので非常に使い勝手がいいです。「教科書では省略されてしまった図解・写真が載っている教材」と捉えましょう。
②紙面が見やすい
一般的な資料集は紙面がごちゃごちゃとしていて雑多なのに対し、本書は非常にまとまりがよいです。読んでいてストレスがないため、本書を推奨します。
・大森徹の最強講義126講 生物
・生物合格77講【完全版】
・日本一詳しい 大学入試完全網羅 生物基礎・生物のすべて
これらでもよいのですが、①教科書を大きく逸脱している、②写真がない(イラストのみ)、③紙面が見にくい、④カラフルでない(2色刷りが多い)、という点から『チャート式 新生物』を追加購入したほうがよいでしょう。
・エクセル生物
①教科書傍用問題集の中でもっとも網羅性が高く、解説もわかりやすい
国公立医学部も私立医学部も教科書を超える範囲までは勉強する必要がなく、とにかく教科書範囲で典型問題が網羅的に解けるようにしたらよいです。すなわち教科書傍用問題集を完璧に仕上げることが目標で、本書はその中でももっとも網羅性が高いことが特徴です。また、教科書傍用問題集は学校の先生以外、市販で購入すると解説がついてこないのですが、エクセルシリーズだけは市販でも解説がついてきます。
②用語確認から応用問題まで幅広く対応
エクセルシリーズはまず、「WarmingUp」というコンテンツで用語確認を行うことができます。これが非常に評判で、基礎から固められます。基本問題⇒発展問題A⇒発展問題B と、どんどんレベルを上げていくことができます。生物の応用問題(=考察問題)は無限に問題パターンが作れるため、数多く解いてもきりがないのですが、本書を通して応用問題を解き、教科書に戻って「どこまでが知っていないといけない知識で、どこからがその場で考えることなのか」の境界線を見極めていくと、応用問題は非常に解きやすくなります。
『エクセル生物』は基本問題までやって全統記述模試で偏差値55、発展問題Aで偏差値65、発展問題Bで偏差値67.5が取得可能で、医学部受験生は本書1冊を極めれば偏差値ボーダーを超えられます。『エクセル生物』と教科書が、医学部受験生にとっての主軸教材となります。
・生物問題集 合格177問【入試必修編】
・理系標準問題集 生物
上記の問題集も良いですが、掲載問題は約160問です。一方、『エクセル生物』は437問載っており、一冊で用語確認から考察問題までカバーできるため、基本的には『エクセル生物』を推奨しています。
・生物の良問問題集
①過去問ベースで様々なテーマの問題をカバー
『エクセル生物』で典型問題をひと通り勉強したら過去問に入ってOKですが、偏差値70以上を目指す人は『生物の良問問題集』まで入りましょう。一般的にこの手の問題は「レベルの高い問題を少数集めた問題集」が多く、やったはいいものの何を得たかよくわからない、ただ難しい問題を解いただけ、という状態に陥りがちです。その点本書は、基本レベルの問題から過去問ベースで作られており、さらに網羅的によく出題されるテーマを扱っているので非常に穴が埋まります。過去問演習の代わりに本書を使ってもいいくらいです。本書を完成させることで偏差値70オーバー必至です。教科書を併用し、本書を通して教科書の内容を完璧にしましょう。
②287問も掲載
類書が160問収録に対し、本書には287問掲載されています。掲載数が多いと大変と感じるかもしれませんが、頻出テーマを網羅しようとするとこれくらいになります。それに、網羅的に勉強した方が点数は上げやすく、入試本番で苦労するより、勉強過程で苦労したほうがよいでしょう。
・大森徹の最強問題集159問 生物
こちらでもOKです。問題の網羅性でいうと『生物の良問問題集』に軍配が上がるため、残り時間や他教科とのバランスを見て選びましょう。
「【決定版】医学部参考書|生物おすすめ参考書・問題集」に関するQ&A
- 医学部受験におすすめの生物の参考書は?
- 医学部受験には『チャート式 新生物』や『エクセル生物』が特に推奨されます。『チャート式 新生物』は教科書範囲を少し超えた内容で、視覚的に理解しやすいのが特徴です。一方、『エクセル生物』は問題集として網羅性が高く、解説も充実しています。
- 『チャート式 新生物』の特徴は何ですか?
- 『チャート式 新生物』は、教科書範囲を少し超えた内容を写真付きで詳しく解説しています。過去問で不明な点があれば、この参考書を参照すれば理解が深まります。また、紙面が見やすく、ストレスなく学習できます。
- 『エクセル生物』はどのように使うべきですか?
- 『エクセル生物』は、基礎から応用問題まで幅広く対応しています。まずは「Warming Up」で用語確認を行い、その後基本問題から発展問題へと段階的に進むことで、知識を確実に定着させることができます。
- 医学部受験における過去問の重要性は?
- 過去問は、出題傾向を把握し、実際の試験に備えるために非常に重要です。特に『生物の良問問題集』は過去問ベースで作られており、頻出テーマを網羅しているため、効果的な学習が可能です。
- 生物の問題集はどのように選ぶべきですか?
- 問題集を選ぶ際は、収録問題数や解説の充実度を考慮しましょう。『エクセル生物』は437問収録されており、用語確認から考察問題まで幅広くカバーしています。これに対し、他の問題集は収録数が少ないことが多いです。
- 医学部受験生が知っておくべき勉強法は?
- 医学部受験生は、教科書を基にした学習が基本です。参考書を使う際は、教科書の内容を完璧に理解した上で、過去問や問題集で実践的な問題を解くことが重要です。これにより、試験対策が効果的に行えます。
- 生物の良問問題集の利点は何ですか?
- 『生物の良問問題集』は、基本レベルの問題から過去問ベースの問題まで多様なテーマをカバーしています。287問収録されており、頻出テーマを網羅することで、受験対策に非常に役立ちます。
- 医学部受験のための参考書選びで注意すべき点は?
- 参考書選びでは、教科書を超えすぎない内容や、視覚的に理解しやすいものを選ぶことが大切です。また、解説が充実しているかどうかも重要なポイントです。特に、問題集は解説があるものを選びましょう。
- 医学部受験における生物の勉強時間はどのくらい必要?
- 生物の勉強時間は個人差がありますが、基礎を固めるためには少なくとも数ヶ月の計画的な学習が必要です。特に、問題集を使った演習を重視し、定期的に復習を行うことが効果的です。
- 医学部受験の生物で偏差値を上げるためのコツは?
- 偏差値を上げるためには、まず基礎をしっかり固めることが重要です。『エクセル生物』で基本問題を繰り返し解き、次に『生物の良問問題集』で過去問を解くことで、実践力を養うことができます。