医学部参考書|辞書代わりの参考書
・宇宙一わかりやすい高校化学
①図解で事象がイメージできる、頭に残る
宇宙一シリーズの最大の特徴は、左ページがテキスト、右ページがその図解になっており、図解でイメージできる点です。理論化学はマクロな事象をミクロに起きていることを理解することで説明する学問なので、ミクロな世界で何が起きているかをイメージできなければ医学部受験で出題されるような問題には対応できません。無機化学では、単純暗記しなければならない無機化合物の性質をいかに精緻化して頭に残すかが重要で、難関大生ほど自分なりに工夫して暗記していますが、それができない人は宇宙一のキャラクター化の力を借りて印象付けると暗記の助けになるはずです。
②全体感が掴める
有機化学は最終的に構造決定ができることがゴールです。そのため、今どの位置にいて、それが構造決定にどう繋がっているのかがわかる内容になっています。本書を1冊仕上げれば問題集に入るに十分な知識と理解が身についている状態になります。
③別冊問題集が基本問題を網羅
ただの参考書ではなく、別冊問題集がついているので、参考書として読みながら該当箇所の問題を解いて理解確認したり、問題集でわからない箇所があったら宇宙一を調べるついでに問題を解いてみるなどしてみましょう。別冊問題集を解くだけでも全統記述模試で偏差値55前後は出るので、まだ出ていない人は宇宙一の別冊から取り組んでみてください。
特にありません。一般的な参考書は教科書を少しカラフルにした程度で、特に事象理解が進むものではなく紙面も見にくいです。
医学部参考書|網羅系問題集
・エクセル化学
①基礎から積み上げ、偏差値67.5まで可能
『エクセル化学』をやれば、全統記述模試で偏差値67.5まで出ることが指導経験上わかっています。つまり、ほとんどの医学部は『エクセル化学』のみでボーダー偏差値を超えられるということです。しかも、基本的な用語確認から行うことができるのです。
②典型問題を網羅
教科書傍用問題集は他にも『セミナー化学』『リードα化学』などが有名ではありますが、『エクセル化学』の方が網羅的で、解説もわかりやすいです。
化学という科目の特性上、『セミナー化学』『リードα化学』を持っていたとしても、『エクセル化学』を併用して徹底的に典型問題を固めることを推奨しています。ちなみに、『エクセル化学』は教科書傍用問題集で唯一、書店で個人が購入しても解答解説がついてくる問題集です。『セミナー化学』『リードα化学』は解答解説を学校の先生しか購入することができないので、そういった点からも、典型問題を網羅している教科書傍用問題集をやるとした『エクセル化学』一択なのです。
『エクセル化学』に代替できる典型問題の網羅系問題集はありません。『基礎問題精講』や『化学の新標準演習』も良書ですが、化学でもっとも重要な網羅性という点で『エクセル化学』に軍配があがります。これらを使っているとしても『エクセル化学』に切り替えることをおすすめします。解ける問題はスキップして構いませんので。
医学部参考書|応用問題集
・化学の良問問題集
①過去問ベースなのに網羅的
『エクセル化学』が大人しい典型問題を網羅している一方、『化学の良問問題集』は過去問をベースにしながら網羅性が高いという、稀有な問題集です。『エクセル化学』からすぐに過去問に入ってもいいのですが、『化学の良問問題集』を挟んだ方が効率的に過去問レベルに成績を上げることが可能です。過去問は解説がわかりづらかったり、必ずしも良問が出題されるとも限りません。『エクセル化学』はマニアックなまでに考えうる典型問題のパターンを網羅している問題集です。
1冊やる時間がなければ、理論の平衡や有機の構造決定など、他書で手薄になりがちな範囲だけ補強するのにも使えます。なお、無機化学は網羅度が高いがゆえに少々詳しすぎる点には注意しましょう。
②基礎レベルの確認もできる
「確認問題」で基礎レベル、「必須問題」で標準レベルの問題が、過去問ベースで確認できます。『エクセル化学』に載っているような大人しい問題でなくなるだけで、結構難しいと感じるはずです。『エクセル化学』はやりきったのに模試や過去問でうまく解けないという人は、本書の「確認問題」「必須問題」で確認するとよいです。
特にありません。『化学の重要問題集』が類書にあたりますが、こちらは問題が難しい上に解説が微妙なので化学のミクロな事象の理解につながらず、式に数値を代入するだけで終わってしまったります。とにかく上滑りしやすいので、難しいと思ったら『化学の良問問題集』に切り替えましょう。
医学部参考書|最終問題集
・化学の新演習
①高難易度の問題をひと通りやる
市販教材でもっとも難易度の高い問題集が本書です。東大・京大・阪大・医科歯科・千葉・慶應医あたりの大学を目指せる成績の人は、『化学の良問問題集』から本書に入るとよいでしょう。終わったら過去問演習に入りましょう。
特にありません。この難易度でわかりやすい解説なのが本書の特徴です。