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【決定版】防衛医大を練習で受験することを薦めない3つの理由

例年、7月になると「試験慣れのために防衛医大を受験すべきですか?」という相談を受けるのですが、松濤舎では練習のための防衛医大受験を推奨していません。

理由は以下の3つです。

防衛医大を練習目的で受験すべきでない理由①|そもそも練習にならない

防衛医大の出題形式は非常に独特です。

英数理2国のマーク試験と記述試験となっています。時間が非常にタイト上、成績な情報公開はされていないのですが、これまでの指導経験上、高い得点率が必要で、パッパと解いていく or 捨てていく練習が必須です。合格最低点も非公表なため対策が非常にしづらく、「もともと成績のいい人が、過去問を解いて制限時間内に自分ならどれくらい取れるものなのかを把握し、その得点率を安定して出す」ということが求められます。

このように、出題形式が独特な上、最低点の情報もないことが相まって、アジャストに時間が非常にかかります。本気で合格を目指せる一定以上の成績があり、さらに合格したら本気で進学しようと考えている人以外は、そのアジャストの時間は無駄になってしまいます。

逆に、アジャストの時間を取らずに受けても練習にはなりません。あっという間に試験時間が終わり、うまく行ったのか行かなかったのかわからないまま結果が出て、大半の人が不合格。この過程で試験慣れや場慣れは伴いません。

場慣れというのは、合格最低点を調べ、時間配分を考え、それを確実に超えてくる練習をし、本番で練習通りのことを遂行するという「万全な準備」をしてこそ得られるものです。

準備なしに受けても、それはただの記念受験にしかなりません。

防衛医大を練習目的で受験すべきでない理由②|合格するなら他大学も合格する

そもそも防衛医大の難易度を考えれば、国公立医学部であれば中堅以上の難易度は軽くあります。もし防衛医に合格するくらいの学力があるなら、それ以外の進学先がある前提で考える必要があります。

それでも進学したいと考える大学でしょうか?

もし家庭の経済状況であったり、どうしても行きたい大学ということであれば止める理由はありません。本番に向けてしっかり対策をし、合格し、進学すべきです。

しかし、そうでない人が大半です。これまでの長い指導経験において、防衛医大に進学できる学力があり、他の大学への合格可能性があることを認識した上で、その可能性を捨てて防衛医大に向けた勉強をした人は一人もいません。

防衛医大を練習目的で受験すべきでない理由③|特殊な学習環境やその後のキャリアを理解しているか?

進学を考えていないなら特殊な入試形式に対する準備をしない。ゆえに、受けても練習にならない。それならそもそも受けない。素直に国公立医学部あるいは私立医学部の受験に向けて淡々と対策を進めるべき。

進学を考えているなら、まずはその特殊な学習環境やその後のキャリアについてしっかり確認する。その上での判断であればしっかり対策をして準備をするのみです。

なお、松濤舎ではこれまでの指導経験上、「学校推薦型選抜や総合型選抜で早期に受験をした生徒は、たとえ学校推薦型選抜が不合格だったとしても、一般選抜の合格率が優位に高い」という統計的数値を持っています。

特に、筑波大学(医医)の学校推薦型選抜や、東北大学(医医)の総合型選抜など、二次試験型の入試を先に行う大学を受験した生徒の合格率は非常に高いです。考えられる原因は、

・早期に完成させるべく緊張感を持って勉強しており、完成するタイミングが早い
・きちんと対策した上で試験会場で受験した経験が、共通テストや二次試験での場慣れに繋がっている

からだと考えられます。実際、このような生徒たちに毎年ヒアリングしていますが、「一度、受験会場で試験をした経験があるから共通テストでは大きく緊張しなかった」という声がありました。

結局、学校推薦型選抜が使えるよう、高1から評定を4.3以上キープできるよう定期テスト対策をおろそかにしない。それが結果的に”借金”を残さない学習につながり、学力向上に繋がり、模試の好成績に繋がり、学校推薦型選抜で二回の試験チャンスを得ることができ、たとえ不合格でも”試験慣れ”に繋がり、合格に繋がっているのです。

本質から目を逸らさず、やるべきことを淡々とやっていくことを、松濤舎では推奨しています。