
医学部受験でやるべきことには制限がある
医学部受験というと、非常に難関でやるべきことが無限にありそう・・・そう思っている人が多いと思いますが、そんなことはありません。逆に、やるべきことは限られており、非常に少ないと認識してください。
ではどのような制限かというと、教科書に書かれている内容しか出題されない、というものです。
そう、教科書に載っていないことは勉強しなくてよく、とにかく教科書に載っているものを徹底すればどの医学部でも合格可能なのです。
医学部は教科書外から出題されない
国公立大学は教科書外からはまず出題されません。そのように決められているからです。
私立医学部は教科書外から出題されることもありますが、そのような問題は合否を分ける問題にはなりえません。教科書に載っている内容だけ勉強していれば、すべての私立医学部は合格可能なのです。
私立医学部の難しい過去問、重箱の隅をつつくような問題を取り上げ、「私立医学部の問題は特殊だから特別な対策が必要」と不安を煽られることもあると思いますが、どう考えてもそれは捨て問か、典型問題から出題される問題です。
私立医学部の特殊性
私立医学部で特殊な点を挙げるとすれば、下記のようなものになるでしょう。詳しくは私立医学部の対策に記載しています。
私立医学部の英語の特殊性
特定の大学では、共通テストからなくなった発音、アクセントが出題されたり、国公立医学部ではほぼ出題されない会話文の穴埋め問題などが出題されます。
私立医学部の理科の特殊性
化学と生物は「正しいものをすべて選べ」といった問題が出題されます。これは国公立医学部ではほとんど見られない問題です。この手の問題は非常に難しく、時間を掛けても解けないことが多いため、すべてスキップし、余った時間でダメ元で埋めるのが正しい戦略です。
網羅的な教科書傍用問題集は最強
話を少し戻すと、医学部受験において「教科書範囲外から出ない」というのは非常に大きな制限です。これにより、網羅的な教科書傍用問題集を徹底することが最強の勉強であることが見えてきます。
実際、松濤舎で指定教材にしている問題集の多くは、教科書傍用問題集だったり、教科書準拠であったり、あるいはそこから大きく逸脱しない中で重要な問題を取り扱っているものであったり、学校の先生が監修しているものが多かったりします。
松濤舎の指定教材(教科書傍用問題集の例)
Focus Gold、青チャート、エクセル化学、エクセル生物、センサー物理・・・など
国公立医学部合格者に、地方公立出身者が多い理由
国公立医学部の合格者には、地方公立出身者が多いです。
その理由は、私自身が地方公立高校出身だったからわかるのですが、公立高校の定期テストは教科書傍用問題集を徹底していると解けるように設計されているからです。
基本的に、教科書傍用問題集を学校が購入すると、それに準拠した定期テストが自動で作成されるツール(ソフト)を出版社からもらうことができます。忙しい先生方は、その問題からいくつか問題をピックアップして、定期テストを作成していることが多いのです。こうして、必然的に教科書傍用問題集を徹底するようになり、その結果が偏差値に反映され、合格可能性も自動的に上がっているのです。
とてもうまい仕組みだと思います。
医学部受験生は、この「教科書の範囲内で出題されうる問題を事前に解けるようにしておき、入試本番ではその類題だけを素早く確実に解いていく」という戦略で進めれば、驚くほど合格します。
「【決定版】医学部受験の原則|教科書外の勉強は不要」に関するQ&A
- 医学部受験で教科書外の勉強は本当に不要なの?
- 医学部受験では、教科書に載っている内容しか出題されないため、教科書外の勉強は基本的に不要です。徹底的に教科書を学ぶことで、すべての医学部に合格する可能性が高まります。
- 私立医学部の特殊性とは何ですか?
- 私立医学部では、英語や理科において特有の問題形式が出題されることがあります。特に、会話文の穴埋めや「正しいものをすべて選べ」といった問題が特徴です。
- 医学部受験において重要な参考書は?
- 医学部受験においては、教科書傍用問題集が最も効果的です。松濤舎が推奨する「Focus Gold」や「青チャート」などが、教科書に基づいた問題を扱っており、学習に役立ちます。
- 国公立医学部合格者に地方公立出身者が多い理由は?
- 地方公立高校の定期テストは教科書傍用問題集に基づいて作成されているため、これを徹底することで自然と偏差値が上がり、国公立医学部合格者が多くなります。
- 私立医学部の過去問対策はどうすれば良い?
- 私立医学部の過去問対策では、教科書に基づく問題を中心に学習し、特殊な問題形式に慣れることが重要です。捨て問を見極める力も必要です。
- 医学部受験における勉強法の基本は?
- 医学部受験では、教科書の範囲内で出題される問題を事前に解けるようにし、入試本番ではその類題を素早く解く戦略が基本です。
- 教科書傍用問題集の選び方は?
- 教科書傍用問題集を選ぶ際は、教科書に準拠した内容で、学校の先生が監修したものを選ぶと良いでしょう。信頼性が高く、効果的な学習が可能です。
- 医学部受験の勉強時間はどのくらい必要?
- 医学部受験に必要な勉強時間は個人差がありますが、教科書を徹底的に学ぶことが最も重要です。質の高い学習を心がけることが合格への近道です。
- 医学部受験における合格戦略は?
- 医学部受験の合格戦略は、教科書に基づく問題をしっかりと学び、過去問を分析して出題傾向を把握することです。効率的な学習が求められます。
- 医学部受験のためのモチベーション維持法は?
- 医学部受験のモチベーションを維持するためには、目標を明確にし、定期的に進捗を確認することが重要です。また、仲間と情報交換することも効果的です。