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【決定版】医学部共通テスト|演習を増やすべきか?問題集に戻るべきか?合理的に判断する方法

医学部受験生の疑問|演習をしても伸びない?まだ伸びる?

記述模試の偏差値が高ければ、共通テストの点数は当然高いですよね。

ということは、共通テストの演習をするとき、演習したらもっと点数が伸びるのか、演習するより問題集の習得に時間をかけたほうがいいのか迷うようになります。

実際、偏差値が十分に出ていないのにただ演習だけを繰り返して共通テストの点数を伸ばそうとしても徒労に終わります。急がば回れで、ギリギリまで問題集の習得に時間を使ったほうがいいでしょう。

では、その判断はどうしていったらいいでしょうか?

第3回全統記述模試の偏差値と、共通テストで取得可能な点数の関係式

松濤舎では生徒の第3回全統記述模試(河合塾)と、共通テストで取得可能な点数の関係式を見出しました。

ここで言っている「共通テストで取得可能な点数」というのは、河合塾のプレ模試、駿台のプレ模試、Z会の予想問題集のことを指しています。ほぼ本番の点数と言ってもいいでしょう。

以下では、簡単な相関表を公開します。

医学部受験生の偏差値−共通テスト関係表①|英語(R)

第三回全統記述_偏差値共通テスト_上限得点
6084
6590
7095
75100

医学部受験生の偏差値−共通テスト関係表②|数学1A

第三回全統記述_偏差値共通テスト_上限得点
6085
6589
7093
7598

医学部受験生の偏差値−共通テスト関係表③|数学2B

第三回全統記述_偏差値共通テスト_上限得点
6085
6589
7094
7598

医学部受験生の偏差値−共通テスト関係表④|化学

第三回全統記述_偏差値共通テスト_上限得点
6072
6578
7084
7590
8096

医学部受験生の偏差値−共通テスト関係表⑤|物理

第三回全統記述_偏差値共通テスト_上限得点
6086
6590
7094
7599

医学部受験生の偏差値−共通テスト関係表⑥|生物

第三回全統記述_偏差値共通テスト_上限得点
6087
6589
7091
7594

表の見方

共通テストで取りたい点数に対し、自分の偏差値が見合っていなければ、偏差値自体を上げるべく問題集の習得に時間をかけるべきです。そのあと共通テストの予想問題集を解けば点数は上がるはずです。少なくとも演習を続けるよりは有効な時間の使い方になります。

一方、偏差値の割に共通テストの点数が出ていない場合は、演習量を増やしましょう。それだけ記述模試で得点できていれば、共通テストではもっと取れるはずです。この際、意識すべきは、大きく以下の3つです。

  • 解き方が悪くないか(=わからない問題ですぐ飛ばせていない、時間配分が間違っているなど)
  • よくやるミスは洗い出せたか(=たくさん解いて、やりうるミスは本番前にすべてやり尽くすべき)
  • 処理能力が低いままでないか(=これは演習を重ねるうちに上がっていくので、上がりきるまで演習継続)

上記を踏まえ、無意識にただ演習を重ねるのではなく、どこが悪かったのかをしっかり振り返りをしたり、仮説を立てて新しい方法をトライしたり、ひたすら失敗しまくってそれを次にやらないようにしたりすれば、演習を重ねるごとに取りうる点数に確実に近づきます。

表の解釈の注意点

  • 上記の数値はあくまでも参考値です。Nを増やし、これからもっと精緻にしていけたらと思っています。
  • 簡易的に1次方程式で近似して予想値を出しています。

上記の数値を参考に、演習を継続するか、問題集を復習するか、判断してみてください。

この数値が合理的なワケ|偏差値65で考えてみよう

では、偏差値65で取りうる点数を共通テストで取った場合の、英(R)数理の点数を置いてみましょう。英(L)はそこから無理のない点数を算出し、国語と社会も最低限取りたい点数を置いてみました。

科目偏差値65の得点
リーディング90
リスニング86
数1A89
数2B89
化学78
物理90
国語150
社会80
合計752(≒84%)

すると、約84%と、偏差値65の国公立医学部で、もっとも多いボーダー得点率になりました。ゆえに、取りうる得点率は結構妥当な数字で、使えそうということがわかるかと思います。

重要!|穴があると共通テストでは点数が出にくい!

記述模試の偏差値は高いのに、演習も重ねているのに、共通テストで思ったように点数が出ない・・・そんな人は、穴がある可能性が高いです。例えば、化学の高分子、物理の原子、生物の進化など、苦手な分野を放置していると、絶対に共通テストの点数が伸び悩みます。

なぜなら、共通テストの方が満遍なく出題されるからです。

記述模試では大問数が少なく、マイナーな分野からはあまり出題されません。よって、主要な分野さえ勉強していれば高い偏差値も取れます

一方、共通テストでは満遍なく出題されるため、勝手に捨てる分野や放置している苦手分野がある人は、その分野で必ず2〜3問落としてしまい、総合点で80%を超えるのが一気に厳しくなります。

「記述模試の偏差値から予想される、共通テストでの取得可能点」というのは、あくまでも穴なく網羅系問題集を終えている人に言えるのであって、穴があるのに演習を重ねても点数が伸び悩むのは当然なのです

医学部受験生に網羅系問題集の徹底を推奨しているのは、このように、共通テストで点数を取るためには穴なく勉強する必要があるからでもあります。

改めて網羅系問題集の重要性を認識し、穴をつぶしていく勉強をしましょう。

「【決定版】医学部共通テスト|演習を増やすべきか?問題集に戻るべきか?合理的に判断する方法」に関するQ&A

医学部共通テストの演習は増やすべき?
演習を増やすべきかは、模試の偏差値と共通テストの得点目標に依存します。偏差値が十分でない場合、問題集の習得に時間をかけることが重要です。逆に、偏差値が高いのに得点が伸びない場合は、演習を増やすべきです。
共通テストの点数を上げるための合理的な方法は?
共通テストの点数を上げるには、まず偏差値と目標得点の関係を理解し、問題集で基礎を固めることが重要です。その後、模試や予想問題集で演習を行い、実践力を高めましょう。
偏差値65の学生が狙うべき共通テストの得点は?
偏差値65の学生は、共通テストで約752点(84%)を目指すことが一般的です。この得点は国公立医学部のボーダーに近い数値で、各科目の得点配分を考慮する必要があります。
演習と問題集のどちらに重点を置くべきか?
演習と問題集の重点は、現在の偏差値と共通テストの得点目標によります。偏差値が低い場合は問題集で基礎を固め、偏差値が高い場合は演習を増やして実践力を養うことが効果的です。
共通テストで点数が出ない原因は?
共通テストで点数が出ない原因は、苦手分野の放置や、演習の質が低いことが考えられます。特に、満遍なく出題される共通テストでは、特定の分野を捨てると得点が伸び悩むことがあります。
記述模試の偏差値が高いのに共通テストで得点が低い理由は?
記述模試の偏差値が高いのに共通テストで得点が低い場合、特定の分野が苦手である可能性があります。共通テストは幅広い範囲から出題されるため、全体的な理解が求められます。
医学部受験生に推奨される問題集の特徴は?
医学部受験生には、網羅系問題集が推奨されます。これにより、全科目を均等に学習し、共通テストでの得点力を高めることができます。特に、苦手分野を克服することが重要です。
共通テスト対策の開始時期はいつが理想?
共通テスト対策は、受験の数ヶ月前から始めるのが理想です。早めに基礎を固め、模試や予想問題集で演習を重ねることで、得点力を向上させることができます。
偏差値と共通テストの得点の関係はどうなっている?
偏差値と共通テストの得点には相関関係があります。例えば、偏差値60では英語で84点、数学1Aで85点が目安です。この関係を理解することで、効果的な学習計画が立てられます。
共通テストの演習を行う際の注意点は?
共通テストの演習を行う際は、解き方や時間配分、ミスの洗い出しを意識することが重要です。無意識に演習を重ねるのではなく、反省を通じて改善点を見つけることが得点向上につながります。