
国公立医学部には80%以上が必要
国公立医学部を目指すなら、共通テストはオーソドックスな配点で80%必要だと思ってください。
つまり、英語200点、数学200点、理科200点、国語200点、社会100点として、80%以上です。
※ちなみに松濤舎では79%台で3人の国公立医学部合格者を出しているので、ギリギリ79%台まではOKであることがわかっています。
まずはここを最低ラインとして考えましょう。
共通テストで80%取得するときの合理的な得点
80%を取る方法は色々とありますが、最も合理的な取り方は下記です。
教科 | 得点 | 配点 | 得点率 | 備考 |
---|---|---|---|---|
英語 | 165 | 200 | 82.5% | R:85、L:80 |
数学 | 165 | 200 | 82.5% | 1A:80、2B:85 |
理科1 | 85 | 100 | 85% | − |
理科2 | 85 | 100 | 85% | − |
国語 | 150 | 200 | 75% | 評:小:古:漢 =40:40:30:40 |
社会 | 70 | 100 | 70% | − |
合計 | 720 | 900 | 80% |
国公立医学部受験生の共通テスト80%の取り方①|全体は英数理がメイン
個別試験も含めると総合点に占める得点率が最も高いのが英数理です。ざっくりですが、英語:数学:理科2科目:国社=30%:30%:30%:10% といった配点比率になる大学が多いです。
よって、よって、共通テストでしか必要のない国語と社会に時間を使うのは総合的な戦略で考えると不合理です。よって、上記のような点数になっています。
国公立医学部受験生の共通テスト80%の取り方②|英語はRよりややLが下がる
これは統計的なデータですが、英語のリーディング(以下R)と、リスニング(以下L)は、ほぼ同じ点数になることが指導経験上わかっています。しかし、どうしてもリスニングのほうがやや下がる傾向にあります。
総合点で80%を目指す人は、Rの処理能力的に85%くらいが上限となることが多いです。よって、Lはそれより下がって80%としています。
国公立医学部受験生の共通テスト80%の取り方③|80%台に絶対に乗せる
数学でもっとも重要なのは、絶対に大きく点数を崩さないこと。80%台は死守しましょう。可能なら、数学は2Bの方が1Aよりも典型問題が出題されるため、数2Bで85%、数1Aで80%を取ること。総合点で80%をどうしても取りたい人は数学で落とすことが多いですが、それでも80%台をキープしないと他科目でカバーしきれないことがあります。
国公立医学部受験生の共通テスト80%の取り方④|理科は処理能力が不要
英語と数学は、共通テスト独特な「処理能力」が求められます。つまり、パッパと頭をフル回転させ、どんどん解いていく必要があるのです。ここがどうしてもできない人がいますが、理科にはそのような処理はほとんど不要で、個別試験のマークテスト版だと思ってもいいくらいです。よって、英数よりも得点率高く85%取りたいところです。
国公立医学部受験生の共通テスト80%の取り方⑤|国語は150点取れたら十分
国語は150取れたら十分です。140点として社会で80%を目指してもいいです。というのも、まず評論文と小説は知識がほぼ不要ですが、正しい解き方を素早く遂行していく練習が必要で、これを習得しても本番の難易度によっては1ミスくらいはしてしまうため、40点×2=80点と見ておくのが妥当です。古文は古文単語を覚えて文法を習得しても、小問2つくらいは難易度が高く、時間内に解けなくてもしょうがないと思うような出題があります。よって30点。漢文は難易度が低いですが1ミスくらいは存在すると考え40点としておいたほうがいいでしょう。これで150点になります。なお、難易度でいうと評論文=漢文≧小説>>古文 といった感じです。評論文と漢文は高得点かつ時間が少しあまり、小説は時間が少々多めにかかるが高得点が取れ、古文は時間がかかる上に高得点は望めないと考えておきましょう。
国公立医学部受験生の共通テスト80%の取り方⑥|社会は70%取れたOK
社会は70%取れたらOKで、他科目でどうしてもカバーできなそうな場合は80%目指しましょう。あとは社会の配点比率の高い大学では少し力を入れて80%後半くらいが取れるといいでしょう。ただ、90%台に乗せるのはコスパが非常に悪いので気をつけてください。
国公立医学部受験生の共通テスト80%の取り方⑦|個々で微調整する
上記の得点をベースに、個々の得意不得意や志望校の傾斜配点などで微調整しましょう。上記の点数はどちらかと言えば「最低限必要な点数」として考え、固く取るにはどうしたらいいか、上積むためにはどうしたらいいか、考えるようにしましょう。
上位の国公立医学部に向けた合理的な90%の得点の仕方
なお、医学部上位層を狙うなら90%を目安とするといいですが、下記のような得点率が合理的です。
教科 | 得点 | 配点 | 得点率 | 備考 |
---|---|---|---|---|
英語 | 185 | 200 | 97.5% | R:95、L:90 |
数学 | 190 | 200 | 95% | 1A:95、2B:95 |
理科1 | 95 | 100 | 95% | − |
理科2 | 100 | 100 | 100% | − |
国語 | 160 | 200 | 80% | 評:小:古:漢 =45:45:40:45 |
社会 | 80 | 100 | 80% | − |
合計 | 810 | 900 | 90% |
「【決定版】医学部共通テスト|取るべき得点率は?」に関するQ&A
- 医学部共通テストで必要な得点率はどのくらいですか?
- 国公立医学部を目指す場合、共通テストで80%以上の得点が必要です。具体的には、英語、数学、理科でそれぞれ200点満点中160点以上を目指すと良いでしょう。
- 共通テストで80%を取るための合理的な得点配分は?
- 80%を取るための合理的な配分は、英語165点、数学165点、理科各85点、国語150点、社会70点です。これにより、合計720点を獲得できます。
- 英語のリーディングとリスニングの得点傾向は?
- 英語のリーディングとリスニングは、通常リーディングの方が高得点を取りやすい傾向があります。リスニングはやや下がるため、リーディングで85%を目指すと良いでしょう。
- 数学の得点を安定させるためのポイントは?
- 数学では、80%台を死守することが重要です。特に、2Bの方が典型問題が多く出題されるため、2Bで85%、1Aで80%を目指すと良いでしょう。
- 理科の得点を高くするための戦略は?
- 理科は処理能力があまり求められないため、85%を目指すのが現実的です。特に、個別試験のマークテストに近い形式で学習すると効果的です。
- 国語で150点を取るための勉強法は?
- 国語では150点を目指すのが妥当です。評論文や漢文は高得点が狙いやすいですが、古文は難易度が高いため、時間配分に注意が必要です。
- 社会科目での得点目標はどのくらいですか?
- 社会科目では70%を目指すのが基本です。特に配点比率が高い大学では80%を狙うと良いですが、90%を目指すのはコストパフォーマンスが悪いです。
- 各科目の得点を微調整する方法は?
- 各科目の得意不得意や志望校の傾斜配点を考慮し、必要な得点を微調整します。最低限の点数を確保しつつ、上積みを狙う戦略が重要です。
- 上位医学部を目指す場合の得点率は?
- 上位の国公立医学部を目指す場合、90%を目安にすると良いでしょう。具体的には、英語185点、数学190点、理科各95点、国語160点、社会80点が理想的です。
- 共通テスト対策の開始時期はいつが良いですか?
- 共通テスト対策は、早めに始めることが重要です。特に、受験の1年前から計画的に学習を進めることで、余裕を持って対策できます。