医学部受験生は、共通テスト対策を「英数理」「国社」で分けて考えよう
共通テスト対策はいつから始めたらいいか、という疑問は必ず浮かんでくるものだと思います。
話をわかりやすくするため、医学部受験生は「英数理」と「国社」を分けて考えましょう。
医学部受験生の共通テスト対策|英数理はいつから始めるべきか?
医学部受験生にとって英数理は、個別試験対策が共通テスト対策を内包しています。
よって、個別試験対策に向けた勉強をひたすら行い、記述模試の偏差値を上げることに時間を使いましょう。
共通テストは出題形式が独特なので十分に対策する必要がありますが、まずは受験期に受験する約4回の共通テスト模試を解いていれば十分です。現役生はこれに加えて11月以降に授業が共通テスト対策になったりしますので、まずはそれを消化しましょう。
共通テスト”形式”の対策を本格的に始めるのは12月以降
そして、プレ模試が河合塾と駿台でそれぞれ11月下旬、12月中旬にありますが、それで思うように得点できなければ(そしてそれが偏差値ではなく共通テスト形式の演習量が足りないことが原因であれば)、過去問か予想問題集で演習を追加します。
上記を踏まえると、英数理の共通テスト対策は年中行っているとも言えますが、共通テスト”形式”の対策は12月から本格的に始めるイメージです。
英数は理科と比べて、処理能力が必要になります。とはいえ、記述模試で偏差値70オーバーしている人などは2〜3回の演習で満点近く取れます。
よって、あまり個別試験と共通テストを別と考えず、本質的な実力があればどんな形式であっても得点できると考えましょう。
なお、東大、京大、名大、山形大など、個別試験で国語が必要な人は英数理と同様に、個別試験対策メインで進めましょう。細かいですが、漢文が個別試験で出題されるのは東大のみなので、漢文は共通テスト対策しかしない人の方が多いでしょう。
医学部受験生の共通テスト対策|国社はいつから始めるべきか?
国社対策は、結論から言うと、年間通して薄く長くやるのがよいです。高校生は習ったときから薄く長く、浪人生は浪人が決まった3月から少しずつ始めましょう。
現代文はほぼ対策不要、古文・漢文は知識暗記が必要なので薄く長く
国語の現代文は知識が不要なので、正しい読み方を素早く遂行し、ミスなく高得点を取る練習が必要です。そのために、受験期の4月に読み方を知り、その読み方を共通テスト模試で試す、ということをやっていけばよいです。それでも評論文・小説ともに40点以上取れない場合は、予想問題集で演習を追加しましょう。
古文・漢文はとにかく知識が必要です。そしてこの知識はほぼ単純暗記なので分散学習が有効で、薄く長く勉強していきましょう。
社会も単純暗記なので分散学習が有効、薄く長く勉強する
社会は古文・漢文の暗記と同じように、ほぼ単純暗記なので、受験期の4月から薄く長く分散学習するようにしましょう。直前期に詰め込む人もいますが、短期的に社会が詰め込めるくらい要領の良ひ人であれば医学部受験は苦労しません。年間通して薄く長く勉強しておけば、70%くらいは確実に取れるようになります。
対策方法として、『共通テストへの道』シリーズがおすすめです。センター試験や共通テストの過去問を十数年〜二十年ほど集め、小問レベルに分けた後、同じ分野をまとめた問題集です。
共通テスト対策は過去問を使うのがもっとも効率的ですが、ランダムに並べられたそのままの過去問をやるより、きちんと分類された『共通テストへの道』をやるほうが、頭が整理されますし、毎年同じような問題が出題されることがわかったりして、大変勉強になります。東大受験生御用達の問題集です。
参考書でインプットしたあとは、ひたすらこの問題集を回していれば70%は平気で超えてきます。
まとめ
一般的に、共通テスト対策は8月以降、とか、10月以降、などと言われることがありますが、実際は個別試験対策を進めたり、薄く長く勉強したほうがいいものばかりです。
あまり「共通テスト対策」というものを特別視せず、本質的な勉強をしていきましょう。