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【決定版】『東大の英語リスニング20カ年』の使い方とレベル

[推奨]松濤舎の指定問題集です。

 

『東大の英語リスニング20カ年』で取得可能な偏差値

『東大の英語リスニング20カ年』で偏差値75が取得可能です。

*全統記述模試(河合塾)の偏差値

『東大の英語リスニング20カ年』の習得レベル

レベル1リスニングで内容が理解できている。
レベル2パラレルリーディングしながら内容が理解できている。
レベル3黙読し、英語を英語のまま理解できる状態になっている。
レベル4:問題が8割以上解ける:偏差値75

『東大の英語リスニング20カ年』の使い方

リスニング

まずはリスニングです。最低でも3回は聴くようにしてください。最初は話の全体像を掴むことを目的に、2回目以降は聴き取れなかった部分を聴き取りましょう。「これ以上聴いても理解が深まらない」と思ったらSTEP1は完了です。

スクリプトを確認

次はスクリプトを確認します。聴き取れなかった単語、知らない単語、音が省略されていた単語(a,theなどの前置詞)を確認します。また、複雑な文についてはこの時点で構造を理解するようにしてください。

最後に、右ページの全訳を見て内容の確認をします。

リスニング

スクリプトと全訳を見たあとは、全内容が理解できるまでリスニングを繰り返します。わからなくなったらスクリプトを見てもいいですが、最終的には音だけで完璧に理解している状態にしてください。

パラレルリーディング

リスニングが完了したら、今度は発音を追加します。英文に目を通しながら、音源に合わせて発音していきましょう。これをパラレルリーディングと言います。パラレルリーディングの目的は音韻処理の自動化です。

全文の意味を理解しながらパラレルリーディングできるようになったらOKです。

[注意]必ず、意味を理解しながらパラレルリーディングするようにしてください。ただ音を真似るだけでは成績は全く伸びません。まるで自分が書いた文章かのように感情を乗せてパラレルリーディングすると、発音と理解を共存させるのが楽になります。

黙読

最後に黙読し、日本語を介さずに英語を英語のまま理解できるようになっているか確認します。できるようになっていれば、英語を英語のまま理解する回路が鍛えられた証拠です。

問題を解く

問題を解くことが目的ではないので、最後に問題を解きましょう。どこが問われるのかを意識して見てみてください。出題者の意図も掴めるようになると思います。

『東大の英語リスニング20カ年』のリスニングについて|補足

リスニングについて2点、補足します。

長文読解が継続しないのは、英語だけの文章を読むのが苦痛だからです。日本人にとって英語のみからなる文章は見るだけでストレスフルです。

しかし、リスニングで音を聴いている分にはそういったストレスは感じません。あまり勉強をしている感じがなく、ラジオや音楽を聴いている感覚に近くなるはずです。

そこで、まずはリスニングから始めます。最低でも3回は聴くようにしましょう。1回目は、細かい部分より全体像を把握することに重きを置き、2回目以降は聴き取れなかった部分を聴き取ろうとしてください。同じ場所をリピートしても構いません。

「これ以上繰り返し聴いても聴き取れなそう」と思ったら一旦止め、英文と全訳を確認します。この際、英文構造も把握するようにしてください。また、聴き取れなかった単語や、ほぼ発音されなかった単語(a,theなど)を確認します。

ここまで終われば、再びリスニングに戻り、今度は何を言っているか100%理解できるまで繰り返しましょう。音だけで完璧に理解できるようになったらリスニングは終了です。

面白いことに、リスニングをすることで英文がスクリプトに見えてきます。文章を読んでいる感覚ではなく頭の中でセリフが流れるようになって、長文に対する抵抗感が一気に消えるようになるのです。

このように、リスニングは長文読解と比べてハードルが低いため毎日続けやすいのです。また、長文に対する抵抗感も下がるという副次的効果も得られます。

「リーディング(長文読解)対策したいのに、リスニングなんかして意味あるの?」と思ったかもしれませんが、そもそもリスニングはリーディング対策を内包しています。

リスニングでは「音⇒文字⇒理解」という過程を経ますが、リーディングは後半の「文字⇒理解」に該当するからです。

しかも、リスニングの方がリーディングよりも負荷の高い学習です。

というのも、リスニングでは音がどんどん流れていくので返り読みしません。結果、英語を語順通り理解していくトレーニングになります。また、ナチュラルスピードで読み上げられるので速読のペースも掴めます。スピードが速いので英語を日本語に訳している暇もありません。

こうして、リスニングでは語順通りに速いスピードで文章が流れていくので、日本語を介して理解しようとしなくなり、英語を英語のまま理解しようとする回路が鍛えられるのです。

注意しなければならないのは、理解していない情報を頭に入れてもまったく意味がないということです。ただ英文を聴き流したり、音から英文を思い浮かべるだけをしても、まったく意味がないので注意が必要です。

『東大の英語リスニング20カ年』のパラレルリーディング|補足

パラレルリーディングについては3点補足があります。

パラレルリーディングとは、「テキストを読みながら・音を聴き・声に出す」ことを指します。

声を出しながら…音声を聴く音声を聴かない
テキスト見るパラレルリーディング音読
テキスト見ないシャドウイング暗唱

「なぜ長文読解のトレーニングをしたいのに発音するの?」と思ったかもしれませんが、パラレルリーディングには語順通り読んでいく、ネイティブスピードで読み進めるようになる、日本語を介さずに意味を読み取るようになるといったリスニングで得られたのと同様の効果の他に、音韻処理を自動化する効果があるからです。

人は文章を読むとき、それが日本語であろうが英語であろうが、心の中で音読します。今まさに読んでいるこの文章も、心の中で音読しているはずです。

文字を素早く音に変えることができなければ黙読も遅いわけなので、素早く発音する練習を繰り返してください。「黙読しているときはスラスラ読めているから大丈夫」と思うからもしれませんが、実際やってみるとスムーズに発音できないことが露わになります。

文字を見てそれを音に変えることを音韻処理といいます。

素早く発音するトレーニングを繰り返すことで音韻処理が自動化され、スムーズに長文を読んでいくことができるのです。

パラレルリーディングでは、必ず意味を理解しながら読むようにしてください。字面を追って発音するだけではまったく効果がないことが科学的にわかっています。文章が自分の意見かのように感情を乗せて読むと効果的です。

『東大の英語リスニング20カ年』の状態ゴール

最終的な状態ゴールは、英語を英語のまま理解している状態です。よく「英語を英語のまま読めている」「直読直解できている」と言われる状態のことです。

少しイメージしにくいかもしれません。もう少し噛み砕くと「英語の語順通りに読み、返り読みしない」「日本語を介さず理解している」という状態のことを指します。

多くの人が、長文読解は「英語⇒日本語に訳す⇒理解する」というプロセスを経ると思っていますが、大きな勘違いです。日本語に訳すという過程をすっ飛ばし、「英語⇒理解する」という状態にならなければなりません。

例えば「Green Apple」という字面を見たら、多くの人がすぐに青りんごのイメージ(画像)を思い浮かべますよね? 一度「青りんご」という日本語に変換してからイメージが浮かんだわけではないですよね?

このように、日本語を介さずに英語を見てそのままイメージや概念、情景が思い浮かぶようになることが「英語を英語のまま読めている」「直読直解できている」と言われる状態なのです。

本書を正しく使い、「英語を英語のまま理解する回路」を鍛えていってください。

『東大の英語リスニング20カ年』にかける時間

1年分を1時間

『東大の英語リスニング20カ年』の特徴

『東大の英語リスニング20カ年』は、多読多聴用教材として優れた特徴を備えています。

『東大の英語リスニング20カ年』の特徴①|長文問題レベルをリスニングできる

そもそも東大英語のリスニングは、長文問題として出題されてもいいくらいの難易度です。それがリスニングできるというのはこれ以上ない学習教材となります。「リスニングは負荷を高めた長文読解」ですので、本書(というより東大英語のリスニング)を通して、多読多聴の仕上げを行いましょう。

『東大の英語リスニング20カ年』の特徴②|解答に関連する箇所に下線が引いてある

解答に関わる部分に下線が引いてあるのですが、一般的な長文問題と違い、リスニングは解答に関連する箇所の占有率が非常に高いことがわかります。つまり、基本的にはすべて聴き取れないといけないということがわかります。

東大英語は選択問題でどれだけ得点するかが全体の点数を決めると言っても過言ではなく、リスニングでは8割以上を目指す人が多いです。そういった点で、本書を使って8割以上が聴き取れなければ東大英語で合格点は取れないですし、逆に8割聴き取れる状態をゴールとして考えれば、いまどれくらい足りていないかも把握できます。

『東大の英語リスニング20カ年』の特徴③|注意・集中すべきフレーズを指摘してくれる

「〜で注意喚起」「〜で集中」という指摘が書かれています。どういったフレーズで注意すべきかがだんだんわかってくるので、注目すべき箇所が掴めてきます。

『東大の英語リスニング20カ年』のスクリプトのレベルと文字数

文字数は500~600words/題

1年でA~Cの3題に分かれており、1題500~600wordsになっています。よって、500words以上の長文を読んだことと同じになります。

500words程度の長文が大学入試でもっとも出題頻度が高いことを考えると、多くの受験生にとって最適な文字量と言えます。

レベルは旧帝大を除く国公立2次試験程度

旧帝大を除く国公立大学の2次試験レベルの難易度です。

『東大の英語リスニング20カ年』の前にやるもの

『速読英単語(上級編)』です。

『速読英単語(上級編)』までに、次のように長文問題集と多読多聴用教材を交互に使い、偏差値72.5が取れている必要があります。

・Rise1(12問)   :偏差値55
・速単入門編(68長文):偏差値57.5
・Rise2(15問)   :偏差値60
・速読英熟語(74長文):偏差値62.5
・Rise3(15問)   :偏差値65
・速単必修編(70長文):偏差値67.5
・Rise4(15問)   :偏差値70
・速単上級編(48長文):偏差値72.5

『東大の英語リスニング20カ年』の後にやるもの

市販教材で本書以上にやるべきものはありません。志望校の過去問に入りましょう。

『東大の英語リスニング20カ年』と語彙量のバランス

多読多聴は、語彙量が一定ある状態でやるからこそ、単語を想起する訓練になり、意味の想起がスムーズにできるようになります

『東大の英語リスニング20カ年』に入るためには、その前に使う『即誕生急変』が終了した時点で『VENN4000』の4,200語を覚えている必要があります。語彙量が足りていない場合は長文読解を止め、長文にかけていた時間を単語暗記に充ててください。

<各レベルの問題集が終了した時点で入っているべき語彙量>

Rise1   :シス単1,000語
速単入門編 :シス単1,200語
Rise2   :シス単1,500語
速読英熟語 :シス単1,800語
Rise3   :シス単2,200語
速単必修編 :シス単派生語&熟語
Rise4   :VENN4000 3,600語
速単上級編 :VENN4000 4,200語

『東大の英語リスニング20カ年』に入る前に知っておきたいリスニング対策の役割

松濤舎では、リスニング対策は単にリスニング対策のためだけに行いません。リスニングは負荷を高めた長文読解という認識で、リスニング対策をしてもらっています。

リスニングでは、音がどんどん流れていくので返り読みしません。結果、英語を語順通り理解していくトレーニングになります。

また、ナチュラルスピードで読み上げられるので速読のペースも掴めます。スピードが速いので英語を日本語に訳している暇もありません。

こうして、リスニングでは語順通りに速いスピードで文章が流れていくので、日本語を介して理解しようとしなくなり、英語を英語のまま理解しようとする回路が鍛えられるのです。

『東大の英語リスニング20カ年』に関するQ&A

『東大の英語リスニング20カ年』は東大受験生以外にも有効ですか?
有効です。すでに『速読英単語』シリーズと『Rise』シリーズで偏差値72.5まで上げていて、さらに過去問演習までに時間があり、英語の成績を伸ばしたいという人は、『東大の英語リスニング20カ年』に入ります。もちろん、入試は総合点で合否が決まるので、本書に入るべきかどうかは、全科目のバランスを踏まえて判断します。