『Focus Gold(フォーカスゴールド)』の使い方とレベル

[推奨]松濤舎の指定問題集です。

Focus Gold 4th Edition  数学I+A
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豊田敏盟 竹内英人 ほか9名
新興出版社啓林館
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【決定版】数学の勉強方法と年間スケジュール

難関大学受験生向けに数学の勉強方法と年間スケジュールをまとめました。参考にしてみてください。

【難関大学受験生向け】数学の勉強方法とスケジュール 【難関大学受験生向け】数学の勉強方法とスケジュール

『Focus Gold(フォーカスゴールド)』に関する前提

数学は「典型問題の解法を網羅的に習得すること」が最も重要

数学で最も重要なのは、典型問題の解法を網羅的に習得することです。

その理由は、数学の問題はすべて典型問題に帰着できるからです。典型問題の解き方がわからなければ、典型問題の複合問題を解けるはずがありません。逆に、典型問題に還元できない問題は他の人も予め対策できないため、正答率が著しく下がります。つまり捨て問にして良いのです。

もう1つの理由は、典型問題で失点しないことが必須だからです。

大学受験は相対評価なので、周りが解ける問題で落とさないことが必須条件です。

限られた試験時間内で問題を解くためには、典型問題をその場で考えていたらいくら時間があっても足りません。典型問題は瞬殺できるよう予めできるようになっておく必要があるのです。

このように、典型問題を網羅的にできるようになっておくことが数学における最重要ポイントであり、『Focus Gold』はまさに、典型問題を網羅的に扱う問題集です。

ちなみに、網羅的だと他の問題との相違点や類似点がわかるため、対象の問題の理解も大きく高まるという副次的な効果もあります。

「難問だけを少数集めた問題集」も多く出版されていますが、そのような問題集だけやっていても必要十分な知識は身につきません。『Focus Gold』で網羅的に知識を入れるようにしてください。『Focus Gold』をやったあとであれば、いくらでも『難問だけを少数集めた問題集』を積み上げることができます。

『Focus Gold(フォーカスゴールド)』の特徴

解説がわかりやすく、問題順が秀逸で、まとめコンテンツが充実

『Focus Gold』は『青チャート』など他の網羅系問題集と比べ、解説が圧倒的にわかりやすいです。

また、章末にある「まとめ」コンテンツは、それまでは読者に任せられていた体系化を問題集が行ってくれます。

例えば、因数分解の最後に「因数分解のアルゴリズム」が載っています。また、整数の最後には「整数問題の5分類」というコンテンツがあり、整数問題の分類と整理をしてくれているのです。

他書(青チャートなど)では、こうした整理は読者に任されています。結果、数学が得意な人でない限り、典型問題の整理ができないまま入試本番を迎えます。『Focus Gold』はこれをコンテンツで担保してくれているのが大変素晴らしいです。

東大・京大合格の実績がある

私も受験生時代は『青チャート』を使っていましたが、『Focus Gold』を強く推奨します。

それは上記のような特徴を備えているからでもありますが、高い実績を出している点が決定的です。

著者の竹内先生曰く、東大合格者数が最も多かった高校上位3校(2018年度)、京大合格者数が最も多かった高校上位3校(2018年度)のすべてで、『Focus Gold』が採用されていたらしく、大変実績のある問題集です。

『Focus Gold』を使えば、数学の基礎レベルから応用レベルまで、実力を上げることができます。

多くの国公立医学部も、本書1冊で十分に対応可能です。

『Focus Gold(フォーカスゴールド)』の使い方

1)まずは星マーク1,2個の問題を対象として進める

STEP.1
①例題を解いてみる
すぐに手が出て最後まで解けたら◯を付け、次の問題にいく。30秒考えてわからなければ問題番号(小問単位)の横に×をつけ、すぐに下の解説を読む。

※初回はほとんどの問題ができないはずです。これは東大に合格するような人も同じなので気にしないこと。そもそも新しい解き方(手続き的知識)を身につけるために勉強しているので、解けなくて当たり前です。

STEP.2
解答解説を読む
最終的に自力でその問題が解けるようになることを目的とした上で、解答解説を読む。全部は覚えられないので、ポイントや流れなどの要点だけを頭に入れるようにするのがコツ。この時間は手を止め、理解することを優先する。
STEP.3
頭の中で想起してみる
解答解説を見ず、一度頭の中でポイントが想起できるか確認する。できなければSTEP.2に戻る。
STEP.4
手を動かす
解答を見ずに、解答と同じような答案を、自力で作れるか確認する。解答を見たすぐあとに解けたとしても、◯マークは付けてはいけません。少なくとも3日は間隔を置いてから解けたら◯マークを付けるようにしてください。
STEP.5
練習問題を解く
下の「練習」に入る。解けたら◯を付ける、解けなければ×を付け、解答解説を読む。

※同じ問題は最低でも3日は間隔を置いて復習すること。短期的に復習しても長期的に保持できない上に、覚え覚えた気になって復習すべきなのに復習が疎かになってしまいます。

2)続いて星マーク3,4個の問題に取り組む

星マーク1,2個の問題が解けるようになったら、星マーク3,4個の問題に取り組みます。星マーク1,2個の問題だけで約半分を占めます。よって、まずは星マーク1,2個の問題だけに取り組み、すぐに習得レベル2まで上げるようにしましょう(習得レベルの定義は後述)。

3)Step Up問題、章末問題まで取り組む

Step Up問題は例題とほぼ同数扱っているのも『Focus Gold』の特徴です。

Step Up問題は星マーク3個レベルの問題で、これだけ多くの標準レベルの問題を扱っているということは、このレベルの問題(地方国公立合格レベル)まで数学の成績を上げることをターゲットとして作られているからです。

『Focus Gold』を使う際の注意点

集中学習しない

間隔を置かずに複数回繰り返す勉強を集中学習と言いますが、集中学習は記憶の長期記憶に寄与しないので、必ず時間を置いて複数回する勉強である分散学習をするようにしてください

優先順位は「一度も解いていない問題」>「一度も解けていない問題」>「何度かやったあと解けた問題」>「初めから解けた問題」です。

星マーク3個がどれだけできるかが成績を決める

星マーク3個の問題まで含めると、問題数の8割以上を占めることになります。つまり、習得レベルを4以上にする鍵は星マーク3つの問題であり、難関大学への試金石であるということです。そのつもりで、星マーク3個の問題から逃げず、取り組んでください。

できる問題はやらず、模試前まで敢えて放置する

もっとも学習効率が低い勉強は「解ける問題を解く」ことです。そのため「忘れてしまったんじゃないかと不安になり、できる問題を短期スパンで復習する」という勉強はしないよう注意してください。受験生の11月以降になれば「新しい解法の習得」から「知っている解法の復習とスムーズな運用、忘却を避けるためのメンテナンス」に勉強を切り替えることになります。それまでは、一度できた問題の復習は模試前だけに留めましょう

解説をよく読む。特にポイント部分を頭に残そうとすべし

解説の「考え方」「Focus」は特によく読み、解き方や考え方を理解しましょう。ただ解き方の手順を暗記するだけでは意味がありません。

各章最初の「まとめ」には教科書的な内容が書かれており、頭に入りづらいので飛ばして良いです。用語の定義がわからない場合に読みましょう。「Check」問題も解かなくて良いです。

「Column(コラム)」は目を通す程度でOKです。

細かい計算過程にも注意する

「解」の右側に「◀」マークと小さい文字で解説が書かれています。これは計算過程で気をつけるべきことや、解答者が頭の中で考えていることが言語化されています。よく読むようにしましょう。

チャレンジ編、実践編は人によって不要

チャレンジ編はマスター編を修了したあとに入りますが、大学/学部によっては不要です。

チャレンジ編のLevel up問題&演習問題は、1問あたり5分は粘って考えます。わからなければ解説をよく読みましょう。間違えたり手が出なかったりした場合、なぜマスター編の類題である問題が解けなかったのか、マスター編で学んでおくべきことが学べていなかったのではないか、をよく振り返りましょう。該当するマスター編の問題は必ずチェックしてください。

実践編には入りません。チャレンジ編を修了したら、他の教科に時間を割くか過去問演習に入った方が良いです。

『Focus Gold(フォーカスゴールド)』の習得レベル

レベル1:マスター編の50%の例題で、解説を見ずに、解答と同じ答案が、手を止めずに作れる

レベル2:マスター編の50%の練習問題で、解説を見ずに、解答と同じ答案が、手を止めずに作れる

レベル3:マスター編の80%の例題で、解説を見ずに、解答と同じ答案が、手を止めずに作れる

レベル4:マスター編の80%の練習問題で、解説を見ずに、解答と同じ答案が、手を止めずに作れる

レベル5:マスター編のStep Upの50%の問題で、解説を見ずに解答と同じ答案が手を止めずに作れる

レベル6:マスター編のStep Upの80%の問題で、解説を見ずに解答と同じ答案が手を止めずに作れる

レベル7:マスター編の章末問題の50%の問題で、解説を見ずに解答と同じ答案が手を止めずに作れる

レベル8:マスター編の章末問題の80%の問題で、解説を見ずに解答と同じ答案が手を止めずに作れる

レベル9:チャレンジ編のLevel up問題&演習問題の50%を、解説を見ずに、解答と同じ答案が、手を止めずに作れる

レベル10:チャレンジ編のLevel up問題&演習問題の80%を、解説を見ずに、解答と同じ答案が、手を止めずに作れる

『Focus Gold(フォーカスゴールド)』の次にやること

多くの人にとっては『Focus Gold』だけで十分で、あとは過去問演習に入れば完成です。過去問のほぼすべての問題を『Focus Gold』に帰着できるはずです。

しかし、最難関大学を目指す人、最難関大学で数学で高得点を狙う人、高1,2からしっかり取り組み時間に余裕がある人は、次の問題集に入りましょう。

受験生向け

 

 

『新数学スタンダード演習』『数3スタンダード演習』に入ります。

『1対1対応の演習』と同じ系列の問題集ですが、レベルはほぼ同じで、難しい問題の割合が高い問題集となっています。各問題のテーマは解説を見ないとわからず、実力を試すことができます。

時間がない人は、志望校の頻出分野(「確率」「数列」「空間ベクトル」「複素数平面」「微積分(数3)」など)のみをやってもOKでしょう。

『新数学スタンダード演習』の使い方とレベル 『新数学スタンダード演習』の使い方とレベル 『数学Ⅲスタンダード演習』の使い方とレベル 『数学Ⅲスタンダード演習』の使い方とレベル

高1,2生向け

1対1対応の演習/数学1 新訂版 (大学への数学 1対1シリーズ)
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1対1対応の演習/数学II 新訂版 (大学への数学 1対1シリーズ)
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『1対1対応の演習』をやるとよいでしょう。難関大学合格者からの評判が良いこと、『Focus Gold』は基本問題も含んでいるため問題数が多く、模試前の復習がしづらいのですが、『1対1対応の演習』は要点のみを扱っているため、復習しやすくなります。

ただし、あくまでも『Focus Gold』で基本問題から網羅的に勉強しているからこそ意味がある問題集であって、『1対1対応の演習』だけをやっても体系的な知識は得られない点に注意してください。詳しくは下記記事に記載しました。

注意が必要な有名問題集(ノード問題集)の活用法 注意が必要な有名問題集(ノード問題集)の活用法 『1対1対応の演習』の使い方とレベル 『1対1対応の演習』の使い方とレベル
Focus Gold 4th Edition  数学I+A
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