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【決定版】『チャート式基礎からの数学(青チャート)』の使い方とレベル

[推奨]松濤舎の指定問題集です。

 

 

【決定版】数学の勉強方法と年間スケジュール

難関大学受験生向けに数学の勉強方法と年間スケジュールをまとめました。参考にしてみてください。

【決定版】数学の勉強方法とスケジュール

『チャート式基礎からの数学(青チャート)』に関する前提

偏差値67.5の大学まで、青チャートだけで対応可能

本書『チャート式基礎からの数学(以下、青チャート)』でコンパスマーク5個問題まで解けるようになれば、河合塾全統記述模試で偏差値67.5オーバーが可能です。つまり、難関大と言われているほとんどの大学に青チャートだけで対応することが可能です。

解説のわかりやすさではFocus Goldに軍配

松濤舎では、数学の網羅系問題集では『Focus Gold』(啓林館)を推奨しています。理由は、『Focus Gold』のほうが解説がわかりやすいからです。

しかし、すでに青チャートを使っている人、使い始めていて特に解説に不満がない人は、そのまま青チャートを使い続けて問題ありません。

なお、下記のように青チャートとFocus Goldには類似点が多いです。

  • 掲載問題のテーマ:ほぼ同じ
  • 掲載問題数:ほぼ同じ
  • レベル定義:青チャートのコンパス数とFocus Goldの星マーク数のレベルはほぼ同じ
  • 紙面:ほぼ同じ(上に例題、下に練習)

都内私立進学校(麻布、開成、渋幕など)では『Focus Gold』の採用が多く、都内公立進学校では『青チャート』が指定されているケースが多いように思います。

すでに学校で青チャートが指定されている場合

多くの高校では、4ステップ・4プロセス・サクシードといった計算問題集に加え、Focus Goldや青チャート、ニューレジェンドといった典型問題集が配布されます。

青チャートを指定されていて、定期テスト対策でも使っている場合は、そのまま青チャートを使い続けましょう。筆者(松濤舎代表)も高校時代は青チャートを使っていました(当時、Focus Goldは未発売)

もし、青チャートは学校で指定されているものの、定期テストで使わなかったり、長期休みの宿題で出される程度であれば(こういった高校が9割以上です)Focus Goldをメイン教材にしてもよいでしょう。

『チャート式基礎からの数学(青チャート)』に入る前に読むべき記事

解法暗記というと、ただ回数をこなしながら漠然と解説を暗記しようとする人が9割以上です。問題集を使った効率的な知識習得法を下記にまとめたので参考にしてみてください。

【決定版】数学は知識さえあれば解ける。どんな知識があれば解けたかを探し、ストックしていこう

『チャート式基礎からの数学(青チャート)』の使い方

コンパス1,2個問題の例題を解く

まずは、コンパス1,2個問題(計算問題・基本問題に該当)の例題を解きます。問題を見て解き方がわからなかったら、×マーク(=復習すべきという意味)をつけ、すぐ下の解説を読みます。

数学は知識があれば解けるので、知識がない状態で考えても効率が悪いです。すぐに解説を読んでしまいましょう。

解説を読む際には「この問題は、どんな知識があったら解けたか?」を考えながら読むようにしてください。数学に解ける知識とは「〜という文言があったら、〜と式を置く」「〜という形の式があったら、〜と変形する」といったIF-THENの形になっています。

IF-THENの形で知識が明記されていないことも多いので、自分で解説の中から該当箇所を探し出し、線を引いたり、余白にメモしてください。

青チャートに載っているほとんどの問題が、3つ以下の知識があれば解ける問題ばかりなので、それを探すようにしましょう。

解説をただ漫然と読んで頭に入れようとしても定着率が悪く、何度も復習しなければならなくなって学習効率も低いので注意が必要です。

注意:「この問題を解くための知識」<「この手の問題を解くための知識」

知識を探す際に大事にしてもらいたいのが、「この問題を解くための知識」ではなく「この手の問題を解くための知識」を探すようにすることです。

「その問題を解くための知識」になってしまうと、粒度が細かくて応用性が低いのと、丸暗記に近くなって頭に定着しないことがあるからです。

1つの問題を通して応用性の高い知識を見つけ出すことは難易度が高いですが、間違っていてもいいので「この手の問題が出たらこう解いたらいいのでは?」と、自分なりに攻略法を見つける姿勢で解説を読むことが超重要です。

本当にその知識は応用性の高い知識なのかは、STEP.3で練習問題を解いたときに確認できます。

例題を自力で解いてみる

例題は解説を読んで終わりにするのではなく、自分なりに見つけた知識(IF-THEN形の知識)を使った本当に解けるか手を動かして確認しましょう。

この際、解説を見ながらただ解説を写すということは絶対にしないでください。あくまで、現時点で頭の中にある知識で解けるかを確認するのが目的です。解説を見ずに解こうとして手が止まってしまったのであれば、その時点で解説を読み、どんな知識が足りなかったから手が止まってしまったかを考え、メモとして残しましょう。

練習を解いてみる

続いて、下の練習に移ります。練習を解く目的は、本当に例題で身につけるべき知識が身についているかを確認するためです。

また先述の通り、例題では「できるだけ応用性の高い知識を探そうとすること」が大事だと伝えましたが、その知識が類題でも使えるものなのかをここで確認します。

基本的に、例題が解けなくても、そのすぐしたの練習は解けることの方が多いです。練習とほぼ同じ問題であり、例題で解法を(短期記憶であっても)習得しているからです。練習が解けたら◯マーク(=復習しなくていいマーク)をつけましょう。

結果、例題には×マークがついていて、練習には◯マークがついている問題が増えるはずです。復習時には例題だけやればOKです。

コンパス1,2個問題が8割以上解けるようになったらコンパス3~4個問題へ

まずはコンパス1,2個問題のみを対象に何度も復習し、8割以上の問題が自力で解けるようになったらコンパス3~5個問題に移りましょう。やり方はコンパス1,2個問題とまったく同じです。

なお「8割以上」としているのは、ここで9割10割解けるようになるまで追うのは、「短期的に繰り返して短期記憶になりやすい」「コンパス3個問題を通して勝手にできるようになっていることがある」「時間が経つと頭が整理されて勝手にできるようになっていることがある(戦略的放置)」という理由からです。

終わったら過去問orさらに上の問題集へ

コンパス5個問題までが8割以上解けるようになれば、河合塾の全統記述模試で偏差値65以上は取得可能です(逆に、取れなければ青チャートのやりこみが甘いです)ボーダー偏差値65以下の大学を受験するのであれば、基本的に過去問に入ってOKです。偏差値67.5以上の大学を志望する人や、偏差値65でも青チャートだけでは足りない一部大学(東工大など)を志望する人は、さらに上の問題集を追加します。

『チャート式基礎からの数学(青チャート)』の習得レベル

レベル1:コンパス1,2個例題8割以上が自力で解ける

レベル2:コンパス1,2個練習8割以上が自力で解ける

レベル3:コンパス3個例題8割以上が自力で解ける

レベル4:コンパス3個練習8割以上が自力で解ける

レベル5:コンパス4,5個例題8割以上が自力で解ける

レベル6:コンパス4,5個練習8割以上が自力で解ける

レベル7:エクササイズの5割以上が自力で解ける

レベル8:エクササイズの8割以上が自力で解ける

『チャート式基礎からの数学(青チャート)』で取得可能な偏差値

河合塾の全統記述模試で取得可能な偏差値は下記です。

習得レベル2:偏差値55

習得レベル4:偏差値65

習得レベル6:偏差値67.5

習得レベル8:偏差値70

『チャート式基礎からの数学(青チャート)』の問題数

※「C」は「Compassコンパス」の意味です

数学1

合計C1C2C3C4C5
1. 数と式42920850
2. 集合と命題1847700
3. 2次関数708262691
4. 図形と計量403191530
5. データの分析1553610

数学A

合計C1C2C3C4C5
1. 場合の数353131540
2. 確率282121211
3. 図形の性質390201810
4. 整数の性質424141590

数学2

合計C1C2C3C4C5
1. 式と証明333161130
2. 複素数と方程式353151241
3. 図形と方程式584301851
4. 三角関数367131060
5. 指数関数と対数関数25115630
6. 微分法381161452
7. 積分法261111130

数学B

合計C1C2C3C4C5
1. 平面上のベクトル414171640
2. 空間のベクトル436161650
3. 数列5741923101
4. 確率分布と統計的な推測28613621

数学3

合計C1C2C3C4C5
1. 複素数平面447716131
2. 式と曲線426151380
3. 関数1416520
4. 極限411201730
5. 微分法2128830
6. 微分法の応用463211660
7. 積分法4622010140
8. 積分法の応用3911214102