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【松濤舎の指導】模試の活用方法 | 松濤舎−難関大専門・問題演習中心の塾
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【松濤舎の指導】模試の活用方法

模試受験前

模試の出題範囲を、高い習得レベルにしておく

模試の出題範囲を高い習得レベルにした状態にすべくスケジュールを立てるのが、受験勉強の基本戦略です。

現役生は、定期テスト2週間前から出題範囲を対象として勉強し、習得レベルを上げていきます。こうして”借金”を作らずに(=既習範囲で解けない問題を残さずに)勉強を重ねていくことが最も大事です。

しかし、定期テストは基本的に「過去に出題された範囲は出題されない」ので、ただ定期テストに向けた勉強だけをしていては知識が定着しません。

模試は既習範囲がすべて出題範囲になりますので、定期テスト2週間前以外の期間は次の模試の出題範囲を対象として勉強してきます。

これが現役生にとっての勉強の基本リズムとなります。

浪人生は、模試の出題範囲(第1回,第2回全統模試は、高3の進度に合わせて出題範囲が限られている)の習得レベルを上げるべく計画を立てて学習していきます。


一度解けた問題も復習しなければ忘れていきます。つまり、習得レベルが徐々に下がっていくということです。よって、模試前には一度解けた問題も復習する必要があります。

なぜ模試前に習得レベルを高い状態にしておく必要があるかというと、時間制限がある中で問題を解く練習をするためです。

習得レベルが低い状態で受験しても、限られた時間の中で問題選定をしたり、素早く処理をする練習ができません。素早く処理する重要性を模試で知ることが、普段の勉強の質を変えます。

また、理解の浅い分野を見つけることも模試を受験する目的の一つなのですが、習得レベルが低い状態で受験しても知識の穴を見つけることができません

「できなかった、なぜなら問題集の習得レベルが低いから」という当たり前の結論に至ってしまうだけです。

模試の7日前から、過去に解けた問題も復習する

問題集は、一度解けた問題はできるだけ復習しないことがポイントだということは何度も言っている通りです。なぜなら、勉強の目的は知識を増やすことだからです。解ける問題を何度も繰り返したところで知識は増えません。

復習するにしても、分散学習をしたほうが長期記憶に繋がることが科学的にわかっているので可能な限り間隔を置かなければなりません。

しかし、当然ながら一度解けた問題でも時間が立てば忘れてしまいます。では、いつ復習したらよいかというと、模試の7日前です。模試の7日前になったら、過去に一度解けた問題も復習するようにしましょう。

ただし、すべての問題を7日間で復習しきることは到底不可能です。◯がつくまで時間がかかった問題ほど忘れやすいので、×マークが多くついている問題を優先的に復習するようにしてください。

上記のように「模試前に復習することがわかっているからこそ、普段の勉強では一度解けたことのある問題を安心して飛ばせる」わけです。

普段の勉強では自力でできる問題を増やし、模試のタイミングで定着させる、というサイクルで勉強していくのです。

補足:指定問題集を開始して数ヶ月しか経っていない人について

本格的に松濤舎の指定問題集を開始して数ヶ月しか経っていない場合は、一度解けた問題の復習より一度も解けたことがない問題の復習に時間を割いてください。

模試当日

パフォーマンスを最大化する

模試当日は、パフォーマンスを意識します。いくら知識量があっても、当日それを発揮できなければ意味がないからです。

まずは最初の30秒ほどで全体の問題数を確認し、時間配分を決めます。90分の試験で大問6つ、配点が同じなら1題15分といった感じです。

続いて問題を解いていくのですが、一番解きやすそうな大問から順に解くようにしてください。模試ではないのですが、入試本番ではあえて大問1に難問を出し、そこでつまずかせてふるいにかけようとする大学もあるからです。

問題を解く際にもっとも大事なのは詰まったら迷わず次の問題に進むことです。それが大問1の(1)だったとしても、詰まったらすぐに飛ばしてください。粘っても思い込みから抜け出せず解けない場合があります。すると、時間を使ったのに解けないと焦り(=サンクコストに囚われ)、さらに状況が悪化します。

時間を置いて頭がリフレッシュされた状態で解けば、難なく解けることも多いです。手が止まったり、解けなそうだと感じたら、迷わず飛ばしましょう。

また、大問ごとの制限時間は必ず守ってください。大問を完答するより、各大問の最初の問題を確実に解くことの方が重要です。解けそうだからといって粘って配分時間を大幅に超過し、次の大問が実はとても簡単だったのにタイムアップになってしまった…というケースは最悪です。

模試後

24時間以内に、自己採点をする

模試は終わったらすぐに自己採点と振り返りをしてください。模試は返却までに2週間〜1.5ヶ月かかりますので、待っていられません。

模試を受験する際には、自己採点できるよう問題用紙に解答をメモしておくようにしてください。

マーク模試の自己採点は簡単ですが、記述模試の自己採点は「やってみる」ことが重要です。解説を読み、採点ポイントを自分で確認することが勉強になります。そして、返却後に自己採点と照らし合わせて採点の精度を上げていくのです。

問題に採点してしまうと使いまわせないので、必ず解説の方に採点をするようにしてください。

「間違えた問題」と「問題集」を紐付ける

解けなかった問題と問題集の問題番号を紐付けます。そして、どんな知識があったら解けたのかをよく考え、問題集にメモを残しておいてください。

松濤舎では全教科において網羅系問題集の指定を行っているので、模試の問題のほとんどが問題集に紐付きます。

模試を通し「やるべきことは、目の前の問題集の習得レベルを上げることだけなんだ」という意識が強く持つようにしてください。

英語の振り返り

アクセント、発音問題は、間違えた単語が単語帳にないか調べ、あったら印をつけます。

長文読解は、わからなかった単語をすべて単語帳にチェックしてください。単語帳に載っていない単語は文脈判断する単語なので、特に覚える必要はありません。

習得レベルの見直し(松濤舎での指導)

習得レベルと偏差値には強い相関があるので、習得レベルに対して模試の偏差値が低い場合は、習得レベルを見直す必要があります。

習得レベルはどうしても自己申告になってしまうため正確性に欠けますが、模試は学力を定量的に測れる唯一の機会です。習得レベルに対し偏差値が低ければ、習得レベルの見直しをしましょう。

この過程を通して、自身の学力を正しく把握する力(メタ認知力)も向上させることができます。

勉強ができない子ほどメタ認知力が低いことが知られています。メタ認知力が高まり、自分の習得レベルが正確に把握できるようになると、普段の学習効率も高まります。

教科別の時間配分の見直し(松濤舎での指導)

偏差値から、各教科の実力を概ね測ることができます。これをもとに各教科の時間配分を決めます。

志望校・出願校の見直し(松濤舎での指導)

受験生は、模試の結果をもとに志望校・出願校の見直しを行います。

合格判定はあてになりませんが、偏差値でだいたいどれくれいの受験層にいるかはわかります。層がわかれば、統計的にどれくらいの偏差値の大学なら合格可能性があるかはすぐに判断できます。

ちなみに、模試で試されるのは基本問題・典型問題なので出来たからと言って必ず合格するわけではありません。よって、模試でボーダー偏差値を超えることは必要条件にはなれど、十分条件にはなりません。

結局、偏差値の模試は問題集の習得レベル(=知識量)を客観的に測定するためという役割がもっとも大きく、合格可能性は総合的に判断するしかありません。

松濤舎では、模試の結果に過度に惑わされず問題集に集中できるよう、模試の結果に対して適切なフィードバックを行っています。

受験すべき模試

浪人生、再受験生

浪人生は、河合塾が主催する全統模試をすべて受験ください。全統模試は受験者層のバランス、問題のバランスから、実力を測るのにもっとも適しています。

また、志望校のオープン模試(河合塾、駿台)が開催されている場合も受験ください。ただ、医学部志望だったとしても医進模試を受験する必要はありません。

全統模試案内(河合塾HP)
駿台模試(駿台HP)

高3生

高3生は、学校で受験する模試が多いため個別で対応する必要があります。目安ですがすでに学校で月1回模試を受験している場合は追加しないようにしてください。

ただし、志望校のオープン模試(河合塾、駿台)は優先的に受験しましょう。

全統模試案内(河合塾HP)
駿台模試(駿台HP)

高1,2生

河合塾の全統模試を学校で受験しない場合は、個別で申し込み、受験してください。受験日に部活動等があっても申込みだけしておき、後日郵送された際に自宅受験するようにしましょう。

なお、エリアによっては受験会場がないところもあります。その場合は受験不要です。

全統模試案内(河合塾HP)

模試を受験しないことによる損失は計り知れない

模試を受験しないことによる損失は大きいです。

限られた時間の中で処理をする練習の機会、苦手分野を見つける機会、客観的に自分の学力(知識量)を把握する機会、出願校選びの精度を上げる機会、勉強スケジュールを修正する機会…等々を失うことになるからです。

ちなみに、模試を受験することよりも問題集の習得レベルを上げることのほうが重要ですので、模試を受験しさえすれば成績が上がるという間違った考えを持たないようにしてください。指定問題集の習得レベルが目標に達していない状態で、休日2日間を模試に費やすことなどは絶対に避けましょう。そういった場合は模試をスキップし、次の模試に万全の体制で臨むことを優先してください。

つまり、模試を受験しないことの損失を避けるということは、イコール、問題集の習得レベルを上げるべく普段から頑張って勉強すべきということです。

注意:模試の解き方で過去問演習しない

一定以上の学力がある人は模試では満点を目指せるため、「捨てる練習」ができなくなります。これは、入試本番ではマイナスに働きます。

「解かなくて良い問題でスタックしてしまい、解くべき問題を解かずに終わってしまう」という状態に陥ってしまうからです。

模試でパフォーマンスを上げることはできますが、過去問演習で「捨てる練習」をすることも同時に必要だということは覚えておいてください。